コメンテーターに関するコメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:25 UTC 版)
「コメンテーター」の記事における「コメンテーターに関するコメント」の解説
2014年、元スポーツニッポンの記者で週刊現代専属契約記者の高堀冬彦は、文藝春秋2014年11月号の竹内洋 関西大学東京センター長のワイドショー(情報番組)批判記事を引合いに出し、「経歴や立場が不明確なまま世論を誘導する危険」と「曖昧かつ無責任な発言でミスリードする危険」と述べ、「テレビ業界は、コメンテーターのキャスティングに見識や経験より、数字(視聴率)を持っているタレントを使っているのかもしれない。万一、そうだとすれば、奇怪な形で世論の一部が生まれている不思議な先進国ということになる。」「視聴率は得られにくいかもしれないが、「分からない」「難しい」「知らない」と口にするコメンテーターは信用出来、単に「社会が悪い、政治が悪い」と叫ぶだけでは、アジテーターになりかねない」と述べた。 2014年の毎日新聞の情報によると、経済アナリストの森永卓郎は普天間基地移設問題のVTRコメントにて「海兵隊は占領にいく部隊だから海兵隊が日本を守ることはありえない。日本がアメリカに逆らった時に、日本を占領するために常駐していると思っている」と発言した事に対し制作側からお蔵入りになり、またリベラル派を自称するコメンテーターがワイドショー(情報番組)、討論番組のオファーが減り干されており、その原因が安倍政権のプレッシャーと主張していた。しかし、後に「国民からのニーズが無くなって来たから」だと自身で分析した。 前独立総合研究所の社長で現参議院議員である青山繁晴は2014年の著書において、日本のメディアの問題点として、「ニュース、情報番組に出演しているコメンテーターの多くが芸能プロダクションと所属契約しており、生活の糧としている。」「そのため現在の憲法をベースにした、平和主義の言い分(なんちゃってリベラル)を主張しないとテレビ等のメディアに出演出来なくなるので、迎合した主張しか出来ない。」と主張した。 2015年のことだが、元経産省官僚の古賀茂明が2015年3月27日放送の報道ステーション(テレビ朝日)番組放送中、自身の番組コメンテーター降板の件を安倍政権からの圧力だと思い抗議する事案があった。この件を契機に吉田慎一社長は4月28日の定例会見の中で謝罪と担当職員の処分、そして、コメンテーターとの調整部署として「コメンテーター室(仮称)」を置くと発表した。 2015年10月のNEWSポストセブンの情報によると、コラムニストの勝谷誠彦は、自身の情報、バラエティ番組降板理由に対して、NHKだけでなく民放であってもコメントの中に具体的な企業名などは入れてはいけないという暗黙のルールが有り、不祥事があればスポンサーの関連企業を批判するようなコメントを言って来たが、「テレビ、ラジオ局や制作スタッフに対して色々言ってたからですよ。例えば、[日本人がシリアで捕まっている時(ISILによる日本人拘束事件)に、そのニュースを冒頭だけで止めて、後は延々と芸能人の結婚のニュースをやるというのは、日本のテレビ局としてどうしたものか…]と言う事等を番組の幹部に前から意見していたら、クビになった」と分析した。 2015年の産経WESTの情報によると、当時大阪市長であった橋下徹は、自身の大阪都構想に対して「分からない」と答えるコメンテーターに対して、事前に与えられたテーマについて情報収集、勉強をせずに出演していると述べた。 2015年、松本人志(ダウンタウン)は、コメンテーターとして芸人ならではの「すっとんきょう」な発言を求められているとし「『すっとんきょうなことを言うな』とクレームがくる」とコメンテーターの難しさを語った。 2016年、ジャーナリストの有本香は自身が出演している『バイキング』(フジテレビ)のCM裏にて、芸能人のポジションでは右側のポジションから発言出来る人間がいないこと、日本の選挙権を所持していない外国人タレントが日本の政治に対して極端な視点で物を言うことに対して疑義をはさんだ。。 2017年の『ワイドナショー』(フジテレビ)の番組内で、春香クリスティーンの芸能活動休業原因の話題で「中途半端なコメントしか話せない自分に悩みがあった」と吐露したことを受けて、歌手の武田鉄矢は「日本のコメンテーターで高学歴の方がいっぱい出てるじゃないですか? そういう人たちが今、日本のニュース番組(ワイドショー)を切り盛りしてるが、彼らの最大の欠点は『分かりません』って言わないこと。そういうコメンテーターってものすごく危険。」とコメントした。
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