中国戦役とは? わかりやすく解説

中国戦役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:02 UTC 版)

蜂須賀正勝」の記事における「中国戦役」の解説

天正5年1577年)から始まった中国攻めには、秀吉譜代となった息子家政と共に従軍した天正7年1579年)の播磨三木城攻め三木の干殺し)では、別所長治小早川隆景挟撃をうけた平田城谷衛好敗死すると、これの反撃となった大村合戦では小早川勢を撃退して200首級挙げて兵糧強奪果たし糧米輸送阻止した天正8年(1580年)4月24日広瀬城長水城)を正勝家政攻略し城主宇野重清を討ち取った(または捕らえた)。この功により、家政には月毛名馬を、正勝には長水城与えられて、初め城主となったその後播磨平定すると、秀吉黒田官兵衛(孝高)の助言に従って姫路城本拠として改修し正勝にも播磨龍野城5万3,000石を与えた同年秀吉は、正勝の娘(後の宝珠院)と黒田孝高長男松千代松寿)丸(後の黒田長政)との婚約成立させ、左右重臣結束固めた天正9年1581年)、因幡鳥取城攻め鳥取の渇殺し)にも従軍し、城を包囲する寄せ手入った吉川経家当初しばしば兵を出して挑発てきていたので、秀吉命令加藤清正正勝搦め手より強襲したが、これは待ち伏せ遭って撃退された。5ヶ月続いた籠城間中正勝吉岡城大崎城鹿野城の降誘を進言してこれを降した吉川元春伯耆国侵攻して、南条元続羽衣石城小鴨元清岩倉城攻めて、経家の雪辱果たそう馬山背水の陣布いた際には、秀吉正勝荒木重堅派遣して羽衣石城への糧道確保させたが、正勝は死兵と戦う不利を説き結局秀吉は軍を退いて決戦回避し両城には応戦せずに堅守徹するように指示した同年11月秀吉信長許可得て淡路遠征行った摂津国尼崎池田之助岩屋城包囲したので、由良城(由良古城)の安宅清康は、秀吉の陣の正勝伊木忠次当時池田恒興家臣)とに投降申し出て秀吉および信長取り次がれて許可されたので、淡路勢は降伏して諸城開城した。正勝名代として岩屋城引き取ったが、この城は池田領となり、羽柴となった洲本城仙石秀久与えられた。 天正10年1582年3月正勝黒田孝高は、小早川隆景水軍の将であった乃美宗勝元信調略したが、失敗した4月より備中高松城の戦い高松殺し)が始まるが、この時も2人清水宗治陣中使者として訪れて降誘させようとしたが、拒否された。 しかし長期包囲水攻め窮した毛利勢は最終的に清水宗治月清難波宗忠末近信賀切腹開城和睦を図ることになって6月3日それ以外城兵助命秀吉取りなしてもらうための書状正勝杉原家次のもとに届いた秀吉がこれを許して翌日に4名が切腹した。ところが、この2日前に本能寺の変ですでに信長非業の死遂げており、通説では3日夜に秀吉はこの事実知って情報漏れぬように正勝伝令使者監禁するように命じ続いて各方面から来る伝令陣中入れず途中で迎えて追い返させ、機密保持厳命したという。秀吉正勝と孝高に安国寺恵瓊協議させて、毛利氏誓紙取り交わして和睦成立させると、5日には陣を引き払って中国大返し始まった姫路城帰還した秀吉は、正勝命じてすべての金銀米穀家臣それぞれの知行に応じて分配させた上で山崎の合戦臨んだ合戦において正勝秀吉本隊一員として戦い稲田植元と共に戦功上げた戦後正勝黒田孝高毛利氏との取次役も務めた本能寺の変直後締結され毛利氏織田氏との和睦に5カ国割譲という条件含まれていたため、秀吉毛利氏との関係再構築難航した両名安国寺恵瓊林就長らと折衝重ねて、(織田家内紛における中断期間を含めて)約3年かけて境を確定させたが、この間正勝三度中国下向して、この大任全うした詳細は「中国国分」を参照

※この「中国戦役」の解説は、「蜂須賀正勝」の解説の一部です。
「中国戦役」を含む「蜂須賀正勝」の記事については、「蜂須賀正勝」の概要を参照ください。

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