三角頭とマリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:27 UTC 版)
サイレントヒルでジェイムスを苦しめる三角頭の怪物と、ジェイムスを惑わす女性マリア Maria:マリア/白人女性/25歳(?) 声優 -Monica Hogan 本作のヒロイン的存在で、サブシナリオ「Born From A Wish」の主人公。顔や声はジェイムスの亡き妻メアリーにそっくりな女性。しかし、服装や髪型、そして性格や瞳の色などの雰囲気はメアリーとは大きく異なる。公園でジェイムスと出会い、亡き妻を探す彼に興味を持って同行する。 非常に外向的な性格で、ジェイムズに対しては好意的な発言を行う一方で我儘な態度を見せ、ローラに対しては強い関心を寄せている他、ジェイムスとメアリーしか知り得ない思い出話をすることもある。 一部のマップで同行者となり、その最中は彼女が死亡してもゲームオーバーとなる。ジェイムスの攻撃も当たる上、銃器だと一撃で死亡してしまう。自身はクリーチャーとは戦わない無力な存在である(サブシナリオでは戦う)。 三角頭から執拗に命を狙われ「何度も」殺されるが、その度に傷一つない姿で復活し、ジェイムスの前に現れる。 その正体はサブシナリオのタイトルが「Born From A Wish=願いから生まれた」であることからも推察できる通り、現実逃避するジェイムスが望む理想的なメアリーが、サイレントヒルに宿る「神」によって具現化した存在である。そのためジェイムスの自罰意識の具現化である三角頭に何度も殺害される。 クリーチャーと成り立ちながら、人間としての自我をもち、独自の行動も行える他、自らがジェイムスの願望によって生み出された存在であることを自覚している。但し、サブシナリオ冒頭では自覚が無く、「気が付いたら怪物だらけの町にいた」と認識していた。その後、生き延びる為にクリーチャーと戦いながら町を彷徨っていたが、やがて自分の正体に気付き、ジェイムスの来訪を待っていた。その際に持っていた拳銃は湖に投げ捨てたため、ジェイムスと出会った時は丸腰だった。 最後は現実を直視できるようになったジェイムスに「もういいんだ」と告げられ、存在意義を奪われるが、後述の三角頭が同じシチュエーションで怯える素振りを見せたのに対し、マリアはジェイムスの身勝手さを非難し怒りながら異形の怪物へと変貌し、ジェイムスに襲い掛かる。死闘の末に致命傷を負って倒れ、ジェイムスの名を呟きながらとどめを刺された。 ただし、とあるエンディングに限り、ジェイムスと共にサイレントヒルを立ち去る。 Red Pyramid Thing:レッドピラミッドシング/三角頭 声優- Guy Cihi 厳密にはクリーチャーであるが、物語上で非常に重要な役割を担うため便宜上この項に記述する。 複雑な多角錘状の大きな頭部をもつ人型の怪物。頭部は全体が赤錆に覆われた金属の様な質感で、兜の様に見えるが、後ろからは肉塊の様なものがはみ出している。首から下は人間の男性に酷似しており、腕が少し長い点と肩幅が少し広い点を除きジェイムスと全く同じ体格である。着用している衣服は白いロングコートに似た白衣で、ランニングシャツの様に袖がないノースリーブとなっている。股下は袋の様に閉じており、背中にファスナーと兜を固定するためのベルトがある。それ以外にも黒い長靴、親指と小指以外の指が繋がった形状の白いゴム手袋を着用している。 その姿を見たジェイムスから「赤い三角頭=Red Pyramid Thing」もしくは「三角頭=Pyramid Head」と呼ばれる。つまり、設定上はジェイムスが命名者である。 使用する武器は包丁を身の丈程のサイズに巨大化させたような重厚な刃物「大鉈」もしくは長大な「槍」で、武器を振り回す際に発する唸り声はジェイムスのものに酷似している(ジェイムス役と同じ声優が演じている)。また、ジェイムスも大鉈を入手及び武器として使用できる点も、両者の共通点となっている。この大鉈は巨大なハサミの片割れであり、三角頭が使用したものとジェイムスが道中で入手したものはそれぞれ対となる別物である。 ジェイムスを度々襲撃し、また、マリアや他のクリーチャーにも殺意を抱き襲い掛かり、「”何度も“」殺す。 如何なる攻撃を受けても動作が鈍くなるだけで倒せないばかりか怯みすらしない不死身の存在。 その正体は、かつてサイレントヒルに存在した「トルーカ刑務所」にて処刑執行を担っていた処刑人の姿がジェイムスの自罰意識(内罰)とサイレントヒルに宿る「神」の力で具現化したもの。そのため「もうひとつのジェイムス」という側面があり、上述のジェイムスとの共通点や、マリア及びクリーチャーを殺害する理由となっている。 ジェイムスが抱いていた、自分を罰する誰かを求める願いにより生まれた。不死身である理由も、ジェイムス自身がその存在を望んでいるからである。 マリアと同様に、他のクリーチャーとは違い自我や感情をもつ。 最後は現実を直視し、「自分で決着はつける」と決意したジェイムスから「もういらないんだ」と告げられ、創造主から存在意義を奪われ怯えて後退りするも、必死の抵抗を試みる。しかし、ジェイムスの攻撃に初めて怯む様になり、死闘の末に喉に槍を突き刺し直立したまま自害する。
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