制限速度とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 大車林 > 制限速度の意味・解説 

制限速度

英語 speed limit

一般的には最高速度制限をいうが、高速道路には、50km/hという最低速度制限もある。一般道路60km/h、高速道路100km/hが公安委員会定め最高速度必要に応じてその区間適切な制限速度が指定され交通標識案内される一般道路では504030、20km/hの各区間がある。徐行には速度指定はないが、第2次世界大戦後駐留軍が5mphとしていたことにならい、8km/hとなっている。高速道路ではカーブの場所などで80km/h制限があるほか雨天強風時、あるいは工事中場合8050標識が出ることもある。首都高速道路は本来の高速道路ではないので、最高速度は60km/hである。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

制限速度

作者田辺聖子

収載図書うつつを抜かしてオトナの関係
出版社文芸春秋
刊行年月1989.6

収載図書うつつを抜かしてオトナの関係
出版社文芸春秋
刊行年月1992.6
シリーズ名文春文庫


最高速度

(制限速度 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 09:04 UTC 版)

最高速度(さいこうそくど)とは、移動体の移動速度に関して、許容される最高値を指す。能力上、構造上、安全上、法令上などによって定められ、速度に制限が設けられる。

  • 本稿では、法令の下で、道路車両が超えて進行してはならないとされる速度について説明する。制限速度規制速度とも言う。
世界各国の道路の最高速度の最大値。左側の標識はキロメートル毎時 (km/h)、右側の標識はマイル毎時 (mph)である。

概要

ドライバーが車両を運転する速度は、タイヤを含めた動力性能、制動性能、操縦安定性、線形、路面状態、交通流の状況、気象環境の影響、コスト、道路の安全性や快適さに対する知覚、移動の動機づけ、個人の性格、他のドライバー、取り締まりの程度など様々な要因から決定される[1]

速度及び速度違反に関する概念的枠組みの決定には、物理学工学精神物理学社会心理学社会文化などの要因や寄与がある[1]

このうち道路要因、環境要因、安全設備などハードウェア要因には次のようなものがある[1]

道路構造
車線(車線数、車線幅、加減速車線)、路肩の幅員、中央帯の幅員、中央分離帯の有無、トンネル橋梁高架非常駐車帯の有無など
設計速度
カーブの曲率半径や片勾配、屈曲部緩和区間の長さなど
交通環境
交通量、大型車二輪車の混在率、交通事故の発生状況、歩行者数、交差点の状態など
安全施設
道路標識路面標示交通信号機など
自然環境
などの影響
沿道環境
人家密集地の有無やその他の沿道環境(騒音振動排出ガスの影響)

事故の件数と被害の大きさは車両の速度を増すに従い大きくなる傾向になると指摘されている[2]。また、衝突発生時の運動エネルギーは速度の2乗に比例し、高速走行ほど事故が重大になりやすい[3]。こうした中で交通安全の確保を目的として最高速度規制の必要性とされている[3]。 また、最高速度の規制によって走行速度のばらつきを小さくして交通流を均一にさせることができると考えられている[3]。更には、騒音などの交通公害を抑制し、沿道環境の保全をはかることも最高速度規制の狙いとなる[3]

最高速度には「絶対最高制限速度 (absolute speed limit)」と「一応の制限速度(英語版:prima facie speed limit)」の2種類の制度がある[2][4]。「絶対最高制限速度」とは指定の速度を超過すれば理由・状況を問わず違反とされるもので、「一応の制限速度」が採用されている国では指定の速度を超過すれば法によって一応は違反ではあるが自分の走行速度が安全なものであると立証できれば違反とならないものである[4]

速度規制の運用

設計速度

設計速度は、晴天の日に交通量が少ない状況で、平均的な運転技量のドライバーが道路の構造条件だけに従って走行したときに、安全さ快適さを失うことなく運転できる自動車の速度をいう[1]。設計速度の規定要因には、カーブの曲率半径や片勾配、屈曲部緩和区間の長さ、視距、縦断勾配、複合勾配などがある[1]

曲線半径、片勾配、視距などの線形要素は設計速度と直接的な関係をもつ[5]。車線や路肩等の幅員は設計速度との直接の関連付けは難しいとされるが走行速度に影響を与える要素とされる[5]

可変速度規制システム

気象要因(雨天、降雪等)や路面状態(湿潤、凍結、圧雪等)に応じて規制速度を変更させるシステムで、アメリカ合衆国、ロシア連邦、フランス、フィンランド等で採用されている[5]

85パーセンタイル速度

1950年代以降、アメリカの交通エンジニアが適用してきたルールで、欧米各地でこの指標をもとに速度規制が行われるようになった[5]。85パーセンタイル速度は、悪天候や低速車両の影響を受けない状況において、特定道路区間を走行する車両の85%が選択する速度で、多くのドライバーが安全で合理的であるとみなす速度と考えられており、速度規制を行う際の指標として考慮されるようになった[5]

各国の最高速度

道路の最高速度は通常、国または地方政府が法令によって定めている。国際的な枠組みとして自動車基準調和世界フォーラムの「1958年協定」と「1998年協定」があり、日本とEUは両協定に、アメリカ、中国、インドなどは1998年協定に参加している[6]

ほとんどの国で最高速度にキロメートル毎時 (km/h) が使用されているが、主にアメリカ合衆国イギリスではマイル毎時 (mph) が使用される。

世界で最も速い最高速度は、アラブ首長国連邦の高速道路に設定されている160 km/hである[7]

ドイツ高速道路アウトバーン)は速度無制限となっているが、混雑が多い区間や勾配がある区間では、100 - 130 km/hの速度制限が設けられている。近年では速度無制限区間は減少傾向にあり、ドイツの連邦道路研究所の2017年の報告書によると、2015年現在、アウトバーン路線の70.4%は速度無制限(推奨速度のみ存在)、6.2%は天候や交通状況による一時的な速度制限があり、23.4%は恒久的な速度制限があると報告されている[8]。また、マン島では唯一、非市街地の一般道路での制限速度が設けられていない。

2022年6月の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)では、高速道路での自動運転の上限速度を60 km/hから130 km/hに引き上げることが合意された[6]

脚注

注釈

出典

参考文献

関連項目


制限速度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:21 UTC 版)

州間高速道路」の記事における「制限速度」の解説

州間高速道路の制限速度は場所によって異なる。整備計画立てられ当初は、多く通行車両が高い速度維持できない区間険し峠道など)を除き時速75マイル(約121キロメートル)から80マイル(約129キロメートル)の速度制限設けられていた。しかしながら1973年発生したオイルショック影響により、翌1974年連邦政府ガソリン保護対策として最高速度時速55マイル(約89キロメートル)に引き下げた。この規制は、石油貿易停止解除された後も安全対策として継続されたが、特にアメリカ西部地域大きな不評買った。これを受けて連邦政府1987年速度規制緩和し、州の選択により最高速度時速65マイル(約105キロメートル)まで引き上げられる決定行った。そして1995年にはアメリカ合衆国の州高速道路網全体速度制限撤廃された。 時速55マイル(約89キロメートル)の速度制限の完全撤廃とともに連邦政府最高速度決定権各州委譲した。この決定受けてカリフォルニア州バージニア州などの多くの州では、場所によって異な速度制限設定したカリフォルニア州では、ロサンゼルス市内区間の最高速度時速55マイル(約89キロメートル)、郊外区間最高速度時速65マイル(約105キロメートル)、砂漠地帯田園地帯区間最高速度時速70マイル(約113キロメートル)に設定したまた、カリフォルニア州インディアナ州などの一部の州では、業務用トラック対し一般乗用車よりも低い速度制限課したカリフォルニア州では、一般乗用車対す速度制限とは別に業務用トラック最高速度を州全体一律に時速55マイル(約89キロメートル)と設定した速度制限の完全撤廃後も州間高速道路最高速度時速65マイル(約105キロメートル)のまま維持する州がある一方で州間高速道路最高速度70マイル(約113キロメートル)ないし85マイル(約136キロメートル)に引き上げる州もあった。多く場合最高速度を低い速度設定している州はアメリカ合衆国北東部多く存在し逆に高い速度設定している州はアメリカ合衆国南部および南西部多く存在するモンタナ州では「適切かつ慎重な速度」で走行するよう定めたが、あまりに漠然としており憲法に違反するという理由により、施行からわずか数年撤廃された。

※この「制限速度」の解説は、「州間高速道路」の解説の一部です。
「制限速度」を含む「州間高速道路」の記事については、「州間高速道路」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「制限速度」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「制限速度」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「制限速度」の関連用語

制限速度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



制限速度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの最高速度 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの州間高速道路 (改訂履歴)、京津塘高速道路 (改訂履歴)、北京四環路 (改訂履歴)、兵庫県道76号洲本灘賀集線 (改訂履歴)、アウトストラーダ (ポーランド) (改訂履歴)、アウトバーン (改訂履歴)、吉野川大橋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS