三矢の教えに由来するもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 00:15 UTC 版)
「三子教訓状」の記事における「三矢の教えに由来するもの」の解説
名称やシンボルのモチーフにしているもの サンフレッチェ広島:広島県のプロサッカークラブ。クラブネームの「サンフレッチェ」は「三矢の教え」に因んだ造語(日本語の「三」とイタリア語で矢を意味する「フレッチェ」を繋げたもの)。 陸上自衛隊第13旅団(旧・第13師団):広島県安芸郡の海田市駐屯地に司令部を置く部隊。中国地方を担当することから、「三矢の教え」の故事にならった3本の矢羽根を部隊章のモチーフとしている。 三矢研究:正式名称は「昭和三十八年度総合防衛図上研究」。名前の由来は「三十八年の研究」であることと、毛利元就の「三本の矢」の故事にならい、陸海空三自衛隊の統合という意味から名づけられた。 粕屋町立粕屋中学校:福岡県糟屋郡粕屋町にある中学校。校章のモチーフとしている。 毛利元就 誓いの三矢:1997年に光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたシミュレーションRPG。毛利家を主人公としており、三矢の教えの場面もムービーで登場する。 ドラマ等の作品に教訓を採り入れているもの ドラマ「古畑任三郎」:1999年1月3日に放送の「古畑任三郎 vs SMAP」のオープニングにて、古畑任三郎は「三本の矢」を挙げ、これからSMAPの強い絆に釘を刺して事件の真相を暴くことを示した。 コント「志村けんのだいじょうぶだぁ」:本教訓をもとにしたパロディで、2種類のオチが用意されている。年老いた家主が3人の息子にこの教えを説こうとするが、矢が3本もしくはそれ以上まとめても折れてしまう、或いは1本の矢を折ろうとしたら折れず、無理に折ろうとして家主が骨折、または柱が折れてしまい屋敷が全壊するオチが待っており、いずれも最終的に「好きにしろ」と教えを放棄してしまうもの。また「ドリフ大爆笑」では加藤茶が原典と同じ元就に扮し、3人の息子の前で1本の矢を折ろうとするがついに折れず、代わりに屋敷が崩壊してそのがれきの中で「毛利家もこれで終わりじゃ…」と呟いて事切れるというオチのコントが存在した。 コミックス「北斗の拳」:サヴァの次期国王の座を争う三人兄弟の王子達の骨肉の争いに苦悩する年老いた国王を描いた作品が登場。主人公の協力により、三子教訓状による行く末と同様、円満な結末に収まる。 映画「乱」:シェークスピア四大悲劇のひとつ「リア王」を原案とし、舞台設定を戦国時代の日本とした作品で、三子教訓状と類似したエピソードも採り入れている。しかし、本作では三男が力づくで三本の矢をへし折って父親を諫めており、その諫言通り兄弟は争うことになる。 アニメ「創聖のアクエリオン」:第1話にて、アクエリオンは3人で操縦される性質から登場人物の一人である不動GENがこの教訓を元とした格言を口にする。しかしその内容は「たとえ三本の矢を束ねてもそれ以上の力を加えられれば折れてしまう」という否定的なもので、第18話にて「互いの生き様を認め合い、互いに違う方向を示してこそ真価を発揮する」との新解釈が成された。 ゲーム「ドリフトスピリッツ」:過去に開催されたイベント「2台の猛獣と3人の弟子」にて「三矢の教え」をかんざしに置き換えて例えている。なお、このイベントに登場した登場人物の名前は毛利元就と3人の息子が由来である。 その他 アベノミクス:第2次安倍内閣が掲げる経済政策。毛利に所縁の深い山口県出身の安倍晋三は、3つの基本方針を「三本の矢」と表現している。アベノミクスと同じように第1次安倍内閣の時の中川秀直が名付け親である。 石原慎太郎・橋本龍太郎・河野洋平:野党時代の自民党で高い人気を誇り、全国遊説で活躍した三名を、当時出来たばかりのサンフレッチェ広島になぞらえ「サンフレッチェ(三本の矢)」と呼んだ。 清神社:毛利氏居城であった吉田郡山城の鎮守神。この故事からきた「三本の破魔矢」を授与している。 ダイハツ・ミライース:2018年12月から放送されているCMでは、ある時代劇に出演している毛利元就役で出演している宇梶剛士が三矢の教えを説くシーンを撮影した後、スポンサーの意向という設定から、ミライースの「低燃費」「低価格」「安全装備」を三矢にたとえて紹介するシーンが登場する。 若隆元・若元春・若隆景:荒汐部屋所属の兄弟力士。四股名は毛利元就の3人の息子にちなんでいる。 杉山賢人・鹿取義隆・潮崎哲也: かつて西武ライオンズに所属した投手。Jリーグが開幕した1993年当時の必勝リレーを「三本の矢」とサンフレッチェ広島になぞらえ、サンフレッチェと名付けた。
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