オーガスタ研究所
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「ニュータイプ研究所」の記事における「オーガスタ研究所」の解説
アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する、地球連邦軍のニュータイプ研究所の一つ。地球連邦軍オーガスタ基地に併設され、地球連邦軍のニュータイプ研究所としては最も古い部類に入る。オークランド研究所やムラサメ研究所と関係が深く、またアナハイム・エレクトロニクスとも接点を持っている。北米ジョージア州オーガスタのクラークヒル湖畔に立地する。 一年戦争中、北米地域はジオン公国軍の占領下にあったが、オーガスタ周辺は支配が及んでいなかったらしく、宇宙世紀0079年8月頃からニュータイプ専用機などの研究・開発を行い、アムロ・レイ専用として開発されたガンダムNT-1や、大出力ビーム兵器運用実験機ガンダム4号機 (G-04)、空間戦闘用高機動実験機ガンダム5号機 (G-05)などを開発している。また、MSパイロット用ノーマルスーツの研究・開発も行っており、オーガスタ基地所属のテストパイロットの大半は同研究所のパイロットスーツを着用している。なお、この研究所はグレイヴの息のかかった者が多く在籍しており、MS開発計画「ペイルライダー計画」の中心拠点でもあり、EXAMシステムを基にしたHADES、それを搭載したMSペイルライダーが開発された。 一年戦争後、オーガスタ基地ではガンダムNT-1などを開発した経験を生かして、その設計を流用・発展させた量産型MSジム・カスタムやジム・クゥエルなどの“オーガスタ系MS”と呼ばれるMSを開発する一方、研究所ではニュータイプ用兵器の開発や、ニュータイプ・強化人間の研究を行っていた。 また、宇宙世紀0085年には隣接するモビルスーツパイロット養成学校エコールにおいて、訓練の名目でニュータイプの選別が行われていた。ニュータイプと選別されなくても、成績が優秀なものに関しては強化人間の候補としてリストアップしていた模様である。 ここで開発されたガンダムMk-Vは、ローレン・ナカモト博士の手引きでアクシズへ譲渡され、ドーベン・ウルフなどが開発されている。 『ガンダム・センチネル』掲載のガンダムMk-Vの設定によると、ティターンズの衰退とともに、オーガスタ研もエゥーゴ寄りとなった連邦軍に接収されているが(具体的時期は未記載)、他の資料でこうした動きは明確にされていない。Sガンダムのインコムもこの研究所の技術に由来しているというが、流出時期と経緯は不明。ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』オリジナルMAであるギャプラン改の設定では、ダカール演説以降にエゥーゴやカラバに近づく動きがあったとしている。 小説『機動戦士ガンダムUC』の舞台である宇宙世紀0096年においては、オーガスタ研究所は閉鎖されたことになっている。しかし、それは表向きのことで、実際にはアナハイム・エレクトロニクス社より運営資金の援助を受け活動を継続。同社の地球上での研究機関として、ユニコーンガンダム2号機が持ち込まれ、大気圏内での運用、調整が行われた。ほかには、中破した量産型キュベレイが持ち込まれていることがOVA版のエピソード4で判明している。 映画『機動戦士ガンダムNT』では、主要登場人物であるヨナ・バシュタ、リタ・ベルナル、ミシェル・ルオの3人が、かつてオーガスタ研究所の被験者であったと設定されており、映画やそのノベライズ版では被験者としての生活にも触れられている。なお、同作の原案となった中編小説「不死鳥狩り」では、リタがニュータイプ研究所の被験者であったという設定があるものの、オーガスタ研究所の名前は登場しない。 研究員 ローレン・ナカモト ナナイ・ミゲル ベントナ(宇宙世紀0096年時の所長) エスコラ・ゲッダ(宇宙世紀0087年時の施設長) マルガ 研究・開発機体 異説あり。#開発兵器と型式番号参照。RX-78NT-1 ガンダムNT-1(アレックス) RX-78-4 ガンダム4号機 (G-04) RX-78-5 ガンダム5号機 (G-05) RX-80PR ペイルライダー RX-80EXAM-2 ブルーディスティニー2号機(ザ・ブルー版) RX-80EXAM-3 ブルーディスティニー3号機(ザ・ブルー版) RGM-79N ジム・カスタム RGM-79Q ジム・クゥエル NRX-044 アッシマー ORX-005 (ORX-05, CRX-005) ギャプラン NRX-055 バウンド・ドック MRX-010 サイコガンダムMk-II ORX-012 (MSF-008) ガンダムMk-IV ORX-013 ガンダムMk-V RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ 被験者 クロエ・クローチェ ロザミア・バダム ゲーツ・キャパ マリーダ・クルス(プルトゥエルブ) クァンタン・フェルモ ヨナ・バシュタ リタ・ベルナル ミシェル・ルオ 備考 初期設定ではクラークヒル研究所と呼ばれており、ギャプランの型式番号も当初それにちなんだCRX-005だった。 実際の北米にオーガスタという地名はいくつかあるが、ジョージア州のオーガスタの上流北側には、サウスカロライナ州との境界に位置するクラークスヒル湖(en)がある(実際のオーガスタは湖そのものに面しているというわけではない)。小説版『機動戦士Ζガンダム』ではサウスカロライナ州のクラークヒル湖の北側にあるとしており、クラークスヒル湖を挟んで実在のオーガスタの反対側に位置している。 その後、1997年の書籍『データコレクション 機動戦士Ζガンダム 上巻』にクラークヒル湖畔にあるという解説がされたことで設定が表面化し、『ガンダムUC』でジョージア州のオーガスタと明記されるに至った。 ただし、2014年のPS3用ゲームソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』では、ペイルライダー開発のオーガスタ研究所は、メン州の同名の町オーガスタの位置が表示されている。
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