はたらく細胞 登場キャラクター

はたらく細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 09:45 UTC 版)

登場キャラクター

劇中では、体内の細胞がもつ様々な機能が職業や技能として表現されており、個々の細胞はその職種に所属する人物として描写されている。同種の細胞でも外見や性格は違い、特に赤血球と好中球には個別の識別番号も存在する。登場キャラクターとして明確に区別されている個体についても個別に記述する。

血球・免疫細胞・一般細胞以外はほとんどが単発登場のゲストキャラクターである。

「声」はテレビアニメ版における担当声優

細胞

血球

赤血球(せっけっきゅう)
ヘモグロビンを多く含むため赤い。血液循環によって体の隅々の細胞へ酸素を運搬し、肺へ二酸化炭素を送る。
作中では宅配便の配達員のようなキャラクターであり、箱や台車を使って酸素や二酸化炭素を運ぶほか、食べ物(栄養)を運搬したり、薬品を配達することもある。動脈では急ぎ足、静脈ではのんびり移動する[11]。白血球と異なりミトコンドリアを持たない為、ブドウ糖がエネルギー源となる(劇中ではアイスクリーム饅頭を食べるという描写で表現している[12])。
制服は黒の半袖Tシャツに赤いジャケット。ジャケットはリバーシブルになっており、動脈と肺静脈では明るい赤側、静脈と肺動脈では暗い赤側が表となる[11]。男女両方のキャラクターが存在し、女子はインディゴブルーの短パンと短めの黒い靴下に赤い靴。男子は女子と同色ズボンに赤のロングブーツ。どちらも実物の赤血球の形を模した帽子を被っている[4]
外傷から体外に放り出されてしまう危険があるほか、溶血性の細菌など赤血球の命を狙う外敵[注 2] の襲来にも晒されるが、免疫細胞キャラクターのような戦闘能力は無いため、基本的には逃げるしかない。
AE3803
声 - 花澤香菜[13]
主人公の一人[14][注 3]。赤毛をショートカットにした女性で、帽子の中からでも飛び出すアホ毛が特徴。極度の方向音痴でよく迷子になる新米のドジっ子運送屋だが、性格は純粋で一生懸命[15]。細菌の侵入など、トラブルの現場に居合わせることが多い。肺炎球菌に襲われた際に、白血球U-1146番と知り合う。
読切版でも主人公を務めている。
赤芽球(せきがきゅう)
声 - 花澤香菜(AE3803)、泊明日菜
赤血球の幼少時代の姿。前駆細胞として生まれた後、造血幹細胞によって赤血球に選別された者が赤芽球として成長する。一人前になるまでは赤色骨髄の中で過ごし、迷路遊びやかくれんぼでその資質を育んでいく。卒業時に細胞核(帽子に付いたポンポン)を千切り取ることで赤血球となる。
AE3803はこの頃から迷子になりやすく、訓練の際に骨髄の中で迷い、緑膿菌に襲われたことがあるが、骨髄球(後の好中球1146番)に救われている。
AA5100
声 - 遠藤綾[16][注 4]
赤血球AE3803の先輩。茶色でロングヘアーの女性。迷子になりやすいAE3803を気にかけており、よく一緒に配達をしてあげている[17]。赤血球としては優秀で頼もしいが、他の細胞や細菌に対する知識や術には疎く、手伝いに出されては振り回されたり、細菌の襲撃に取り乱すことが多い。
原作第4話で初登場。AE3803と栄養分を運んでいる途中、すり傷に吸い込まれそうになったが間一髪の所で助かっている。
アニメでは第1話から登場しており、肺の中で二酸化炭素を運んできて迷っていたAE3803に声をかけて案内をしている。
NT4201
声 - 石川由依[注 5]
新米赤血球。釣り眼で黒髪の長身女性。教育係を任されたAE3803が圧倒されるほど優秀で、クールな性格の持ち主。当初は傲慢な面が目立ち、免疫細胞のことを「野蛮」と称したり、AE3803に対しては「要領が悪い人物」として見下していたが、出血性ショックによる世界(体)の異変の中でも取り乱すことなく懸命に仕事を続けようとするAE3803の姿を見て彼女への認識を改め、また次第に周囲と打ち解けていく。
原作では出血性ショックの回のみの登場だが、アニメではDB5963と同じシーンやアニメオリジナルのシーンでの出番が追加されている。
DB5963
声 - 近藤孝行
輸血によって体内に運ばれた、別の「体」からやってきた赤血球たちのリーダー格。眉毛の太い青年の姿をしており、喋りに独特のなまりがある。出血多量で滅亡寸前に陥る世界(体)を救うべく尽力し、復興を成し遂げる。元来のフランクな面もあり、古くからいた血球たちとはすぐに馴染んでいる。
輸血でやってきた赤血球たちはジャケットが長袖で、男子がロングブーツではなく黒い靴下に短靴(背景に描かれた赤血球には、赤い長靴で雪だるまやイグルー風のかまくらを作る個体たちもいる)。女子は前開きでマジックテープ装着の深靴(スノーブーツ)。 制服の微妙な違いで、元から居る赤血球と識別が可能。
白血球 / 好中球(はっけっきゅう / こうちゅうきゅう)
声 - 田所陽向
白血球と呼ばれる細胞にはいくつかの種類があるが、その一種である「好中球」を白血球と俗称することも多く、本作の「白血球」も主に好中球を指し、作中の解説では「白血球(好中球)」のように併記される。好中球は体内に侵入したウイルス細菌などの駆除が主な役割。抗原提示を必要としない自然免疫系の白血球であり、病原体の侵入時には真っ先に対処行動を取る。
劇中では、侵入者に対処する警備部隊として何万何億という個体が存在する。平時は赤血球たちに混ざって血管内をパトロールし、侵入者を見つけるや否や、常備しているダガーナイフ[注 6]で斬殺する。戦闘に関しては容赦が無く、外敵駆除後も返り血まみれの姿で平然と闊歩している。その為、赤血球や一般細胞からは恐怖を抱かれ、血に飢えた凶暴な奴らと思い込まれているが、実はほのぼの系で優しく、基本的に温厚な性格[19]
実際の好中球は細胞の隙間を移動する「遊走」と呼ばれる機能を持つが、キャラクターとしての好中球も部屋[注 7]の排気口など、正規の通路でない場所を通り抜けて神出鬼没に移動することができる。また、L-セレクチンと呼ばれる接着分子を持っており、血管内皮細胞に張り付く事が出来る。
白髪で肌も青白く、瞳にハイライトが描かれない。制服は純白の長袖ロングジャケットに長ズボンと帽子[注 8]で、帽子の前面には「白血球」と書かれ、左下側に個人ナンバーが書かれたプレートが、後頭部には付近の抗原に反応するレセプターが付いている[21]。ジャケットの袖ポケットには白血球(White Blood Cell)を表す「WBC」と刺繍が入っている。武器として主にダガーナイフで戦うが、稀に投げナイフも使う[18]。強力な侵入者に対しては他の免疫細胞と共同戦線を張ることもある。細菌に敗れれば死亡し膿となる。
本編で登場しているのは男性のみだが、スピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』には女性の好中球も登場する。
1146番
声 - 前野智昭[13]
主人公の一人[14]。好中球課所属の男性で、個人ナンバーは「U-1146番」。ナンバーの由来は「いい白」の語呂合わせから[7]
右目が前髪に隠れた個体。冷静かつ仕事に真面目で、面倒見も良い性格をしており、AE3803をはじめ非免疫細胞との交流が多いことから、キラーT細胞からは「平和ボケ」と罵られている。しかし、異物を発見した際には他の好中球同様に殺伐とした態度になり、罵声を浴びせながら容赦なく侵入者を切り裂き排除する。
トラブルに遭遇しやすい赤血球AE3803とよく同じ場所に居合わせ、「また会ったな」と声をかけるのがお約束。血液循環の回では心配のあまり彼女を尾行している。
登場キャラクターで唯一、原作全6巻全ての表紙を飾っている。また、スピンオフ作品『はたらく細菌』においても、解説コラム「おしえて白血球さん!」で登場している。
読切版でも原型となるキャラクターが登場。この時の白血球の評判が良かったため、連載版でもメインキャラとなるが、作者自身は読切において彼を適当に描いていたため、具体的にどこが魅力なのか理解できておらず、連載初期は描くのに苦労したという[22][4]。誰が見てもかっこいいものをイメージし、ウルトラマンや『ドラゴンボール』の孫悟空などのヒーローキャラクターを参考にキャラクターを固めていった[22]
好中性骨髄球(こうちゅうせいこつずいきゅう)
声 - 村中知
白血球(好中球)の幼少時代の姿。
幼少期のU-1146は、緑膿菌に襲われていた赤芽球AE3803を助けたことがある。緑膿菌に叩きのめされ「赤芽球を差し出せば助けてやる」と言われても、断固として拒否する正義感の強い少年だった。
白血球として成長した後、肺炎球菌襲撃の際にAE3803と再会したが、互いに緑膿菌の件の相手だとは気付かなかった。
4989番
声 - 熊谷健太郎
クセ毛の個体。その他、デフォルメ時によくギョロ目になる、時々語尾に「〜けろ」を付けて話すといった特徴がある。
1146番の友人で、後述の2048番と2626番も合わせた4人でズッ友宣言の写真を撮った仲。特に4989番は第6話で1146番が熱中症になった事をからかったり、第3巻巻末おまけページで無茶をした彼を気遣ったり、アニメでは第4話においてアニサキスの声だけで吹っ飛ばされた事をからかう(原作では別個体)など、好中球仲間のなかでも親しさが強調されている。洗い場で泳いだり、焚火でマシュマロを焼くなど自由奔放な性格の持ち主。
脇役端役として、好中球が活躍するエピソードのほぼ全てに登場している。
正式な初登場は第4話で、細菌との戦闘中に危うく体外へ放り出されそうになるが、建物の残骸にしがみついて命拾いする。アニメでは第1話から登場しており、侵入した肺炎球菌を追う為に仲間と無線でやり取りしている。第26話では1146番を介さず、単独でAE3803と交流する様子が描かれている。
2048番
声 - 佐藤健輔
刈り上げボブの個体。1146番の友人。好中球の中では4989番に次いで出番が多い。
第1話の最後に登場し個人ナンバーも確認できるが、正式な初登場は第4話で、細菌に苦戦しているところをU-1146に助けられる。
2626番
声 - 柳田淳一
前髪で目元が隠れた個体。1146番の友人。
正式な初登場は第19話。第3話からモブキャラクターとして登場しているが、2048番や4989番と比べると登場頻度は低く、個人ナンバーの初出も第16話[23] である。アニメではオープニング映像中や原作では未登場の第2話(原作第4話)などにも登場する等々、出番が若干増えている。
2001番
声 - 江越彬紀
短髪の個体。原作では第1話のラストに新米白血球の指導員として2コマ[24]、および最終話に第1話のオチの再現という形で1コマ登場[25]。同じ髪形の好中球は何度か登場するものの、2001番として明確に登場しているのはこの計3コマのみである。
原作ではほぼ単発のモブキャラクターであるが、アニメでは上記の3名とともに設定画が用意されており[26][27]、第2話(原作第4話)や第10話(原作第15話)にも登場する。
好中球先生
声 - 日野聡
第7話にて、赤色骨髄で赤芽球達の避難訓練に細菌役として登場。普段はにこやかで優しいが、訓練開始と同時に鬼の形相で赤芽球たちを追いかけ回した。訓練中に迷子になった赤芽球AE3803と骨髄球U-1146が緑膿菌に襲われそうになったところに駆けつけ、緑膿菌を駆除した。
血小板(けっしょうばん)
声 - 長縄まりあ[13](リーダーちゃん)、石見舞菜香(うしろまえちゃん)、春野杏(副リーダーちゃん)、赤尾ひかる森永千才(きょろちゃん)、立花芽恵夢天野聡美山根綺白城なお陶山恵実里田中沙耶関根瞳
血管壁がすり傷などで損傷した際に、集合して血栓を作り傷口を塞ぐ役割を持つ細胞。二次血栓として赤血球や白血球を絡め取り、外傷の場合にはこれが乾いてかさぶたになる。
劇中では、血管の破損箇所を道路の舗装工事のように修理してまわる一団で、仕事が無い時も通行人としてよく姿を見せる。白血球(好中球)と結合することで遊走する能力があり、白血球(好中球)に肩車されるという形で表現されている。
二次血栓の生成時には、周囲の赤血球や好中球を呼び集め、ネット状の補修器具で有無を言わさず拘束して破損箇所を塞ぐ。
実際の血小板が赤血球や白血球より小さいことに倣い、キャラクターの見た目も幼稚園児から小学校低学年くらいの幼い子供の姿をしていて、言動も子供っぽい。制服はスモックのような大き目のTシャツと半ズボンに長靴[注 9]、さらに「血小板」と書かれた野球帽型の帽子をかぶる。靴に関しては横縞模様のルーズソックスと運動靴を履いている個体も見られる[注 10]
劇中でレギュラーとして登場するのはロングヘアの女の子(リーダーちゃん)がリーダー格の一群で、アニメではリーダーがホイッスルを吹きながら作業のまとめ役をこなしている。「あのねあのね」が口癖。仕事以外では主に帽子を逆向きに被った子(うしろまえちゃん)と行動を共にしている。
読切版でもロングヘアの個体が登場。『はたらく血小板ちゃん』ではメインキャラクターとなっている。
巨核球(きょかくきゅう)
声 - 甲斐田裕子
血小板の前身[29][30] で、骨髄中最大の造血系細胞。赤芽球や骨髄球とは異なり、巨核球自体が血小板になるのではなく、巨核球から分離した細胞質が血小板となる。
第26話から登場。成人女性の姿をしている。服装は血小板のものと類似しており、水色のシャツの上に白のジャケット、「巨核球」と書かれた帽子をかぶり、白の短パンに黒のゴム長靴を履いている[31]。劇中では血小板を生み出すと同時に教育する存在として描かれており、血小板たちからは「ししょー(師匠)」と呼ばれている。
元々第7話においてプロット段階まで登場を検討されていた[32] が、没となったため、同話が収録されている単行本第2巻の血球分化過程図[29] に存在が記載されるに留まり、本編での初登場は第26話まで先送りとなった。プロットのラフ画では帽子の文字を除いて血小板と全く同じ服装をしており、サイズも同じのため肌に密着かつへそ出し状態のスタイルとなっていた[32]

免疫細胞

好中球以外の免疫細胞(血球系の細胞を含む)について記載する。

劇中の免疫系は指令系統を持つ防衛組織として描写されている。好中球などの自然免疫が初動対処を行い、しばらく経った後に抗原提示細胞であるマクロファージや樹状細胞が病原体の抗原情報をヘルパーT細胞へ伝達し、ヘルパーT細胞の指示によってリンパ球が駆除活動を始めるという、実際の免疫系の働きを模した構成になっている。

キラーT細胞・単球・マクロファージは複数個体のチームで登場することが多いが、それ以外の免疫細胞はほとんどの場合単体で登場しており、主要キャラクター以外の個体が登場することは稀である。

T細胞の仲間
白血球の一種である、各種のリンパ球
ヘルパーT細胞(ヘルパーティーさいぼう)
声 - 櫻井孝宏[33]小松未可子(未熟胸腺細胞時代)
抗原提示を受け、キラーT細胞やB細胞などへ外敵の情報や対策などを指示するリンパ球。
第1話から登場。メガネ男子の司令官として描かれている。体育会系であるキラーT細胞を暑苦しいと評し、仕事中でも構わずティータイムを楽しむなど、一見弛んだ性格をしているが、必要とあらば戦いの現場に姿を見せる気概もある。
ヘルパーT細胞に分化する前の胸腺学校時代は無駄を嫌う優等生で「ヘルパーにも制御にもキラーにも道が開ける天才」と称されたエリートであったが、同期の胸腺細胞(現・キラーT細胞〈班長〉)から「部下が恐がるから肩の力を抜いたほうがいい」と言われたことが後の人格形成に寄与する結果となる。
読切版でも登場。眼鏡がごく一部のコマ以外では透けていないということを除くとデザインは連載版とほぼ同じ。他の免疫細胞を下っ端と呼ぶなど、やや上から目線の態度が目立つ。
制御性T細胞(せいぎょせいティーさいぼう)
声 - 早見沙織[33]
T細胞の暴走を抑制するリンパ球。
第1話から登場。ヘルパーT細胞の秘書のような立ち位置でスーツ姿の女性として描かれている。冷静沈着であるが、杓子定規すぎる一面もあり、その弱点を利用され、がん細胞の傀儡にされてしまったこともある。劇中では基本的に文官のような立ち位置にいるが、戦闘力はキラーT細胞に勝るとも劣らない。
胸腺学校時代はヘルパーT細胞やキラーT細胞と同期だった。
キラーT細胞(キラーティーさいぼう)
声 - 鈴木崚汰梶原岳人佐々木義人
細胞傷害性T細胞とも呼ばれ、ヘルパーT細胞の命令を受け、ウイルス感染細胞やがん細胞などの異物を殺すリンパ球
第1話から登場。白血球(好中球)と同じく複数の個体が登場し、統制された武闘派の“殺し屋”や軍隊[注 11] のような部署として描かれている。制服は「KILL」と書かれた黒い帽子と黒い半袖長ズボンの作業着[注 8]で、サングラスを掛けたり、黒い戦闘用ヘルメットや防護服を着用した個体も確認できる。戦闘時は主に素手でのパンチを用いるが、アニメ第7話ではがん細胞に対してナイフを用いている。
班長
声 - 小野大輔[13]東内マリ子(未熟胸腺細胞時代)
劇中で主に活躍するキラーT細胞で、彼らのリーダー格。跳ねた金髪で筋骨隆々の男性個体。他のキラーT細胞同様、典型的な体育会系であり、赤血球など非力な細胞に対し粗暴な言動をとる人物だが、単純な性格なため、NK細胞にいいように利用されることもある。また、唯一マクロファージに対しては敬語で話す。血小板と接する時は、台詞自体は書かれていないが、水の入ったバケツを貸してくれるよう頼む、仁義を尊ぶ一面もある。
病気などで有害化した細胞も殺すという自分の役割から、他の細胞たちと距離を置こうとするが、実は仲良くなりたいとも思っている。赤血球AE3803と親しくなった白血球U-1146番を羨んで殴ったりもしているが、先に一般細胞と遊んでいた部下に引きずられる形でバドミントンに参加し、白血球に点数係をやらせつつ楽しんでいる。
胸腺学校時代はひ弱で落ちこぼれと揶揄されていたものの、同期の胸腺細胞の助けもあり無事ナイーブT細胞として卒業した。その際、ライバルであった胸腺細胞(現・ヘルパーT細胞)からかけられた言葉が人格形成に寄与している。
読切版でも登場(ただし一体のみのため「班長」ではない)。
メモリーT細胞(メモリーティーさいぼう)
声 - 竹内良太
キラーT細胞の一部。前回の抗原との戦いを記憶しており、同じ抗原が出現した際、抗原提示を待たずに速やかな再攻撃をしかけられるようになっている。
第3話にインフルエンザを経験した個体が登場。服装はキラーT細胞とほぼ同じで、「MEMORY」と書かれた帽子をかぶっている。抗原の記憶は、可愛らしいノートに記録としてまとめているという描写になっている。
第23話のがん細胞復活エピソードからは、戦闘経験のある上記の班長がメモリーT細胞となっている。また、再発したがん細胞の討伐時にパーフォリン・キャノン・パンチを決めた。
ナイーブT細胞(ナイーブティーさいぼう)
声 - 田村睦心(アニメ第3話登場個体)
抗原と一度も遭遇したことがない未熟なT細胞。樹状細胞などから抗原提示を受けることでエフェクターT細胞として活性化し、各種T細胞へ分化する。
第3話「インフルエンザ」においてT細胞戦闘員の新米として登場する。服装はキラーT細胞とほぼ同じで、「NAIVE」と書かれた帽子から跳ねた前髪が一房だけ出ている少年。素手で戦うキラーT細胞とは異なり、反り身のナイフで武装していたが、性格は臆病で、まともに戦えないことを先輩であるキラーT細胞たちから叱られる。
第12話などで別の個体も登場するほか、回想シーンでは現在のキラーT細胞たちがかつてナイーブT細胞だった頃の姿も登場する。
エフェクターT細胞(エフェクターティーさいぼう)
声 - 乃村健次
ナイーブT細胞が樹状細胞の効果で活性化したもの。
第3話において、上記のナイーブT細胞が樹状細胞の助言により活性化した姿。見た目は先輩のキラーT細胞以上に逞しくなり、跳ねた前髪は上方に伸びている。分裂増殖も完了しているため同じ姿をしたものが複数現れ、一気に免疫細胞系の戦力の主力となる。インフルエンザB型を一掃するために奮闘するが、B型掃討後に出現したA型に返り討ちにされ、元のナイーブT細胞に戻ってしまう。再登場時には活性化後の姿となっており、登場するのも一体だけである。第3話で活性化した時の帽子はまだ「NAIVE」のままだったが、第11話からは「EFFECT」と書かれた帽子に変わっている。
B細胞の仲間
T細胞と同じくリンパ球の一種。
B細胞(ビーさいぼう)
声 - 千葉翔也[34]
「抗体産生細胞」とも呼ばれる、抗原に対して抗体を発明し駆除するリンパ球。
第2話から登場。劇中では明るい熱血漢の青年で、白血球(好中球)たちの制服と似たデザインの青い帽子にジャケット、ズボンを穿いており、ドラムバッグ型の抗体入りのタンクを背負い、Y字型の銃身を持つ射撃武器(形状は登場するたびに変わっている)を持ち歩く。
後述のマスト細胞とは途轍もなく仲が悪く、スギ花粉アレルギーの惨事を引き起こした際は責任問題でマスト細胞と激しい言い争いになった。
第19話では、カンピロバクターをおびき寄せるためのパイエル板に仲間のB細胞が複数登場している。
読切版でも登場。
記憶細胞(きおくさいぼう)
声 - 中村悠一[16]
抗原の免疫を記憶しているリンパ球で、同じ抗原が現れた際のB細胞の抗体製造を補佐する。
第2話から登場。抗原情報を記録・管理する文官系の男性として描かれており、抗原特定のため現場にも出向くこともある。抗原の記憶についての表現は、初登場時は「いいつたえメモ」という形で代々残されてきたものという描写で、それ以降はB細胞と共有のオフィスに書類や模型などの形で抗原のサンプルデータが保管されているという描写になっている。B細胞の抗体の製造にかかわっているため、B細胞からは頼られている。
思い込みが激しいうえに、事あるごとに大きなリアクションを取る人物で[35]、言い伝えの解釈から心配性になってスギ花粉の襲来を「古くから伝わる『世界の終わり』」だと怯えたり、過去の出来事を夢に見たのを「未来予知」と勘違いし、騒いだこともある。
読切版でも登場。
単球の仲間
白血球の一種。
マクロファージ
声 - 井上喜久子[13](リーダー格)、木村珠莉貫井柚佳咲々木瞳幸村恵理
細菌などの異物を捕らえて殺し、抗原や免疫情報を見つけ出す役割をもつ。
第1話から登場。純白のエプロンドレスを纏った穏やかな口調の女性。一見するとか弱そうだが、外敵への殺傷能力はかなり高く、集団で現れたウイルスにも動じず、笑顔で巨大なや鈍器を振り回す。赤芽球や未熟胸腺細胞の育成も行っており、彼らのクラス担任を務めている者もいる。
『はたらかない細胞』では、赤芽球の問題児の扱いに苦悩している個体が主要キャラクターとして登場する(#『はたらかない細胞』のキャラクターを参照)。
単球(たんきゅう)
声 - 井上喜久子(アニメ第10話)
貪食性、遊走性が旺盛な強力な免疫細胞。血管から外に出るとマクロファージに変化する。
第2話から登場。黄色の全身防護服にゴム手袋と長靴の人物として描かれる。寡黙であり、身振り手振りで意思表示を行う[36]。親指を立てるのが合図で、仕事時以外ではゴルフのスイングの練習をするなどコミカルな部分もある[36]。マクロファージへの変化は服を着替える(防護服などを脱ぐ)という描写になっている。
読切版では、単球とは明記されていないが、単球と同じように防護服を着た細胞が登場。白血球に寿命を告げ、脾臓へ案内する。連載版の単球とは異なり、普通に言葉を話している。
単芽球(たんがきゅう)
単球およびマクロファージの幼少時代の姿[29][30]。目が大きな半袖の少女の姿で描かれている。本編未登場。
樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
声 - 岡本信彦[33]
体内に侵入してきた細菌や、ウイルス感染細胞などの断片を抗原として提示し、他の免疫系の細胞に伝える役割を持つ免疫細胞。
周囲に突起を伸ばした大樹の中で、受付のような場所にいる男性となっている。緑色の制帽・制服でネクタイを締めており、制帽の端から枝が生えている。
第1話では大樹のみ登場しており(アニメでは白血球と赤血球が肺に行く途中で受付の横を通るが、台詞は無い)、正式な初登場は第3話。現実とは異なり、自ら抗原情報を確認しに行動するのではなく、マクロファージなどからの抗原提示を各所に伝える連絡係といった役割に徹している。自身の仕事を楽しんでいる節があり[37]、不気味な笑みをたびたび浮かべる。カメラで隠れて各細胞たちを撮影し、それを昔のアルバム写真として所持している[37]
乳酸菌の生成する多糖類を補給すると活性化して性格が変わり、派手な格好になる(サングラスとコートを身に纏い、制帽の枝から花が咲き、鞭を持つ)。免疫細胞たちの恥ずかしい写真(サイトカイン)をバラまき、彼らを活性化させる。
第12話では髪色が異なる別個体が1人登場しているほか、第19話ではカンピロバクターをおびき寄せるためのパイエル板に仲間の樹状細胞が複数登場している。
ランゲルハンス細胞(ランゲルハンスさいぼう)
声 - 清川元夢[38]
異物の侵入を体内に知らせるのと、体表の乾燥を防ぐ役割を主に担う、樹状細胞の一種。
第16話に登場。眼鏡に蝶ネクタイで口ひげと顎ひげを生やした西洋紳士風の男性として描かれている。
デングウイルスに感染した時には、目を光らせて「デデーン」と奇声を発している。
マスト細胞(マストさいぼう)
声 - 川澄綾子[16]
過剰に作られたIgE抗体の刺激に反応して、装置を操作しヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌する。「肥満細胞」とも呼ばれるが、肥満とは関係ない。
第2話から登場。黒いストレートのロングヘアに白衣を着た女性として描かれている。融通がきかないほど生真面目な上、ヒステリックな性格をしており、激怒しやすい[39]。「肥満細胞」と呼ばれることを嫌う。
マニュアル通りに仕事をしているが、ヒスタミンは正常な細胞にも影響が出る(アレルギーの直接的原因になる)ため、一般細胞から苦情が来ることもあり、当人の性格も相まってしばしば言い争いに発展する[40]
他の細胞と衝突することの多い彼女だが、それを上回るがの如くB細胞とは犬猿の仲。スギ花粉アレルギーの惨事を引き起こした際は、責任問題でB細胞と激しい言い争いになるなど、彼とは非常に仲が悪い。
読切版でも登場。
白血球の仲間
本来はリンパ球や単球も白血球に含まれるが、以下ではそれらと好中球を除いた白血球(いずれも好中球と同じく顆粒球)を挙げる。
好酸球(こうさんきゅう)
声 - M・A・O[33]
寄生虫が体内に侵入した際、その殺傷を助けるなど、寄生虫感染に対する防御を行う。
第5話から登場。金髪をツインテールにまとめ、 ピンク色のツナギを着た女性として描かれている。服の色は現実の細胞が実験に使われる際の染色の色が基で、ツインテールも同じく現実の細胞の核が2つに分かれてることを表している[4]。武器には二股のを用いている。細菌に対しての戦闘能力は弱いが、それでも赤血球たちを守ろうと立ち向かうなど使命感は強い。基本的にクールだが、照れ屋でほめられると弱い一面もある。U-1146とは骨髄球時代からの同期にあたる。
細菌との戦いではほとんど戦力にならず、非免疫細胞たちからも軽視されていたものの、本業の寄生虫退治で実力を発揮。好中球でも歯が立たないアニサキス(細胞たちの視点では大蛇のような巨大怪物)を単身で撃破し、一気に評価を好転させる。
好酸性骨髄球(こうさんせいこつずいきゅう)
第27話で描かれた、好酸球の幼少期の姿。訓練で細菌のぬいぐるみに泣いてしまうほど臆病だった。この頃からU-1146と共に行動していた。
好塩基球(こうえんききゅう)
声 - 杉田智和
特定の抗原に出会うとヒスタミンなどが放出され、アレルギー反応を引き起こすとされている。好中球と好酸球を問題部位に導く役割も持つが、解明されていない点も多い。
第5話から登場。傘を持ち、口に黒マスク、頭に青ニット帽、さらにその上に青緑のレインコートを着用して目以外を覆った姿をした男性として描かれている。ミステリアスなキャラクターとなっており、修辞過剰で難解な言い回しで喋るために好中球やマスト細胞には言っていることがあまり理解できないが、好酸球は理解できている模様[41]。体で事件が発生しても一切あわてることなく落ち着いている。
好塩基性桿状核球(こうえんきせいかんじょうかくきゅう)
第27話で描かれた、好塩基球の少年時代の姿。この頃は素顔をさらしていて美形に描かれている。骨髄球時代のU-1146や好酸球の先輩にあたり、彼らにとっては憧れの存在で、多大な影響を受けた。この頃から一人で『細と胞の詩』という詩集を読んでいたり、難解な言い回しをしたりと異質な存在感は変わっていないが、ボートで立ち上がってバランスを崩し湖に落ちる天然な一面も見せる。
左方移動(成熟寸前の桿状核球も戦闘員に動員される)の後に行方がわからなくなったうえ、白血球のうち1%未満しかいない好塩基球とは思いもよらず、U-1146たちは長い間この先輩がその時に死んだと思い込んでいた。
NK細胞(ナチュラルキラーさいぼう)
声 - 行成とあ
全身をパトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけ次第攻撃するリンパ球。リンパ球としては珍しく自然免疫であり、抗原提示がなくとも自己判断で異物を攻撃できるのが強み。
第8話から登場。黒のタンクトップに短パン姿、サーベルを武器として用いる攻撃的な筋肉質の女性として描かれている。現場に居合わせたキラーT細胞をからかったりするが、頭の切れる面もある。笑うことでその刺激により活性化して強くなるが、逆にストレスを感じると極端に弱体化してしまう[42]
樹状細胞所有のアルバムによれば、ルーキー時代はゴスロリファッションだったらしく、現在では見た瞬間発狂するほどの黒歴史らしい。この活性化した時にサーベルにひびが入り、ライトセーバーのような光る剣に変化する。
なお、がん細胞の回想シーンでは男性型の個体も登場している(金髪に黒のタンクトップ、女性と同色のズボンにロングブーツ姿)。
読切版でも登場。
M細胞(エムさいぼう)
声 - 速水奨
腸内の免疫器官であるパイエル板の表面に存在する細胞。病原体を捕らえ、樹状細胞に引き渡す役割を持つ。
第19話に登場。ダンディなバーテンダー風の男性として描かれている。腸で暴れている細菌をお客として歓待するふりをしながら、免疫細胞たちに包囲させる。

その他の細胞・体内器官

以下の中には、アニメのエンディングクレジットで細胞の種類が明かされたものも存在する。

一般細胞(いっぱんさいぼう)
声 - 石田彰小林裕介前田弘喜ほか
一般市民のような存在。「細胞」と書かれたTシャツを着ているのが特徴。赤血球から酸素と栄養素を受け取り、ひたすら細胞分裂を繰り返すのが役目。作中では集合住宅に住み、室内で培養槽を用い自身のコピーを製造・育成する仕事として表現される。赤血球から酸素が届かないと酸欠で死亡してしまうので、出血性ショックの回では命の危機に晒された。
咽頭の一般細胞
声 - 小林裕介
第11話で初登場した一般細胞側のメインキャラの一人。これといって特徴のない細胞だが、コピー元の細胞が自身の誕生直後に感染で免疫細胞に殺された過去があり、免疫細胞に対して複雑な感情を抱いている。第20話から第25話までの乳酸菌に関わる一連のエピソードでは、赤血球AE3803に代わって白血球U-1146と行動を共にしており、半ば主人公のように活躍している。
消化管細胞(しょうかかんさいぼう)
声 - 梶原岳人柳田淳一
消化器を構成している細胞。具体的にどの細胞かは明記されていない。
第3話で初登場。水色の調理員のような制服とマスクで、白い長靴を履いている。劇中では、調理場のような場所で、胃や小腸などから吸収した栄養素をサンドイッチなどの形に処理している。消化器やその周辺が舞台のエピソードで端役として登場することが多い。
汗腺細胞(かんせんさいぼう)
声 - 江越彬紀(隊長)、貫井柚佳
汗腺を構成する細胞。
第3話で初登場。指令室のような場所で発汗機能をコントロールしている。第3話では背広・ワイシャツ姿で描かれていたが、第6話からはオレンジ色のジャケットと制帽を着用している。隊長はもみあげの大きな男性で、熱中症の際には自棄を起こして「雨乞い」の儀式を始めている。
神経細胞(しんけいさいぼう)
声 - 江越彬紀、柳田淳一(交感神経細胞隊長)
神経系を構成する細胞。
第5話に登場。胃の異常を感知し、警報を鳴らす。
第18話では交感神経の細胞が登場し、血球の少なさを血圧による血流増加で補おうとしたが、かえって出血をひどくしてしまう。
また、神経系とは明記されていないものの、アニメ第12話では背広姿の中高年男性たちが会議をしているシーンがあり、その会議室の壁に「自律乃心」という、自律神経系を示唆するような揮毫の額が掲げてある。頭部の損傷による出血性ショックの際に、他のメンバーに対応を求められた長官が体内に「緊急事態」を宣言し発令した。
造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)
声 - 木村珠莉森永千才長谷川育美
赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を産生する幹細胞
第7話で初登場。看護師姿の女性で、機械で生み出された前駆細胞(後の血球)たちを適正ごとに選別するのが仕事となっている。
胸腺上皮細胞(きょうせんじょうひさいぼう)
声 - 小山力也(教官)、笠間淳
T細胞になる前の未熟胸腺細胞が、T細胞になるまでを過ごす「胸腺」を構成する上皮細胞
第12話に登場。作中の胸腺は非常に厳しい訓練を行う学校となっており、上皮細胞はT細胞候補生を育成すべくビシビシ鍛え上げる強面の鬼教官として描かれている。
皮脂腺細胞(ひしせんさいぼう)
毛穴で皮脂を作る細胞。
第14話に登場。アクネ菌にこき使われていたが、U-1146に救われる。ストッキングのような帽子が特徴。
色素細胞(しきそさいぼう)
声 - 河村梨恵
メラニンを形成する細胞。
第14話に登場。皮脂腺細胞共々アクネ菌に奴隷のように扱われていた。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
声 - 島袋美由利(坊や)、麦人(長老)
体毛を作り出す細胞。
第14話に登場。アクネ菌の恐怖に怯える皮脂腺細胞を鼓舞し、反逆の引き金を引いた。
長老は白血球(好中球)の苦戦と犠牲で膿までできてしまって半ばあきらめかけていたが、坊やが音頭を取って長老を叩いてまで毛母細胞全体を鼓舞している。
坊やは白血球(1146番)を兄貴分として慕っており、お兄ちゃんと呼んで憧れのヒーローとして、アクネ菌退治後にお礼の気持ちとして帽子を贈っている。
腸管上皮細胞(ちょうかんじょうひさいぼう)
声 - 坂泰斗
腸内の栄養・水分の吸収を行う、消化器の上皮細胞。
第19話で初登場。真っ黒なダイビングスーツを着用している。
杯細胞(さかずきさいぼう)
ムチンを生成する細胞。腸管上皮細胞と共に腸を管理している。
第23話で初登場。巨大な潜水服を着用している。
桿体細胞(かんたいさいぼう)
眼球の網膜に存在し、光を認識する細胞。
第28話に登場。「RPE」[注 12]と書かれたワッペンの付いた作業着とヘアバンドを身に纏っている。自らの死を悟り、失明の危機に扮していたところに現れたiPS細胞に仕事を任せ、最期を迎える。
脳細胞(のうさいぼう)
脳にある神経細胞などの総称。必要な情報を必要なだけやりとりを行う。
第28話に登場。全員が黒いスーツを着ている。局長は失明の危機に扮した桿体細胞のことを見捨てていたが、実際は失明したことで希望を捨てることをしたくなかったことと桿体細胞に感謝を伝え最期を看取る。
iPS細胞(アイピーエスさいぼう)
人工的に創出された、組織や臓器の細胞に分化する能力を獲得した細胞。
第28話に登場。少年の姿をしており、突然桿体細胞の前に現れる。自分が何をするか分からずにいたが、最終的に仲間を引き連れて桿体細胞に代わり仕事をする。
がん細胞(がんさいぼう)
細胞の一種だが、本記事では異物として#害となるものに記述。

異物・身体外の生物

害となるもの

細菌
声 - 福島潤小林由美子ほか
自然界の生物の多くを占める単細胞生物。膨大な数の種族が存在するが、その一部が人体にとって害になる。
劇中ではモンスターや怪人として描かれる。多くは言葉を解し、細胞たちとの掛け合いも行っている。
肺炎球菌(はいえんきゅうきん)
声 - 吉野裕行[16]笠間淳
レンサ球菌の一種。肺炎の原因となる強力な病原体で、肺胞に侵入して赤血球を破壊し、最悪の場合脳を破壊する細菌。
第1話で初登場。頭部などから鉤爪のついた触手が伸びた薄紫色の人型生物として描かれている。漫画やアニメ版では赤血球の栄養分のバスケットを狙って殺そうとしてくるが、小説版では「赤血球を毒液でとかし、えさにする」と表現されている。
第1話で侵入した最後の個体は、赤血球AE3803の荷物の中に紛れ込んで肺まで辿り着くが、最終的にAE3803と白血球に気管支まで誘導され、くしゃみとして体外に追放される。それ以降も、黄色ブドウ球菌の手下として、第1話に登場した肺炎球菌の兄が登場する。
『BLACK』でも、第1話で登場している。
黄色ブドウ球菌(おうしょくブドウきゅうきん)
声 - 中原麻衣
ブドウ球菌の一種。人体の皮膚や腸内に生息する常在菌。各種感染症の原因となる。腸内では悪玉菌に分類される。
第4話に登場。肺炎球菌に似た姿をしているが、下半身は蛸状になっており、言動も女性的。肺炎球菌の遺した情報を元に擦り傷から体内に侵入し、破傷風を引き起こそうとする。
上記個体の義理の姉を名乗る別個体が第15話で複数登場。合体して巨大化し、フィブリンを作り出して好中球軍団を一網打尽にするも、駆け付けた単球部隊が変化したマクロファージ部隊により退治される。
化膿レンサ球菌(かのうレンサきゅうきん)
声 - 松風雅也
レンサ球菌の一種。人体に生息するありふれた常在菌だが、各種感染症の原因となる。
第4話で初登場。肺炎球菌に似た姿をしており、頭部などから数珠状の触手が伸びている。黄色ブドウ球菌軍団の一員としてすり傷から侵入するが、好中球に瞬殺される。
『BLACK』でも第11話で登場している。
緑膿菌(りょくのうきん)
声 - 北沢力
人体に限らず、自然界のいたるところに生息する常在菌。病原体ではあるが、健常な人間ならまず発症しないほど弱い。
第4話で初登場。黄色ブドウ球菌と共に体内に侵入する。現実世界の細菌に近い姿をしており、巨大な単眼を持つ。
別個体が第7話の回想でも登場し、赤芽球を襲っている。酸素も栄養も必要としないにもかかわらず、「弱い者いじめは楽しいから」という理由で血球を虐げる残虐性を見せ付ける。
現実でもかなりありふれた存在のため、上記以外でもモブ細菌として同種が何度も作中に登場している[43]
腸炎ビブリオ(ちょうえんビブリオ)
声 - 山本格
海水中に生息し、食用の魚介類などを介して人体に感染する細菌。食中毒の原因となる。
第5話に登場。毛玉のような形をした大型の細菌。子分を率いて胃から襲来するが、白血球U-1146によって倒される。
セレウス菌(セレウスきん)
声 - 鳥海浩輔
非常に熱に強い性質を持つ土壌細菌。食中毒の原因となる。
第6話に登場。人型で、手足が触手状になっている。熱中症で倒れた際に生じた傷口から体内に侵入する。高熱により機能が低下した白血球U-1146を嘲笑い、倒れて動けない彼の眼前でボトルの麦茶をこぼして愚弄するなど卑劣な性格。しかし、医療行為である輸液で体内環境が改善したため、回復したU-1146に倒される。
アクネ菌(アクネきん)
声 - 松重慎(王様)、林大地
ニキビの原因になることもある皮膚常在菌。脂質が好物。
第14話に登場する。ウナギに手足を付けたような姿をしている。毛穴に住み着いて細胞たちを牛馬のようにこき使い、皮脂を無理矢理生成していた。
その親玉は白血球の数十倍の巨体を持っており、警邏に来ていた白血球を何千匹と殺し、毛穴の底に膿としてコレクションしていた。周囲の皮脂を食うことで怪我を負ってもすぐに回復してしまうが、毛母細胞らに大量の皮脂を流し込まれ、逃げようとしたところをU-1146に仕留められる。
ミュータンス菌(ミュータンスきん)
第17話に登場する虫歯の原因菌。ドロドロのゲル状で、巨大なを髑髏にしたような頭部がある。白血球U-1146と壮絶な死闘を繰り広げる。
カンピロバクター
声 - 小林大紀
感染性腸炎の原因となる細菌。
第4話で初登場。人型の上半身に、らせん状になったウナギのような下半身をしている。
スポットが当てられたのは第19話で、腸管上皮細胞を人質に取り、恨み重なる白血球たちを辱しめたり同士討ちさせたりして散々もてあそぶが、免疫細胞たちの結託によりパイエル板におびき寄せられ、追放される。
ピロリ菌(ピロリきん)
声 - 福島潤
胃炎や胃がんの原因となる悪玉菌。胃酸に対する耐性を持つ。
第20話に登場する。「ピロリー」と鳴いたり、普通の日本語を話したりする。正式名がヘリコバクター・ピロリであるためか、頭部には四本のピロピロ(吹き戻し)が、ヘリコプターのプロペラのように付いている。胃酸に強い体質を利用し暴れ回るが、乳酸菌の猛攻を受けて胃から脱出したところを白血球U-1146に討伐される。
悪玉菌(あくだまきん)
声 - 松岡禎丞間宮康弘
腸内細菌の3グループのうちの1つで、人体に害を及ぼす菌の総称。
第22・23話に登場する。個別の種名は不明[注 13]。大勢の日和見菌を味方につけ、内から来襲。一般細胞を毒素攻撃で苦しめるも、善玉菌の出現で日和見菌が一斉に寝返り、好中球らに一掃される。
好気性細菌(こうきせいさいきん)
酸素を利用した代謝機能を備えた細菌。
第28話に登場。キョンシータコのような手足が生えた姿をしており、酸素を運びにきたAE3803に襲いかかろうとした所をU-1146に一掃される。
ウイルス
生物の最小構成単位である「細胞」を持たず、それでいて遺伝子を有するという、生物と非生物の中間のような存在。他の生物の細胞を利用して自己増殖を行う。
劇中では、帽子や仮面などの形で細胞(主に一般細胞)に憑りついてゾンビ化させる存在として描かれている。細菌と異なり、言葉を話す描写はない。
インフルエンザウイルス
声 - 植木慎英
第3話で初登場。細菌とは異なり、現実世界のウイルスそのままの姿をしている。帽子のように細胞の頭にピッタリとはまり込み、一般細胞をゾンビ化させて操る習性を持つ。
第22話には、抗原変異した進化体が再登場した。頭が尖った形に変異しており、感染細胞を屈強なゾンビに変えて体内を破壊しようとするが、樹状細胞の「鼓舞」=「黒歴史の暴露」により奮起した免疫細胞群の総攻撃の前に全滅させられる。
ライノウイルス
声 - 古川慎
第11話に登場する風邪の原因ウイルス。一般細胞に取り付いて「キシャー」しか言えないゾンビにしてしまう。帽子に擬態し、下らないイタズラで一般細胞の興味を引き、ゾンビ化させようと目論む。
現実のライノウイルスは五芒星のような模様があり、作中では黄色い星が描かれた形の帽子の姿をしている。
ムンプスウイルス
声 - 福島潤
第13話に登場するおたふく風邪の原因ウイルス。おたふくの面の形をしており、一般細胞に取り付いて「フク〜」しか言えないゾンビにしてしまう。圧倒的な増殖力と結束力で白血球たちを追い詰めるが、過去の予防接種の獲得免疫を思い出した記憶細胞とB細胞の形成した抗体により全滅する。
デングウイルス
第16話に登場するデング熱の原因ウイルス。によって運ばれる。天狗のお面のような形をしており、ランゲルハンス細胞に取り付いて天狗に変え、体内に大嵐を巻き起こす。
新型コロナウイルス
第29話に登場する、新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルス。作中でのウイルスは上記のインフルエンザウイルスと同じ形をしているが、感染した一般細胞はライノウイルス感染細胞に似た姿をしている。ウイルス自体は弱いが、様々な場所に潜伏して免疫系達を惑わしサイトカインストームを引き起こす。
その他
スギ花粉アレルゲン(スギかふんアレルゲン)
声 - 興津和幸
スギ花粉内部に存在するタンパク質。本来人体にとって特に害はないが、一部の人体は免疫細胞が過剰反応することでアレルギースギ花粉症)を引き起こす。
第2話に登場。埴輪のような顔をした準人型のゲル状生命体として描かれており[注 14]、「スギ〜」と鳴く。図体は大きいもののこれと言って敵性はなく、体内をところかまわず徘徊するだけ。しかし、劇中の身体では「なんかしらトラブルの原因になる」と認識されており、免疫細胞はこれを殺すよう定められている。
アニサキス
魚介類に寄生する寄生虫で、稀に人体にも寄生して食中毒の原因となる。細菌とは全く異なる多細胞生物であり、細菌や免疫細胞とは比べ物にならないほど巨体。
第5話に登場。ウツボのような外見で描かれている。腸炎ビブリオとほぼ同時に来襲し、胃壁を食い破って大暴れするが、好酸球に撃破される。
がん細胞(がんさいぼう)
声 - 坂泰斗、芳野由奈(子供)
細胞の分裂エラーで生まれるできそこないの細胞。何の役にも立たず、無限に増殖し続け、やがて器官を乗っ取ってしまう。毎日何千個も生じているが、基本的には増殖する前に殺されている。
第8話で初登場。容姿は基本部分こそ通常の細胞と同じだが、髪が白く、全身を脈が走った不気味な姿をしている。
がん細胞の親玉
声 - 石田彰諏訪彩花(子供)
第8話に登場するがん細胞の親玉。何もしていないにもかかわらず免疫細胞に追い回され殺されるという理不尽な境遇を恨み、人体全てを乗っ取ろうと画策する。一般細胞を装うが、NK細胞に正体を見破られる。NK・好中球U-1146・キラーT細胞の3人に対しても終始優勢に立ち回るほどに増幅・強化していたが、赤血球の呼び出した増援を受けた3人により討伐される。死の直前にも「僕はただ生まれてきただけなのに…」と己の出自を嘆き、「通常細胞のフリをしていた時、あんた(好中球)に優しくされたのはちょっと嬉しかったぜ」と語る。死に際、再来を宣言する。
第22話にて、細胞情報流出に伴い復活を遂げ、制御性T細胞を傀儡として再び人体征服を目論み、悪玉菌コロニーが生成した毒素で得た力により免疫細胞を滅ぼそうとする。しかし乳酸菌の活躍により毒素の供給を絶たれ、メモリーT細胞(上記のキラーT細胞)から吹き飛ばされ、最後は喉元をU-1146に切り落され絶命。「キラーTとNKは大嫌いだがあんたはそれなりに好きだった」「だから満足だ」と言い残して事切れる。
アニメ第2話において、すり傷から侵入した細菌から逃げている際に転倒したAE3803を助けた一般細胞は彼である。

共生するもの・害とならないもの

善玉菌(ぜんだまきん)
腸内細菌の3グループのうちの1つで、人体に益をもたらす菌の総称。乳酸菌、ビフィズス菌、ガセリ菌などがある。
乳酸菌(にゅうさんきん)
声 - 吉田有里(クロ)、高橋李依(アカ)、藤原夏海(パンダ)、久保ユリカ(ブチ)
初登場は第20話。複数種登場しており、いずれも起き上がりこぼしとペンギンを足したような外見で、種類によって色や模様が異なる。「にゅー」と鳴く。大人しい性格で、悪玉菌退治に加勢したり、プリン体を好んで食べたりするなど、人体の健康には欠かせない細菌の一つ。頭部の左右に角(多糖体)を生やすことができ、また活性化することで巨大な姿となる。
日和見菌(ひよりみきん)
声 - 田村ゆかりファイルーズあい
腸内細菌の3グループの1つで、人体にとって益にも害にもならない菌の総称。名前の通り、善玉菌と悪玉菌の優勢な方に味方する。
劇中では第22・23話に登場する。狐のような見た目をしたものをはじめ複数種登場しているが、バクテロイデス菌[7](声 - 地蔵堂武大)以外の菌の名前は不明。当初は優勢な悪玉菌に味方するが、乳酸菌が呼び寄せた善玉菌が多数出現したことで即座に寝返る。その後、好中球に命乞いをするも、不法侵入者として問答無用で処分される。

薬・抗生物質

ステロイド
超強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を持つホルモンの一種で、副腎皮質ホルモンとも呼ばれており、人体でもわずかながら生産されている。
劇中では医師から投与された薬剤として登場し、レーザー砲を備えた頭部とガトリング砲になった両腕を持つ白いロボットとして描かれている。また、原作漫画では額や肩のマークが赤十字(厳密にはモノクロページなので色は不定)となっているが、アニメ版では「S」の字が入った紅白カプセルのマークに変更されている(赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律も参照)。他の細胞たちはステロイドのことは知らなかったが、記憶細胞からは「世界に異変が起こった時にどこからともなく現れる」「騒動に関わった奴を一掃するタイプ」と言われる。
第2話に登場。スギ花粉アレルギー発症の責任が誰にあるかで体内の細胞同士が喧嘩する中、AE3803の赤血球が持ってきた「薬用」と書かれた黒い球体の中から現れる。動き出すや否や、誰にも止められない強さで敵味方関係なく攻撃し暴れ回って体内を破壊、最後は「電池切れ」(アニメ版では「有効成分切れ」)で沈黙する。アレルギー反応で変形した建物などもまとめて破壊したため、結果的に種々のトラブルには終止符が打たれ、なし崩しに細胞たちの喧嘩も収まるが、荒れ果てた世界(体)を前に、揃って呆然とすることとなる。
『BLACK』にも登場しており、 T細胞の暴走を阻止している。

その他

循環くん(じゅんかんくん)
声 - 石上静香
アニメ1期第8話に登場。心臓のモニター画像内にマスコットキャラとして登場。肺循環と体循環についてエンドレスで赤血球たちに説明していたが、AE3803は「何度見てもよく分からない」と言っていた。
このキャラのデザイン自体は読み切り作品『細胞の話』での白血球が持つスタンプカードが初出で、原作第1話でも一般細胞の集合住宅の看板や気管支ピタゴラ装置の看板に描かれている。
ユーグレナ
声 - 釘宮理恵
WEB限定動画「はたらく細胞 ユーグレナ編」に登場。藻の一種で、人間に必要な59種類の栄養素や「パラミロン」と呼ばれる食物繊維を持っている。

  1. ^ 作中で判明しているのは年齢が10代以降である(第28話にて十数年かかって進行した病気が登場する)ということのみである。スピンオフ漫画では身体の年齢層・性別が明記されているものが多く、本編では登場しない病気などについても描かれている。例として『BLACK』(第1部)は男性、『細菌』『LADY』は女性、『BABY』は乳幼児の身体を舞台とする。特に『BABY』『LADY』はそれ特有の問題などをメインに扱っている。
  2. ^ 実際の赤血球は細菌や化学物質によって細胞膜が損傷すると破壊されてしまう。
  3. ^ 群像劇に近い作風と赤血球としての能力の制約上、物語中で起こる各種トラブルに直接対処することは滅多になく、他の細胞の活躍に対する狂言回しや応援役として動くことが多い。全話皆勤の白血球1146番と比べると未登場の回も割合存在し、特に単行本5巻では狂言回しとしての役柄を一般細胞に譲っているため、主人公でありながら最終ページを除いて登場しない。アニメ第2期では、原作となるエピソードの大半がAE3803の登場しない、あるいは顔見せ程度の出番しかない話のため、アニメオリジナルの出番が大幅に増量されている。
  4. ^ アニメでのキャストのクレジットは「先輩赤血球」。
  5. ^ アニメでのキャストのクレジットは「後輩赤血球」。
  6. ^ モデルはロシア軍の「アンチテロ」[18]
  7. ^ 劇中に登場する建物や道路、設備などは、対応する細胞や臓器を建造物として表現したもの[20]
  8. ^ a b 好中球の服装は軍服、キラーT細胞の服装はアメリカの警察官をイメージしている[4]
  9. ^ 単行本の表紙などでは光沢のあるゴム長靴[28]、アニメでは濃い灰色で艶なしのハーフブーツのように描かれている。
  10. ^ スピンオフの『はたらく血小板ちゃん』第1話によると、これは見習いを示すもので、一人前になると長靴を履くようになるとされる。
  11. ^ 第4話「すり傷」において、ブドウ球菌が「軍隊」と称している。
  12. ^ 英語で桿体細胞を意味する「Rod Photoreceptor Cell」の略。
  13. ^ 『BLACK』では悪玉菌の内の1体に類似するデザインの細菌が病原性大腸菌として登場する。
  14. ^ 現実でのスギ花粉アレルゲンは、ただの物質であり生命体ではない。
  15. ^ 白癬菌は病原菌だが、作中の解説コラム「おしえて白血球さん!」で「悪玉菌」と記載されている。
  16. ^ 本編では、病原体としてモンスター姿の悪役だが、本作の「おしえて白血球さん!」で「日和見菌」に分類されている。
  17. ^ アニメ工程のカッティングの駄洒落。
  18. ^ 歌の方は1番を赤血球と白血球、2番をキラーT細胞とマクロファージがメインで歌っており、アニメ本編の方は第9話のみ赤血球が登場せず、白血球もほとんど出番がなく台詞もないため。
  19. ^ 2019年7月8日にポカリスエットの公式サイトで公開[176]





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