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マスカレード・イブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/24 14:48 UTC 版)
『マスカレード・イブ』は、東野圭吾の連作推理小説。2014年8月25日に集英社文庫から刊行された[1]。「マスカレード」シリーズの第2作で、前作『マスカレード・ホテル』の前日憚となる連作短編集。
- ^ a b 初版奥付の記載による。
- ^ 東野圭吾:「マスカレード・イブ」が1カ月半で100万部突破 - MANTANWEB(まんたんウェブ) 2014年10月2日
- 1 マスカレード・イブとは
- 2 マスカレード・イブの概要
- 3 各章あらすじ
- 4 外部リンク
マスカレード・イブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:08 UTC 版)
「マスカレード・イブ」の記事における「マスカレード・イブ」の解説
初出:書き下ろし ストーリー 大阪に出張し、開業して間もないホテル・コルテシア大阪に教育係も兼ねて応援として勤務する尚美。一方、東京では大学教授の岡島孝雄が教授室内で刺殺される事件が発生。所轄の女性警官の穂積理沙と共に捜査にあたった新田は有力な容疑者として岡島と同じ学部の准教授の南原に目を付ける。犯行時には京都のホテルにいたと主張する南原だが、アリバイを崩されると大阪のホテルに泊まっていたことは認めるものの、そこで密会していた不倫相手の人妻に迷惑をかけられないとホテルや人妻の名前を教えることを頑なに拒否する。共犯者の線も浮かび上がるも、新田達はアリバイ確認となり得る具体的な証言を避ける南原の真意を掴めずにいた。やがて度重なる追求の中で南原はホテル名を白状するが、そのホテルこそコルテシア大阪だった。 登場人物 穂積理沙(ほづみ りさ) 八王子南署生活安全課の女性警察官。岡島殺害事件の特捜本部が八王子南署に設置されたため応援に駆り出され、新田とコンビを組む。後に新田からコルテシア大阪への聞き込みの仕事を振られ、尚美と対面することになる。体つきはがっしりとしながらも警官らしからぬおっとりとした丸顔の女性。あっけらかんとした性格のお喋り好きで、楽天的な言動や突飛な推理を披露する様子から新田に呆れ気味に見られている。悪者をやっつけたいと警官を志し、男性の補助が多いことに内心めげつつも、成果をあげようと一生懸命に仕事に取り組み、その姿勢に共感した尚美から重要な証言を得ることになった。 南原定之(なんばら さだゆき) 泰鵬大学理工学部准教授。40代半ばながらも洗練とした印象の男性。教授の岡島と共に半導体の新材料を作る研究しており、自身が特許を取得した「極限点におけるMKE製法」の技術を岡島が採用しない方針を定めたため、地位と巨額の富を得るチャンスがふいになることから岡島を殺す動機のある人物として新田達にマークされる。本人は自分の売りは実行力だと自負する。 畑山玲子(はたけやま れいこ) 美容サロンやフィットネスクラブを手掛ける会社の女社長。年齢は40歳だがそれよりも若く見えるハスキーボイスの女性で薔薇の香水をつけている。横浜の資産家の父・輝信の一人娘として育ち、大学卒業後はアメリカに2年間留学、外資系会社で働いた後に30歳の頃に父の援助で起業した。南原と同じ日にコルテシア大阪に宿泊しており、南原の不倫相手である疑惑を掛けられる。現在、父・輝信は春に倒れて意識不明となり、いつ亡くなってもおかしくない状態にある。 畑山義之(はたけやま よしゆき) 玲子の夫で畑山家の婿にあたる。玲子の会社の専務取締役を務め、仕事では旧姓の「矢部」を名乗っている。年齢は玲子より10歳年上。「愛・勇気・運」を集約した玲子の事業の才覚に傾倒し、彼女を愛し守ろうとする意思を持つ。 山本、鈴木 泰鵬大学理工学部の助手と学生。岡島の死体の第一発見者で、助手の山本は聞き込みに来た新田に南原に関する証言を提供する。 田代 コルテシア大阪の若手フロントクラーク。 吉村 コルテシア大阪のアシスタント・マネージャー。コルテシア大阪に聞き込みにきた理沙に尚美を引き合わし、尚美に証言を頼む。
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