マゾーンの建造物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 08:54 UTC 版)
「宇宙海賊キャプテンハーロック」の記事における「マゾーンの建造物」の解説
ペナント マゾーンが地球へ打ち込んだ、光を全く反射しない巨大な黒い球体。直径は約2キロメートル、材質は不明。次元波なる特殊な信号を出してマゾーンのキャラバンを地球へと導いている。表面には古代マヤ文明にも似た文字で、「ここは全能なる、我らマゾーンの第二の故郷なり」と刻まれている。 地球政府の首相はこれを中心にゴルフ場、博物館、オペラ劇場、図書館、ヘルスセンターといった一大総合施設の建設を立案しており、そのスペースや立体図などの計算を台羽に依頼しようとしていた。 アニメ版では地球に潜入しているマゾーン部隊のエネルギー源となっており、最終回でペナントを破壊されたマゾーンはことごとくエネルギー供給を絶たれて全滅した。 第二ペナント マゾーンが火星のフェラス盆地へ撃ち込んだ第二のペナント。アニメには登場しない。地球に撃ち込んだ物と同種で、二つのペナントにより地球への誘導信号をより強力にする狙いがあるとハーロックは推測している。 実験室(仮称) ペナントに続いてマゾーンが打ち込んだ巨大な風船のようなもので、内部には巨大植物が生息していた。台羽はこれをマゾーンの実験室のようなものではないかと推測している。ドームの外殻部分は軟質のビニールのようなものでできており、アルカディア号が突入した際に破れたもののたちまち復元された。大気成分は分析したヤッタランの弁によれば石炭紀の地球の大気成分と同じで、ハーロックと首相秘書として地球に潜伏していたマゾーンの波野静香の会話から惑星マゾーンの大気と同様であることが判明している。室内の湿度は100%、気温36度に達しており、気密服を着用して内部に入ったハーロックは「じめじめしていやなところだな 気密服の中まで水分がしみ込んでくるようだ」と述べている。 ハーロックと静香が会話を交わした後でドームの外殻が破裂すると、静香も内部の植物も地球の大気に触れて溶けてなくなってしまった。 アニメには登場しないが、ドームの外殻部が復元される描写はアニメに登場する海底魔城(後述)が登場する第13話および劇場版で映像化されている。 バミューダ海域の海底ピラミッド バミューダ海域にマゾーンが建造したピラミッド。 「地球がズレて見える」という怪現象が起こった際にズレの中心がバミューダトライアングルであることが判明し、その泥の中に隠れていたがアルカディア号が一号重爆雷を投下したことで姿を現した。表面にはペナント同様に古代マヤの象形文字が刻まれている。内部は大脳神経組織の一部に似た構造を持ち、迷路のように入り組んでいたためにハーロックと共に進入した台羽とヤッタランは迷子になってしまった。中心部は白色の輝く熱のない球体となっていて、カプセル状の装置にマゾーンの遺体が安置されていた。このピラミッドも信号を発振していて、ハーロックは「墓地灯台」と表現している。アニメ版ではピラミッドの周囲に群生する海藻にマゾーンが擬態しており、ピラミッド内のマゾーンの遺体を一人で回収しようとした台羽が海藻に擬態していたマゾーンによって手足を拘束され、サメの餌食になりかけている。 海底魔城 アニメ第13話および劇場版「アルカディア号の謎」で登場。数千年前から地球に赴任していたマゾーンの魔女アマンが造り上げた、サルガッソ海(シブヤン海)の海底にそびえるドーム。ドームの外殻部分は前述の実験室同様に復元能力を有する。内部には帆船や複葉機などのクラシックな乗り物や、アマンに眠らされた犠牲者が保存されている。また地上と時間の流れが異なり、アマンによればここでの1日は地上の1年に相当するという。アマンはハーロック以下の海賊達も永遠の眠りに就かせようと目論むが、無人で動き出したアルカディア号の砲撃でアマンと共に滅んだ。後で親友トチローの娘・まゆから『浦島太郎』の昔話を聞いたハーロックは、この話に出てくる竜宮城がアマンの居城と同じだという印象を抱くのだった。 スフィンクス アニメ第14話に登場。スフィンクス像に偽装された軍事施設で、マゾーンが残した古代遺跡の一つ。切田長官がこれを利用し、内蔵された要塞砲を使ってアルカディア号を砲撃する。 スノーラの居城 アニメ第15話に登場。北極海にある。アマンの海底魔城と同じく、マゾーンとして古代から地球に赴任していたスノーラの居城。城の幻影を纏っているが、スノーラが滅ぶと同時に巨大な機械装置である本体の姿を現し、パルサーカノンで破壊される。 トカーガ星の海底ピラミッド 原作終盤に登場。トカーガ星には2000以上の無数のピラミッドが海底を埋め尽くすほどに林立しており、台羽が連れ込まれたピラミッドは特に大きなもので台羽の救出に向かったアルカディア号を待ち受けるように口が開いていた。内部はミーメ曰く「ヒトツノ宇宙ノヨウ」であり、マゾーンの「種」がまたたく星のように浮遊している。ハーロックはこのピラミッドが時間的にも空間的にも外部から遮断されたマゾーンの胎内、幼少期のゆりかごのようなもので地球や他の惑星にも同様のものがあったのだろうと推測しており、マゾーンが広大な生存圏を確保していることが判明した。 トカーガ族の反乱鎮圧のためマゾーンがトカーガ星を消滅させたことにより、海底のピラミッド群も消滅している。 ピラミッド アニメ最終話に登場した海底ピラミッドとは異なるものの、マゾーンが造った古代遺跡ピラミッドで、内部に戦闘艦や戦闘機が隠されており、地球に潜み、残っていたマゾーン潜入部隊はこれを始動させ、最後の攻撃を仕掛けてきた。
※この「マゾーンの建造物」の解説は、「宇宙海賊キャプテンハーロック」の解説の一部です。
「マゾーンの建造物」を含む「宇宙海賊キャプテンハーロック」の記事については、「宇宙海賊キャプテンハーロック」の概要を参照ください。
- マゾーンの建造物のページへのリンク