『キン肉マンII世』でのネプチューンマン
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「ネプチューンマン」の記事における「『キン肉マンII世』でのネプチューンマン」の解説
『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』にて再登場。本編以外では連載250回記念の第1回超人コスチューム大賞に登場。爆死からの復活について設定に変更・追加がされている。復活に携わる完璧超人に2人(ザ・ターボマン、アモイマン)が加わり、5人が全ての超人パワーを使って完璧超人に伝わる「超人再生術」を20週と8日間をかけて施したが、カオスの発言だと63日になっている。 キン肉マンの王位継承と結婚を見届けた後、ロビンマスクと共にイギリスへ帰国。ロビンは間も無く女王直属の部下となったが、ネプチューンマンは長年の戦いの疲れを癒すためマスクを外し、正義超人・喧嘩男として田舎で隠居生活を始めた。穏やかな生活を送りながらも、新たな悪行超人の出現と闘いに備えて日々鍛錬を続けていたため、54歳となった時でも全盛期と変わらぬ肉体を保っており、また経験や年輪から老獪さも兼ね添えている。しかし、妻子を持たずに一人鍛錬に明け暮れる年月の中、より完璧な強さを求めたことで完璧超人界を再興したい気持ちが芽生えていく。時間超人ライトニングとサンダーによる歴史改変を防ぐため新世代超人たちが過去に向かう際、密航という形で時間船に乗り込む。当初は打倒時間超人のために万太郎ら新世代超人を援護するのが目的であったが、タイムスリップした先が己の最も光り輝いていた宇宙超人タッグ時代であると知り、タッグの優勝と完璧超人再興を目指し、トロフィー球根(コンプリートバルブ)を手にする野望を抱くようになった。その身体能力の高さからセイウチンを勧誘し洗脳。眠っていた獣性を引き出すことで完璧超人にするが、セイウチンを心配して後を追いかけてきたチェック・メイトを倒し、チェック・メイトの顔の皮を剥いだ。翌日「究極の超人タッグ」に参加、「ヘル・イクスパンションズ」を名乗る。 マグネットパワーに代わり、光ファイバーを埋め込んだ腕で使用する合体技「オプティカルファイバー・クロスボンバー」で対戦相手の顔の皮を剥がしコレクションするなど、以前に比べ冷徹さが増し、手段を選ばない行動をとった。試合外では若さによる甘さがなくなり、暴れるセイウチンを腕力で抑えるなど豪快な姿も見せた。予選の間引きバトルロイヤル戦では万太郎たちマッスルブラザーズ・ヌーボーを庇った火の玉・飛爺隊(バリアフリーマン、イリューヒン)を倒し、1回戦ではスーパー・トリニティーズ(ジェイド、スカーフェイス)を破り、ジェイド以外の顔の皮を剥いだ。 2回戦ではヘルズベアーズ(ウォーズマン、マイケル)と対戦。戦いの中、マイケルの正体は後の時代に登場するマンモスマンであることが判明。さらにはパートナーであるセイウチンが試合の途中で自我を取り戻したため、ウォーズマンに倒される。その直後、マンモスマンが反逆を起こしネプチューンマン側に寝返ったことでセイウチンを見捨てて、ウォーズマンをかばうセイウチンをマンモスマンとのクロスボンバーで倒し、その後ツープラトン技でウォーズマンも倒す。その時、ウォーズマンの父親ミハイルマンの最期(『ウォーズマンビギンズ』でその経緯が描かれている)を知っているような発言をしていた。試合後、納得のいかない観客のブーイングの中、「新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズ」を結成する。2回戦終了後は、突如現れた大魔王サタンの「黒後家蜘蛛の呪い」に世界五大厄(ライトニング、サンダーの時間超人組)、マンモスマンと共に参加しキン肉マンを呪いにかけ、準決勝前夜は訓練を偵察していたミートから「宇宙超人大全」を奪い取り、その内容をマンモスマンに吸収させるなど、非道ぶりを加速させた。しかし準決勝第1試合では、キン肉マンとテリーマン、万太郎とカオスを、それぞれ要所要所で叱咤激励、心配するような表情を見せるなど一貫しない行動を見せた。 準決勝で組み合わせ変更により時間超人組との対戦が決定し、ソードデスマッチで戦う。試合の最中、時間超人の猛攻を受けるマンモスマンを、完璧超人の信念に背き2度に渡って救う行動に出た上に、悪になり切れない心境を露呈する。しかし結果としてその姿に失望したマンモスマンが再度裏切り(ダブルクロス)を実行し、クロス・ボンバーを誤爆させられ利き腕を完全破壊された上に、試合放棄となった。孤立無援となったネプチューンマンは再び正義と友情の心を自覚し、目的達成のために利用していた元パートナーのセイウチンをはじめ、今まで顔の皮を剥いだ新世代超人たちに謝罪するも時間超人の死時計の刻印を受けて敗北した。心肺停止後、見せしめに火山口に放り込まれるが、カオスの捨て身の行動とウォーズマンのデバイスで蘇生した。カオスから21世紀での後進正義超人の指導を託され、復活が近い20世紀ネプチューンマンとの対消滅も避けるために、カオスのエキゾチック物質により現代世界へと帰った。その際に「この世にひとつだけ完璧なものがあるとすれば、それは正義超人界の友情だ」と再度言い残した(なお、この行動の犠牲としてカオスは死亡し、決勝戦に出場できない事態となった)。 第4回人気投票では第16位にランク入りした。 究極の超人タッグ編でのネプチューンマンは全体的に迷走しており、色々なことをやるが何一つ上手くいかず、作者のゆでたまごの嶋田も自身の老いと焦りがネプチューンマンにも反映されてしまったと述べている。賛否両論はあったが、ネプチューンマンの哀愁と苦悩などありのままの姿を描き切ったことに満足しているという。
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