排気デバイス 排気デバイスの概要

排気デバイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 05:08 UTC 版)

可変排気ポート式排気デバイスの一例、ヤマハ・YPVS

排気ガス音速を超えて熱と圧力をエンジン外へ排出し、エンジンにおける損失の一部となる。排気デバイスは特に音速を超える排気ガスの運動エネルギーを利用している。主に、排気経路の途中に設けられたバルブを開閉する事などによって、複数ある排気管を切り替えたり、集合管の場合には集合方式を切り替えたりする事で排気効率や充填効率の向上を図る。

ホンダ・ビートに採用されたサブチャンバー式排気デバイス、V-TACSの概念図。任意の操作によりサブチャンバーへの経路が閉鎖される構造で、これを自動化したものがATACである。

2ストロークエンジンにおいては、主に排気経路途中に設けられた副室へ排気を導き、メインのエキゾーストチャンバーの効果を補助するサブチャンバー式と、排気ポート部に可動式のシャッターを配置してポートプロフィールそのものを変化させる可変排気ポート式の二種類に大別出来る。サブチャンバー式はホンダのATAC、スズキSAECが代表的な存在であり、可変排気ポート式はヤマハのYPVSホンダのHPP、RCバルブ、スズキのAETC等が存在する。サブチャンバー方式の亜種として、排気管の間に開閉式の通路を設けたカワサキのKVSS、可変排気ポート式の亜種として、回転数に応じて排気ポート数が増えるカワサキKIPSといった方式も存在する。

4ストロークエンジン用としてはヤマハEXUPが代表的で、同様のコンセプトで作られた物にSuzuki Exhaust Tuning(SET)、Honda Variable Intake-Exhaust(H-VIX)がある。

関連項目




「排気デバイス」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「排気デバイス」の関連用語

排気デバイスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



排気デバイスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの排気デバイス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS