上下二連とは? わかりやすく解説

上下二連

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:51 UTC 版)

ニッコー (散弾銃)」の記事における「上下二連」の解説

ニッコーの上下二連銃は、原則としてコイルばね用いたボックスロック英語版)式のものがほとんどである。銃身セレクター安全装置一体式で、安全位置なければ銃身切替できない仕様である。射撃時の撃鉄切替え多く古典的な振り子式(イナーシャ・トリガー)の為、収納時等で空撃ちする際はセレクター操作するか、銃床軽く衝撃与えて撃鉄切り換えなければならない引金金めっき仕上げのものが多くシャドウなど上級品には滑止のチェッカリング加工施されていた。また、オプション前後移動式引金選択できた。上級品は照星象牙用いるなど、高級な材料数多く使用していた。 ニッコー ワールド カスタム(Nikko World Custom) - 極少数のみ製造されたというサイドロック英語版)式上下二連銃現存数は極僅かとみられるニッコー グランデー カスタム(Nikko Grandee Custom) - ニッコー最高級品。サイドプレート仕様。グランデーとシャドウのみ、銃身ダボ機関部底部貫通するように差し込まれるのが特徴で、機関部に3箇所嵌め合い孔が開けられている事で普及品との判別が可能である。 ニッコー シャドウ(Nikko Shadow) - ニッコークレー射撃競技銃の高級品。M5500 - 摺動面にエンジンターン(英語版加工施され最上位品。「エアフロー・リブ」と呼ばれる側面三段の白いストライプ塗装施された13mmフローティング・セミワイドリブを銃身備えており、機関部は黒染または窒化仕上底面に「Shadow」のロゴ入りグリップなどの木部には「スキップライン」柄のチェッカリング施されており、先台には金縁細長い放熱孔が3つ設けられているのが特徴ハイスタンダードではスーパーマチック シャドウ インディの名称で販売されていた。 M5400 - 日本狩猟百科モデル名のみ記載されているが、詳細不明。なお、海外にはM5500に装備されていたエアフロー・リブとスキップライン・チェッカー、放熱付き先台を持たず機関部形状銃身ダボ機関部底部貫通しておらず、底面にもニッコー屋号のみが英字打刻されているM5000系やM2000系と同じ形状機関部用いたモデルが、ハイスタンダードではスーパーマチック シャドウ セブンの名称で販売されており、ニッコー海外法人でも同様のモデルニッコー シャドウの銘で販売されていた記録残っている。 ニッコー M5000 - 主に輸出OEM供給向けに作られモデル。シャドウシリーズと類似した機関部形状であるが、シャドウのサブネームは与えられていない。M5300 M5200 M5100 M5000 - ニッコー・ブランドで輸出されたものはシャドウシリーズ、他社へのOEM供給品はウィンチェスター M101がベースとなっているものとみられ、同じモデル名でもエジェクター周り構造異なっている。 ニッコー M2000 - 主に国内向けの普及モデル。シャドウシリーズと類似した機関部形状であるが、こちらもシャドウのサブネームは与えられていない。M2500 M2400 M2300 M2200 M2100 M2000 ニッコー スペシャル M199 (Nikko Special) - 1976年モントリオールオリンピックの日本選手団為に製作され特別モデル。テストシューターがこの銃を用い当時200撃ちルールにて199点をマークした事からこのモデル名与えられた。M5000系の無彫刻黒染機関部に、グランデーと同形状の先台とモンテカルロコム付き銃床開閉レバーにはやはりグランデーと同じく象眼王冠マークあしらわれているという、他モデルにない特徴持っている海外には窒化処理仕上げエングレービング施され仕様現存している。 ニッコー M8300 - 製造時期仕向地不明クレー射撃競技銃。海外僅かな数の現存銃確認できるが、いずれの銃も機関部形状はM5000系であり、上下銃身接合するサイドリブを省略して軽量化しており、銃口ウィンチェスターのウィンチョーク(交換チョーク英語版))仕様という、クレー射撃競技銃でもかなり後年になって主流となった構造採用している為、少なくともウィンチェスター M101にウィンチョーク仕様追加され1981年前後からニッコー・ブランド終焉までごく僅かな期間しか製造されなかったものとみられるウィンチェスター M101 - ウィンチェスターの上下二連。その設計にはジョン・ブローニング設計した最後の銃であるブローニング スーパーポーズド参考にされたともいわれる。ピジョングレード(Pigeon Grade)と呼ばれる上位モデルラインナップされていた。ウィンチェスター M96 - 1976年追加されたM101の廉価版エクスパート(Xpert)のサブネームが与えられていた。 ウィンチェスター M501 - 1981年追加され最上位モデル。グランドヨーロピアン(Grand Europian)のサブネームが与えられていた。M101シリーズはM501が追加され1981年以降は、1980年以前のモデルと先台周り形状変更され後述欧州向けモデル外見同一になった。 欧州向けモデル - 下記三種類がラインナップされており、M101をベースアメリカ人より体格小柄なヨーロッパ人向けに銃身をはじめ各部軽量化施されていたとされるウィンチェスター M5500 ウィンチェスター M6500 ウィンチェスター M8500 ニッコー NT - ニッコー・ブランドにおけるウィンチェスター上下二連銃のバッジエンジニアリングモデル。グリップに本象牙用いたエンドキャップあしらわれている事が特徴NTK NTG - ワイドベンチレーテッドリブ付き銃身、モンテカルロ・コム付き銃床、本象牙エンドキャップ装備したトラップ競技銃。 NTW NTS - NTKNTGが黒染の機関部なのに対してNTSはNTWと同じく窒化処理仕上げとなっていた。 ニッコー EVB (Nikko EVB) - NTシリーズ同じくウィンチェスター上下二連銃のバッジエンジニアリングモデル。NTシリーズ異なりエンドキャップ黒色である。国内では上級品として「DXモデル存在海外では12番英語版仕様が「M712」、20番仕様が「M720」、410番英語版仕様が「M741」などのモデル名与えられており、M700という系列ありながらも他のモデルとは命名規則異なっていた。EVBと同様の命名規則を持つモデル下記4種類現存確認できる。M800 M600 M500 - M500系列昭和30年代初頭販売店向けカタログにも日光普及二連銃型式番号としてM512の存在記述されており、EVB系列モデル名ニッコー散弾銃でも大変古い時代命名規則であった事が窺い知れるM300 ニッコー グランデー(Nikko Grandee) - ウィンチェスター M101をベース作られとみられるサイドロック上下二連銃サイドプレート仕様のグランデー カスタムとは各部形状異なり、先台はNTシリーズ開閉レバーには王冠意匠施されておらず、M5000シリーズNTシリーズ同じく底面ダボ嵌め合い孔の無い機関部用いられ機関部側面に「MODEL GRANDEE」と金象嵌モデル名大きく打刻されているのが特徴である。米国にはミイダ・ブランドでミイダ グランデーとして販売され個体現存している為、製造はミイダ・ブランドが展開され1970年代前半のみであったとみられる

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上下二連

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 22:43 UTC 版)

散弾銃一覧」の記事における「上下二連」の解説

元折単身銃に銃身縦に2本付けた物。装填・脱包の区別付きやすい為安全性高く回転不良起きず発砲できる為、現在でもクレー射撃競技では最も一般的に使用されている銃である。最近の銃では交換チョークになっている銃も多い。上下銃身は平行に並べられているのではなく僅かに角度付いた状態で接合されている。これにより上下銃身から発射された弾はある程度の距離で弾道交差する事になる。この交差するまでの距離はクロスポイント呼ばれ、その銃の用途により多種多様に調整されるが、クロスポイントデータ公開しているメーカーは稀である。なお、上下銃身角度付けず平行に接合されている銃もあり、このような銃は平行銃身呼ばれる

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