よう‐し〔ヤウ‐〕【陽子】
陽子
陽子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 23:55 UTC 版)
陽子(プロトン) | |
---|---|
![]() | |
組成 | uud |
粒子統計 | フェルミ粒子 |
グループ | バリオン |
相互作用 |
弱い相互作用 強い相互作用 電磁相互作用 重力相互作用 |
反粒子 | 反陽子(p) |
発見 | アーネスト・ラザフォード (1917)[1] |
記号 | p |
質量 |
1.672621898(21)×10−27 kg[2] 938.2720813(58) MeV/c2[3] |
電荷 | 1.602176634×10−19 C(正確に)[4] |
荷電半径 | 0.8751(61) fm[5] |
磁気モーメント | 1.4106067873(97)×10−26 J/T[6] |
カラー | 持たない |
スピン | 1⁄2 |
バリオン数 | 1 |
ストレンジネス | 0 |
アイソスピン | 1⁄2 |
超電荷 | 1⁄2 |
パリティ | +1 |
陽子とともに中性子によって原子核は構成され、これらは核子と総称される。水素(軽水素、1H)の原子核は、1個の陽子のみから構成される。電子が離れてイオン化した水素イオン(1H+)[注釈 1]は陽子そのものであるため、化学の領域では水素イオンをプロトンと呼ぶことが多い。
原子核物理学、素粒子物理学において、陽子はクォークが結びついた複合粒子であるハドロンに分類され、2個のアップクォークと1個のダウンクォークで構成されるバリオンである。ハドロンを分類するフレーバーは、バリオン数が1、ストレンジネスは0であり、アイソスピンは1/2、超電荷は1/2となる。バリオンの中では最も軽くて安定である。
諸定数
電荷
陽子の電荷は、符号が正で大きさが電気素量 e に等しい。その値は
標準模型においては、陽子の寿命は無限であるとされているが、大統一理論は、非常に長い時間をかけて崩壊することを予言している。
内側にセンサーを敷き詰めた大型のタンク内の大量の液体(に含まれる陽子)を対象として観測することで、これを検出できるかもしれないという提案があり、いくつかの実験が実施されている。日本においてはカミオカンデの目的の一つが陽子の崩壊を観測することであった。陽子の寿命が仮に 1033 年ならば、1033 個の陽子を集めれば1年に1個以上の陽子の崩壊が(崩壊したら確実に観測できるとして)観測できる確率が約63 %(≒1−1/e)であり[注釈 2]、2年間で1個以上の陽子の崩壊が観測できる確率が約87 %(≒1−1/e2)、3年間で1個以上の陽子の崩壊が観測できる確率が約95 %(≒1−1/e3)である[注釈 3]。2017年現在、この崩壊現象は観測されておらず、引き続くスーパーカミオカンデを含めた実験結果から陽子の寿命は少なくとも 1034 年(日本の命数法で100溝年)以上であると主張されている[11]。陽子崩壊は陽子内部のクォーク同士が 10−31 m 以内に接近したときに起きる現象であるが、これはクォークの大きさが 10−31 m 以下、または点状粒子であることを前提としている。クォーク半径が 10−31 m 以上であると、クォークの中心同士はそれ以上は接近できず、陽子崩壊は起こらない。
陽子崩壊でどういう粒子にどのくらいの確率で崩壊するかは大統一理論のモデルに依存するが、多くのモデルでは主要なモードとして次式のような陽電子と中性パイ中間子、又は反ニュートリノと陽K中間子への崩壊を予言する。
陽子(ようこ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 15:07 UTC 版)
「だいすき!! ゆずの子育て日記」の記事における「陽子(ようこ)」の解説
「つつじ野市立つつじ野小学校」のなかよし学級(特別支援学級)に在籍する知的障害児。ひまわりと同じクラブに所属している。
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陽子
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 08:07 UTC 版)
名詞
発音(?)
よ↘ーし
複合語
関連語
翻訳
- アイスランド語: róteind (is) 女性
- アイルランド語: prótón (ga) 男性
- アルバニア語: proton (sq) 男性
- アルメニア語: պրոտոն (hy) (proton)
- イタリア語: protone (it)
- イド語: protono (io)
- インターリングア: proton (ia)
- インドネシア語: proton (id)
- 英語: proton (en)
- エスペラント: protono (eo)
- オランダ語: proton (nl) 中性
- カタルーニャ語: protó (ca)
- クロアチア語: proton (hr) 男性
- スウェーデン語: proton (sv) 通性
- スペイン語: protón (es)
- チェコ語: proton (cs) 男性
- 中国語:
- デンマーク語: proton (da)
- ドイツ語: Proton (de) 中性
- トルコ語: proton (tr)
- ノルウェー語: proton (no)
- ハンガリー語: proton (hu)
- フィンランド語: protoni (fi)
- フランス語: proton (fr) 男性
- ブルトン語: proton (br) (collective noun), protonenn (br) (singular f)
- ベトナム語: proton (vi)
- ペルシア語: پروتون (fa)
- ポーランド語: proton (pl) 男性
- ポルトガル語: próton (pt) 男性
- ラテン語: proton (la), protonis (la)
- ラトヴィア語: protons (lv) 男性
- ロシア語: протон (ru) (proton)
「陽子」の例文・使い方・用例・文例
- 科学者は地球付近で最も豊富な反陽子源である帯域を発見した。
- 重陽子は1個の陽子と1個の中性子から構成される。
- 陽子は必要でなかったなら化学をとらなかったでしょう。
- 陽子が正である
- 太陽風の陽子は、原子の表面の塵を跳ね飛ばさなければならない
- 陽子密度のイメージを作り出す陽子の核磁気共鳴の使用
- 陽子、中性子、電子、およびそれらすべてのエキゾチック変種
- 数10億電子ボルトまで陽子を加速するサイクロトロン
- 陽子線と反陽子線を衝突させる衝突加速器
- 与えられた系において電子、陽子、または、中性子が2個、量子数の同じセットで特徴づけられる状態にいあることはできない
- 素粒子間の強い相互作用の理論(核で陽子と中性子を結びつける相互作用を含む)
- 負の電気を帯びた不安定な陽子
- 陽子と同程度またはそれ以上の質量の粒子で強い相互作用にあずかる素粒子の総称
- 星から発せられた陽子流を含む恒星間空間
- 0電荷で陽子とほぼ等しい質量の素粒子
- 原子核の構成要素(陽子と中性子)
- 静止したあるいは動いている電子と陽子に関連した物理的現象
- 磁場の放射線に対する陽子の共振
- 太陽から放射状に動く陽子の流れ
- 原子核で陽子と中性子を結びつける相互作用
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