車探偵事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:09 UTC 版)
鎧 武士(よろい たけし) 声 - 曽我部和行 本作の主人公。普段は車探偵事務所の見習い助手として国際警察の無線を傍受する事くらいしか出来ない三枚目だが、時々明晰な推理を繰り出す。 鎧武士という名は偽名であり、その素性は国際警察の鬼河原長官の息子である「鬼河原 武(おにがわら たけし)」。実際は頭脳明晰かつ柔道三段・空手三段の腕前を持つ格闘技の達人であり、密かに「破裏拳ポリマー」に転身して戦う。 劇中の1年前に何度か鬼トカゲ団に襲われていたが国際警察が動かなかったオレガー・スッテル博士の身辺調査中に鬼トカゲ団の襲撃に遭遇し、瀕死のオレガー博士を救い出す。しかし博士は鬼トカゲ団の狙った新発明「ポリメット」を武に託し、自らは研究所と共に炎の中へ消えてしまう。この独断専行をとがめられて父から勘当された。そこで博士の遺志を継ぐため名前を偽って車探偵事務所の助手となり、事件に首を突っ込みたがる探偵長を利用して様々な犯罪者達の情報を集め、ポリメットの力と自ら生み出した格闘技『破裏拳流』を駆使して倒す。 行く先々で父が現れると身を隠すように逃げるため、車やテルは海亀党の事件まで長官が父親であることを知らずにいた。 海亀党を壊滅し父と和解後は改めて車探偵事務所に戻って来るが、実力を知った車とテルにより新しい探偵長に祭り上げられてしまう。 車 錠(くるま じょう) 声 - 青野武 車探偵事務所の探偵長。自称「二代目シャーロック・ホームズ」だが実際は三流ヘボ探偵で、所持しているピストルも実は本物そっくりな水鉄砲。本人のプライドを満たさない依頼を断ってしまうため家賃を三年も滞納している(ただし、依頼自体が3年来ていなかったという台詞も)。事件に無闇に首を突っ込むため、どんな事件も悪化させるトラブルメーカーでもある。18話では冷凍魔・コーリーに「現代のダメ人間代表」に選ばれるなど、悪い意味で評判が広まっている。 劇中でも徹底して三枚目だが、水鉄砲に眠り薬を仕込んだり、帽子を投げて武器にする特技などで活躍することもある。ファッションセンスはそこそこだが前歯が何本か欠けている(牛乳の飲み過ぎが原因らしい)ため、「笑わなければ格好がつくのに」と男爵からも呆れられている。三枚目の役立たずと思っていた武がポリマーであることを知り、戻って来た彼を新探偵長に迎えて再出発を果たす。 ネーミングは車=しゃ、錠→鍵をかける→LOCK。つまり「シャーロック」に引っかけた洒落である。作中の台詞によると故郷は田舎で、実家は酪農業を営む農家「ヒマダナー牧場」であるとのこと。 夢オチだったが、第15話で謎の老婆から貰った青いポリバケツ型の「ホラメット」なるヘルメットを被って、ポリマーをも凌駕する力を持った「タイフーンホラマー」という、青いバトルスーツに身を包んだヒーローに転身したことがある。彼の主題歌「タイフーンホラマーの歌」は石原裕次郎が歌う「嵐を呼ぶ男」のパロディソングである。なお、プレイヤーキャラではないが、ホラマーは「タツノコファイト」にもサポートキャラとして参戦している。最終回では「俺はホラマーだぁ…」と車が寝言で呟くシーンもある。 南波 テル(なんば テル) 声 - 落合美穂 / 平松晶子(タツノコファイト) 車探偵事務所の電話番であり、事務所がある「No.1ビル」のオーナー。家賃を払わない車と武士をいびることもしばしばだが、とにかく冒険やスリル、ハプニングが大好きなために彼らに付き合っている。ポリマーの大ファンで、彼が現れたと聞くとすっ飛んでいく。武士の事は「頭がいいのか悪いのかわからない」とは言っているが、一緒に買い物などに行ったり、探偵長の彼への冷たい態度に怒りを露わにするなど結構親密である。 趣味は買い物と着道楽で、ほぼ毎回ちがったファッションを披露。セスナの操縦をこなし看護師(当時は看護婦)の免許を持ち、敵の雑兵相手と互角以上に渡り合える格闘センスの持ち主であり、EDや新OPでもその強さを披露している。 また、1度自作のコスプレ衣装(ボリマースーツに似せた衣装)も披露している。コスプレ姿のテルは「タツノコファイト」でプレイヤーキャラとして参戦している。 ネーミングは電話番号=テルナンバーからである。 男爵 声 - 立壁和也 車の飼い犬で元警察犬のセントバーナード。老齢。セリフはあるが、犬なので劇中の人物たちには聞こえていないことになっている。 むささび党の事件で武士が自分の目の前で転身したことからポリマー=武士であることを唯一知っているが、犬であるためにそれを車たちに伝えられず度々もどかしい思いをする。テルにいびられる武士に同情したり、18話のラストでは超低温で変身が解け意識を失った武を自らの体で暖め、さらに最終回には武士のピンチを救うために活躍する。飼い主の車の三枚目ぶりには愛想を尽かしてバカにしており、事件捜査のため酷使されるので不満を(犬語であるが)を呟き、かなりの毒舌。車らをとやかく言えないことは自らにもあるが、それは棚の上に放り投げている。
※この「車探偵事務所」の解説は、「破裏拳ポリマー」の解説の一部です。
「車探偵事務所」を含む「破裏拳ポリマー」の記事については、「破裏拳ポリマー」の概要を参照ください。
- 車探偵事務所のページへのリンク