レコード録音
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日本ビクターの専属アーティストとして、自作を指揮した自作自演録音や、ヴァイオリン奏者としてのソロ・伴奏録音を大量に遺している。1943年5月13日、日本人として初めてベートーヴェンの第九(第四楽章のみ)を指揮して商業録音した。尾崎喜八による日本語訳詞で、同年11月新譜として10月に《歓喜の頌》と銘打って発売され、年末のラジオ放送でも使用された。指揮者以外のメンバーは、香山淑子(ソプラノ)、四家文子(アルト)、木下保(テノール)、藤井典明(バス)、国立音楽学校合唱団、玉川学園合唱団、東京交響楽団(現:東京フィルハーモニー交響楽団)である。 他に、日本コロムビアに東京音楽学校のオケ・合唱団を指揮した自作のカンタータ『皇太子殿下御誕生奉祝歌』と、皇紀2600年奉祝曲としてハンガリーのヴェレッシュ・シャーンドルが日本に捧げた交響曲第1番(オケは紀元二千六百年奉祝交響楽団)を指揮して録音している。
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レコード録音
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「クレメンス・クラウス」の記事における「レコード録音」の解説
クラウスは同時代の指揮者たちに比べて録音が非常に少ないが、代表的な演奏は以下の通りである。特にスタジオ録音は両シュトラウスに偏しており、ベートーヴェンの少なさなどはドイツ圏の指揮者としては際立っている。ワーグナーとブラームスも少なく、彼の生前には今日のような人気作曲家では全くなかったとはいえ、ブルックナーとマーラーも残していない。ドイツ圏外の大作曲家についても同様である。こうした、人気の主流を大きく外した録音歴のせいか、ウィーン、ベルリン、ミュンヘンとドイツ圏の三大歌劇場の総監督をすべて歴任し、ウィーン・フィル最後の常任でもあったという、フルトヴェングラー、カラヤンに劣らないキャリアを誇った指揮者ながら、日本ではこれに見合った位置づけがほとんど行われていない。たとえば古今の指揮者500人を5つのランクに分けて紹介した音楽之友社のムック『指揮者とオーケストラ2002』では第5ランクだった。ちなみに、同様に録音の少ないドイツ系の故人でクラウスほど大型ポストを歴任することがなかったヨーゼフ・クリップス、フェルディナント・ライトナーらが第4ランクである。伝記や研究書の翻訳、出版もこれまで1冊も行われていない。その一方で、根強い支持者も存在する。高崎保男は『こうもり』全曲盤に対し、数度目の再発売であるにもかかわらず「オペラというものがこれほどまでに甘美な悦楽を生み出す芸術であったのかと信じ難い思い」などと激烈な賛辞を書いている。宇野功芳なども、一見淡々とした中に深いニュアンスや香りをこめるスタイルが彼の美意識と一致することもあり、クラウスの録音への絶賛が多い。 ハイドン:交響曲第88番『V字』(バイエルン放送交響楽団 1953年) モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1942年) モーツァルト:ハフナー・セレナード(ウィーン交響楽団 1950年) ベートーヴェン:荘厳ミサ曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1940年) シューベルト:交響曲第8(9)番『ザ・グレイト』(ウィーン交響楽団 1950年) メンデルスゾーン:劇音楽『夏の夜の夢』抜粋(ウィーン交響楽団 1950年) ワーグナー:楽劇『ニーベルングの指環』全曲(バイロイト音楽祭 1953年) ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルシファル』全曲(バイロイト音楽祭 1953年) ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ『こうもり』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1950年 - 1953年) ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ『ジプシー男爵』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1950年 - 1953年) ヨハン・シュトラウス・ファミリー:ワルツ・ポルカ集(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1929年および1950年 - 1953年) リヒャルト・シュトラウス:楽劇『サロメ』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1954年) リヒャルト・シュトラウス:楽劇『ばらの騎士』全曲(バイエルン国立歌劇場 1944年) リヒャルト・シュトラウス:オペラ『アラベラ』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1942年) リヒャルト・シュトラウス:楽劇『カプリッチョ』全曲(バイエルン放送交響楽団 1953年) リヒャルト・シュトラウス:楽劇『ダナエの愛』全曲(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1952年) リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1950年) リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲(バイエルン放送交響楽団 1953年) リヒャルト・シュトラウス:弦楽のための『変容』と歌曲集(前者はバイエルン放送交響楽団 1953年、後者は1952年 ヴィオリカ夫人のソプラノを伴奏したもので、クラウスのピアノを聴けるほとんど唯一の音源) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』全曲(バイエルン国立歌劇場 1940年)(数少ないイタリア・オペラの録音。ドイツ語による上演) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』全曲(バイエルン国立歌劇場 1951年)(同じくドイツ語上演。ミミを歌うのは両録音ともトルーデ・アイッペルレ Trude Eipperle)
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