蒔絵とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 >  蒔絵の意味・解説 

まき‐え〔‐ヱ〕【×蒔絵】

読み方:まきえ

器物表面に漆で文様描き金・銀などの金属粉色粉蒔きつけ付着させる日本独自漆工芸奈良時代に始まる。技法上から平(ひら)蒔絵・研ぎ出し蒔絵高蒔絵大別され文様以外の地の装飾法である地蒔きには、沃懸(いかけ)地・平目地・塵(ちり)地・梨子(なし)地などがある。


蒔絵

読み方:マキエmakie

うるしと金銀粉金貝などで器に絵をあらわしたもの


蒔絵 (まきえ)

うるしで模様書き乾かないうちに金属の粉や色のついた粉をつけて、模様を表す方法です。箱などの工芸品使われました。

関連項目

蒔絵


蒔絵(まきえ)


蒔絵

名称: 蒔絵
ふりがな まきえ
芸能工芸区分 工芸技術
種別 漆芸
認定区分 各個認定
指定年月日 1955.02.15(昭和30.02.15)
解除年月日
指定要件
備考
解説文: 蒔絵は、漆芸加飾装飾技法一つで、漆で描いた下絵金粉銀粉色粉などを蒔き付け文様を表すものである奈良時代技法源流がみられ、平安時代以降高度に発達した金粉蒔いて漆で塗り込み研ぎ出し文様を表す研出蒔絵のほか、金粉蒔き放すか又は磨いて仕上げ平蒔絵漆下地などで立体的に盛り上げた文様の上金粉を蒔く高蒔絵などがある。金属板を用い平文、貝を用い螺鈿などの技法併用されることが多く多彩な表現が行われている。
工芸技術のほかの用語一覧
染織:  芭蕉布  首里の織物
漆芸:  沈金  蒔絵  蒟醤  螺鈿  髹漆

蒔絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 06:17 UTC 版)

蒔絵(まきえ)は、漆器の表面にで絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちになどの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法、もしくはその技法を用いて作られた漆器のこと。


  1. ^ a b コトバンク 蒔絵 朝日新聞
  2. ^ a b c d 蒔絵の技法 Vol.61~64 山久漆工株式会社
  3. ^ 蒔絵(平蒔絵)作業工程 伊勢市産業支援センター
  4. ^ コトバンク 平蒔絵 朝日新聞
  5. ^ 蒔絵(研出蒔絵)作業工程 伊勢市産業支援センター
  6. ^ コトバンク 研ぎ出し蒔絵 朝日新聞
  7. ^ コトバンク 高蒔絵 朝日新聞
  8. ^ コトバンク 肉合研出蒔絵 朝日新聞
  9. ^ 継ぎで使う蒔絵粉の種類とその特徴&金粉屋さんでの購入方法 金継ぎ図書館
  10. ^ 片輪車蒔絵螺鈿手箱 文化遺産データベース、2017年12月閲覧
  11. ^ 与謝野寛『日本古典全集 芭蕉全集 前』日本古典全集刊行会、国立国会図書館 1925年-1926年
  12. ^ 西川明彦「正倉院宝物の意匠にみる国際的展開」米田雄介ほか編『正倉院への道天平の至宝』(雄山閣出版、1999)所収、p.132
  13. ^ 公開講座『正倉院の工芸 遣唐使は何を持ちかえったか』 奈良女子大学社会連携センター
  14. ^ 【紀要33号(1)】金銀鈿荘唐大刀の蒔絵技法を再現 読売新聞 2011年7月29日
  15. ^ 蒔絵の源流技法「末金鏤」、正倉院宝物の大刀で再現 日本経済新聞 2011年4月23日
  16. ^ 黒川真頼『工藝志料』博物局 1878
  17. ^ 六角紫水『東洋漆工史』雄山閣 1932
  18. ^ 吉野富雄「蒔絵源流論-末金鏤と蒔絵の関係」『漆と工芸』374号 日本漆工会 1932
  19. ^ 松田権六「吉野富雄氏の時代蒔絵鑑賞会」『美術工藝 1月号 通巻第十号』美術・工藝編集部 1942
  20. ^ 松田権六『うるしの話』岩波新書 1964
  21. ^ 松田権六・荒川浩和・杉原信彦・谷川徹三『日本の工芸2 漆』 淡交新社 1965
  22. ^ 松田権六『うるしの話』 岩波新書 1993
  23. ^ 田川真千子 「『東大寺献物帳』の記載にみる工芸技術について:「鏤」「鈿」「作」「荘」「裁」の用例から」 『人間文化研究科年報 第18号』 奈良女子大学 2002
  24. ^ 室瀬和美「金銀鈿荘唐大刀の鞘上装飾技法について」『正倉院紀要』33号 宮内庁正倉院事務所 2011
  25. ^ Ted J.J. Leyenaar. “Mexican lacquers from Guerrero /La laca Mexicana de Guerrero”. Netherlands: National Museum of Ethnology Museum Volkenkunde. 2014年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月10日閲覧。
  26. ^ Kathryn Santner (2012年10月2日). “Writ in Lacquer: A Genteel Courtship on a Mexican Sewing Box”. Los Angeles: Los Angeles County Museum of Art. 2015年6月10日閲覧。


「蒔絵」の続きの解説一覧

蒔絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/19 09:41 UTC 版)

金仏壇」の記事における「蒔絵」の解説

伝統的に高蒔絵平蒔絵研出蒔絵がある。絵漆を蒔絵専用の筆に取り文様を描く。螺鈿細工沈金用いられる最近はシルクスクリーン印刷行われる

※この「蒔絵」の解説は、「金仏壇」の解説の一部です。
「蒔絵」を含む「金仏壇」の記事については、「金仏壇」の概要を参照ください。


蒔絵(まきえ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 00:47 UTC 版)

漆工」の記事における「蒔絵(まきえ)」の解説

漆で文様描き金粉などを降り掛け文様部分固着させる技法

※この「蒔絵(まきえ)」の解説は、「漆工」の解説の一部です。
「蒔絵(まきえ)」を含む「漆工」の記事については、「漆工」の概要を参照ください。


蒔絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/28 14:00 UTC 版)

ビスコンティー」の記事における「蒔絵」の解説

東洋神話モチーフとした模様日本の伝統的かつ貴重な工芸技法である漆塗り表現したい、というオーナーデル・ベッキオ長年の夢を具現化した。ペン全体日本著名な作家大下宗香」による芸術的な蒔絵が施されている。

※この「蒔絵」の解説は、「ビスコンティー」の解説の一部です。
「蒔絵」を含む「ビスコンティー」の記事については、「ビスコンティー」の概要を参照ください。


蒔絵(まきえ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/13 06:08 UTC 版)

彼女がカフェにいる」の記事における「蒔絵(まきえ)」の解説

平・修介の母。エステサロン経営する実業家

※この「蒔絵(まきえ)」の解説は、「彼女がカフェにいる」の解説の一部です。
「蒔絵(まきえ)」を含む「彼女がカフェにいる」の記事については、「彼女がカフェにいる」の概要を参照ください。


蒔絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 07:58 UTC 版)

この島には淫らで邪悪なモノが棲む」の記事における「蒔絵」の解説

自身を鎖で拘束している偽の観音姫の白髪少女2話登場本名21話登場。媛長と称され常世の村連絡を行うことができる存在で、神通使って女衆の魂の乗り換えができる。伊喜島牛耳っている立場にあるが島民人望薄く女衆からも呪いの樹アクセス権があるため女衆の長と重宝されているに過ぎない浦を良人にしようとする45話で美加覚醒したことで男衆射殺される。媛長、姫長とも表記され一人称は我、わらわ、わし、私など安定しない

※この「蒔絵」の解説は、「この島には淫らで邪悪なモノが棲む」の解説の一部です。
「蒔絵」を含む「この島には淫らで邪悪なモノが棲む」の記事については、「この島には淫らで邪悪なモノが棲む」の概要を参照ください。


蒔絵(まきえ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:11 UTC 版)

DEATHTOPIA」の記事における「蒔絵(まきえ)」の解説

コウ生みの母母体)。四肢胴体自然に分断するまで自身崩壊させる毒を生成する能力と、その状態で自身死なせ元通り再生する能力併せ持つ後天的な「チーター」であり、慶東大学の研究棟置かれ生命維持装置培養内で崩壊再生を日に何回繰り返している。左手の掌には、冬弥のもとを経てコウ託されペンダント表面同じく十字架刻印存在する

※この「蒔絵(まきえ)」の解説は、「DEATHTOPIA」の解説の一部です。
「蒔絵(まきえ)」を含む「DEATHTOPIA」の記事については、「DEATHTOPIA」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「 蒔絵」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「 蒔絵」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「 蒔絵」の関連用語

 蒔絵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



 蒔絵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
防府市教育委員会防府市教育委員会
Copyright 2024,Hofu Virtual Site Museum,Japan
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
銀座長州屋銀座長州屋
Copyright (c)1998-2024 Ginza Choshuya Co.Ltd. All rights reserved
伝統的工芸品産業振興協会伝統的工芸品産業振興協会
Copyright (C) 2024 (財)伝統的工芸品産業振興協会 All rights reserved.
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蒔絵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの金仏壇 (改訂履歴)、漆工 (改訂履歴)、ビスコンティー (改訂履歴)、彼女がカフェにいる (改訂履歴)、この島には淫らで邪悪なモノが棲む (改訂履歴)、DEATHTOPIA (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS