下ネタと放送・芸能とは? わかりやすく解説

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下ネタと放送・芸能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 00:36 UTC 版)

下ネタ」の記事における「下ネタと放送・芸能」の解説

マスメディア中でもテレビ・ラジオは、不特定多数なおかつ膨大な数の大衆向けて発信される性質持っており、比較少数の、また価値観嗜好共有する均質な人々集合であった寄席観客とは大きく性質異にする。そのため同じ下ネタでも、寄席演芸舞台という場では演じられても、テレビラジオなどの放送媒体では自粛される場合がある。 また、特にテレビにおいては、必ずしも下ネタ笑い取って来なかったお笑いタレントテレビ番組下ネタネタとして使用することが多くなると、「下ネタにしか頼れなくなった」という評価がつき、タレントとして商品価値低下繋がっていくこともある。反対に一種ゲテ物系の色物として劣情下ネタ特化した笑い専門的に狙うタレントもいる。他方トーク術や番組司会運営しゃべくり芸などについて高く評価されていても、やはり下ネタ頻出するため、テレビ局番組制作会社から数多く仕事が来るものの、警戒されて生放送仕事がほとんど回ってこない、さらには収録され内容大幅に編集されしまうため、テレビで舞台の場で見せ本領とは程遠いパフォーマンスしか発揮できないというお笑いタレント存在する子供への影響や、食事中視聴者与え不快感配慮しきわどい下ネタ深夜番組CS放送でしか行われない傾向にある。また例えば、女性器俗称は、ゴールデンタイム番組では自主規制音かぶせられるほか、クイズ番組下ネタを含む回答をすると不正解とされることが多い。代表例は『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ系)で、排泄性的表現を含む回答は不正解勝ち残りクイズではアウト)とされ、特に初期~中期レギュラー解答者所ジョージはこれにより司会板東英二から減点を受けることが多かった が、深夜番組ではカットされそのまま放送されるなど、放送時間帯視聴者層違いにより扱い異な語句もある。また、視聴層の違いなどから、テレビ比較するラジオの方が若干寛容であるとされる。ただし、ラジオ番組でも低年齢層向けのものについては、やはり下ネタ避け傾向見られる放送文化よりも歴史長い落語中には、「実の母と関係する話」(『故郷へ錦』)や「会話流れ小便飲ませる話」(『禁酒番屋』)のような際どい話があり、これらが寄席において公演され時代もあったが、テレビでこの種の下ネタを含むものが演じられることはあまりない落語古典芸能では「内容の一部不適切なものがあるが、作品尊重して」と前置きがあり、放送される例もある。 演芸文化における下ネタ対す許容度で関東関西比較すると、かつては、芸に様式や粋を追求する傾向が強い関東では下ネタ避けられ一方で「どんな手段使ってでもお客様笑わせてこそ芸人ナンボ」という風潮根強い関西の者が、お笑い芸人・客いずれも下ネタ対す許容度が高いと言われていた。だが、吉本興業全国展開関西系、吉本系のお笑いタレントお笑い市場において大きく幅を利かせている近年では関東では下ネタ許容徐々に多くなり、ビートたけし志村けんはじめとして最近ではさまぁ〜ず星野源ナイツ様に下ネタ芸風一部とする関東タレント登場している。それでも、関東では下ネタ対す反発関西芸能人想像しているよりも根強いものがあり、番組出演者の間でちょっとしたトラブルになってしまうケースや、TPO視聴者層考慮しないタレント下ネタ連発から、関東視聴者中心に放送局へと抗議集中するケース見られる。もっとも、きわどい下ネタ頻発してもラジオスターとして聴取率の高さで関東でも生き残った笑福亭鶴光谷村新司福山雅治という例もあるものの、関東では一般聴衆からの好き嫌いの差は極端に激しく決し関西ほどに万人受けしているというわけではない。 また、初代林家三平弟子孫弟子などといった、『(初代)三平一門』の流れを汲む落語家お笑い芸人萩本欽一いわゆる欽ちゃんファミリー』に属すタレントなど、関東芸能タレントには現在でも一門不文律などという形で下ネタタブーとしている者が珍しくない。これについてはそれぞれ師匠格のお笑い芸人の芸の好みよるものであったかもしれないが、テレビへの出演芸能文化事実上頂点となっている現代にあっては一門タレントたちの芸について安易な下ネタ依存させないことで鍛え上げ、芸の幅を広げる結果繋がっているとも言える。その一方でこのような事情下ネタできないタレント特定のお笑いタレントとの組み合わせ難しいなどの支障見られることもあり、テレビ局にとっては番組制作上の難題になることも珍しくない

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