胞子とは? わかりやすく解説

ほう‐し〔ハウ‐〕【胞子】

読み方:ほうし

シダ植物コケ植物藻類菌類など形成され単独で新個体となりうる細胞。ふつう単細胞で、有性生殖後にできるものや、無性器官内にできるもの、栄養体一部分裂してできるものなどがある。→芽胞

「胞子」に似た言葉

胞子

作者多和田葉子

収載図書光とゼラチンライプチッヒ
出版社講談社
刊行年月2000.8


胞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 15:16 UTC 版)

胞子(ほうし, Spore)は、シダ植物コケ植物および藻類菌類キノコカビ酵母など)、あるいは原生生物のうちの変形菌などが形成する生殖細胞を指す。胞子による生殖を胞子生殖と呼ぶ場合がある。




「胞子」の続きの解説一覧

胞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/11 05:43 UTC 版)

ハエカビ目」の記事における「胞子」の解説

無性胞子は菌糸先端生じる。先端部がやや膨らみ、その基部隔壁生じることで胞子が分断されるその後、胞子が成熟すると、この隔壁の間で切り離され、胞子は強く打ち出される、いわゆる射出胞子である。これは胞子内部静水力学的な圧力関係すると言われている。この類の胞子は、往々にして胞子のままでそこから短い柄を出してその先端に二次的な胞子を作る。さらに二次胞子から三次胞子が形成される場合もある。これらの胞子は一次胞子そっくりで、それより一回り小さくなるものもあるが、ことなる形を取る例もある。一部では昆虫など宿主表皮付着する仕組み備えた胞子が形成される寄生菌場合、胞子が宿主体表につくと、発芽してその内部に侵入するこのように射出胞子繰り返し形成射出されるのを出川は「ピョンピョン跳びはねて宿主を追う」と表現している。 この胞子は、真の分生子考えられている。接合菌綱には分生子のような胞子をつけるものはいくつもあるが、ケカビ目キクセラ目などのそれらは単胞子の小胞子嚢分節胞子嚢いずれにせよ胞子嚢由来するものであると考えられた。そのような観点から、ハエカビ類の胞子についても検討されたが、現在では真の分生子判断され、これは接合菌中では例外的である。 有性胞子は接合胞子嚢内に単一接合胞子作る。これは菌糸体接合の後、その間か、その側面出芽するようにして形成される接合する菌糸は普通の菌糸とはとりたてて違いがなく、明瞭な配偶子嚢見られない接合胞子嚢はほぼ球形で、表面滑らか。この胞子は耐久胞子として機能するものと見られるまた、休眠胞子形成するものでは、それが接合胞子ではないか考えられるが、確認がとれていないものも多い。一部無性的に形成される見られ、それを偽接合胞子嚢と見る向きもある。 たとえばハエカビでは昆虫体内菌体充満すると、菌体分節菌糸体となり、体表面からは分生子形成体内では耐久胞子を形成する

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胞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/21 08:32 UTC 版)

テッラバクテリア」の記事における「胞子」の解説

フィルミクテス門多くの種は内性胞子を形成するまた、放線菌のうち、ストレプトマイセス属マイコバクテリウム属一部の種、藍色細菌のプレウロカプサ目が内性胞子を形成するまた、放線菌多くの種は分節胞子を、クロロフレクサス門のクテドノバクテリア綱も出芽胞子を形成する特徴がある。一方テッラバクテリア以外の真正細菌で胞子に類似の構造形成するのはクラミジア門プロテオバクテリアごく一部の種に限定される

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胞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 15:35 UTC 版)

Evolve 4.0」の記事における「胞子」の解説

胞子により自己複製が可能となる。新し生物は、親となる生物が胞子を生成することによって発生する無性生殖有性生殖両方サポートされている。

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胞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 05:35 UTC 版)

無性生殖」の記事における「胞子」の解説

胞子形成は、無性生殖一つ見なされる。胞子が単独発芽し、新個体形成するためである。ただし、形成過程から考えると、大きく二つ場合がある。一つ体細胞分裂によって形成される胞子である。ケカビなど接合菌胞子のう胞子、アオカビなど不完全菌分生子ミズカビ類の遊走子などがこの例である。この場合、その胞子の発芽によって生じる新個体は、親と同じ遺伝形質を持つ。 もう一つは、減数分裂によって形成されるもので、シダ植物コケ植物種子植物や、さまざまな藻類変形菌などがそのような胞子を形成するかつてはこのような胞子を「真性胞子」と呼んで区別したこともある。 これらの生物では胞子を形成する体は核相複相、すなわち2nであり、減数分裂によって生じる胞子は単相(n)である。胞子が単独発芽すれば、それによって生じる体はやはり単相(n)となる。普通、この単相の体は配偶子形成し、それらが接合して複相の体に発達するいわゆる世代交代見られる。そこで、複相の体を胞子体単相の体を配偶体と呼ぶ。そして、配偶体配偶子作るのでこれを有性世代胞子体は胞子を作るので無性世代とも呼ばれる。 これらの胞子は確かに単独発芽し、その限りでは無性生殖的なのであるが、それによって生じる体は胞子を形成する体とは異なったのである分裂出芽無性生殖とするならば、これらをそれと同等に扱うことはできない。むしろ接合減数分裂によって構成される有性生殖環の一部考えるべきである。近年無性世代という呼び方もしない場合が多い。 ほかに子のう菌類の子のう胞子、担子菌類担子胞子なども減数分裂によって形成される。しかし、これが無性生殖と言われることはなく、菌類学では伝統的に有性生殖として扱われた。 ウィキメディア・コモンズには、無性生殖関連するカテゴリあります典拠管理 BNF: cb12165267w (データ) GND: 4137212-8 J9U: 987007531630105171 LCCN: sh85112956 NARA: 10644054

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胞子

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 03:57 UTC 版)

名詞

 ほうし

  1. 羊歯植物苔植物藻類菌類などが個体増やすためにに作る細胞

関連語

派生語


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