トラーキアのリュクールゴスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トラーキアのリュクールゴスの意味・解説 

トラーキアのリュクールゴス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 05:51 UTC 版)

狂気に駆られ妻を攻撃するリュクールゴス

リュクールゴス古希: Λυκοῦργος, Lycurgus)はギリシア神話に登場するトラーキア王。ドリュアースの息子で、リュクールゴスの息子もまたドリュアースと呼ばれる。

彼はディオニューソスの信仰を禁止し、ディオニューソスが信者すなわちマイナデスと共に彼の王国に来訪すると、信者を牢屋に入れ、ディオニューソスを追い払ったという。ディオニューソスは海の女神テティスの住む海底の洞穴に逃れた。

アポロドーロスによると、ディオニューソスは彼の扱いに対する罰として、リュクールゴスの気を狂わせた。そして彼は息子の身体をブドウの木の枝と勘違いして、鼻と耳、手足の指を斬り落とし惨殺した。ディオニューソスはリュクールゴスの不正が罰せられない限り、地が潤い名声を取り戻すことはないように運命を定めたので、トラーキアの民はリュクールゴスを縛り上げ、パンガイオン山の馬に彼を縛り付けて八つ裂きにした。リュクールゴスの死により、ディオニューソスは地にかけた呪いを解いた。

ヒュギーヌスによると、リュクールゴスはワインで酩酊し、母を犯した。自らの行いを後で知ると、ワインが悪の原因であると信じ、ブドウの木を切り落とそうとした。そこでディオニューソスは罰として彼の気を狂わせ、妻と子を殺すように仕向けた。その後リュクールゴスはロドペー山のヒョウの餌食となった。

ホメーロスの『イーリアス』では、リュクールゴスはディオニューソスへの不敬のために盲目にされ、その後死んだという。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  トラーキアのリュクールゴスのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トラーキアのリュクールゴス」の関連用語

トラーキアのリュクールゴスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トラーキアのリュクールゴスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトラーキアのリュクールゴス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS