ポリメット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:09 UTC 版)
武士が肌身離さず被っている赤いヘルメットのこと。オレガー・スッテル博士が自らの発明した高分子重化合物「ポリマー」により、地球上のあらゆる環境を克服する目的で開発した。 ヘルメット自体がポリマー粒子で作られており、顎当て部分に内蔵されたマイクから登録された人物の声紋 に反応して、ヘルメットに内蔵されているコンピューターに、形態・機能がプログラムされた6種あるマイクロカプセルのいずれかが挿入され、コンピューターの指示に応じてポリマー粒子が形質変化を起こして装着者の体を被覆し、強化服ポリマースーツ他、5種のメカ形態に「転身」する機能を持つ。動力源は磁気を用いた電磁フィールド。これはメカ形態の稼動・推進のみならず、ポリマースーツのトリッキーな動きを可能にするシステムである。 ポリマー誕生の秘密が明かされた第17話作中にて全6種の転身解説シーンが存在し、ポリマースーツ・マシン・ドリル・ローラー・グランパス・ホークの順に登場する。この時ポリメット内に6本並んだマイクロカプセルの挿入も一番左(武士にとっては右端)から順に行われている。 ポリマースーツにはいくつかの弱点が存在する。まず皮膚呼吸が出来ないために転身には46分1秒という制限時間がある。また電磁フィールドを動力源としているため、電磁フィールドの停止してしまうマイナス50℃以下の極低温状態や、長時間電流を浴び続けて磁気が乱されて電磁フィールドが形成できなくなるなどの状態では、いずれも転身が解除されてしまう。特に後者は見破った敵が登場したことによって、ポリマーは窮地に立たされることになる。 ポリマースーツ 基本形態。いわゆる「強化服」で黄色いクラッシャーのついたヘルメットと赤と白の全身スーツ というスタイル。メカからメカへの転身の際も含め、他の形態になるには必ずこの形態に転身しなければならない。武士はこの形態で自らあみ出した流派「破裏拳流」を繰り出す。全話に登場するものの武士からの転身シーンは第1話他あまり多くなく、既に転身した状態で悪人達の目前に現れるのが基本。肉弾戦がポリマーの主流バトルスタイルではあるが、ヘルメットのクラッシャーを取り外して投擲武器として使用することも出来る。 ポリマーホーク 鷹形の飛行形態。武士の脚部が収納された2本の尾が最後部となり、スラスターの類は存在しない。5種のメカ形態の中では最も多く使用され、第1,2,7,9,11,12,15 - 21,25話の他、OPにも登場している。主に移動や追跡などに使用されるが、スピードを利用した体当たり攻撃を行うこともある。劇中で機首に武士の顔が透けて確認できる場面がある。 ポリマーグランパス 鯱型の水中形態。劇中最初に披露したメカ転身形態でもある。そろえた脚の部分がスクリューとなる。水中専用の形態だが、劇中では潜水艦や海底基地を持つ敵も多く、水中での追跡シーンや戦闘シーンなど出番には恵まれており、第1,2,6,12,14,16,20,24話に登場。またOPではホークと共に登場している が、露出の割に玩具化には恵まれず、タツノコランドのプラモデル・永大グリップの合金ともラインナップから外れ、タカトクのZ合金のみに留まった。 ポリマードリル 地底戦車型の地中形態。体をX字に開いた形で転身し2本の脚部がドリルとなる。また転身途中で色相が反転し全体が黄色くなる。ドリルはかなりの硬度を持っており、なおかつフィールドエネルギーに覆われているため、敵メカの装甲や、時には超硬度のドリルをも突き破ることができる。不利な際の形勢逆転や破壊力が必要な相手への攻撃に多用され、第4,5,6,8,10,11,21,23,24話に登場。一見して地底戦車形態ではあるが転輪の類は持たず事実上浮遊しており、後部の噴射ノズルで飛行して立体的に敵の巨大メカを貫く描写も多い。 ポリマーマシン フォーミュラマシン型の高速走行形態。肘を曲げた腕を胴体に添え正座の体勢で転身する。ホーク・グランパスに比べて青と黄の部分が増えてカラフルになるのも特徴。垂直の壁を走ることも可能 で、主に地上での追跡や体当たり攻撃に使われる。EDの歌詞1番に歌われているため知名度は高いが、劇中で使用されたのは第3話のみ。 ポリマーローラー 脚部を先頭に膝を立てた状態(全身を丸めて転がりながら転身する描写もある)で転身するロードローラー状の突撃走破形態。ドリル同様に色相反転を伴い、ほぼ全身が水色に変化。敵を圧搾したり、跳ね飛ばす攻撃が得意。ドリル同様の硬度を持っているローラーにフィールドエネルギーを集中させることで、驚異的な圧搾力を生み出すことができる。方向転換や後退する際には後方両サイドにある補助輪(ポリマースーツのヘルメットによく見ると付いている)を使用し、補助輪のバーをアームのように使うこともできる。他のメカ形態とは違い、破壊により敵を倒すために使われることがほとんどであるため、登場は第4,9,22,23,26話と少ないがシリーズ最後のメカ転身を飾った。巨大ローラーへの動力伝達が難しいゆえか、タツノコランドのプラモデル化は見送られた。
※この「ポリメット」の解説は、「破裏拳ポリマー」の解説の一部です。
「ポリメット」を含む「破裏拳ポリマー」の記事については、「破裏拳ポリマー」の概要を参照ください。
- ポリメットのページへのリンク