レコード評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 17:03 UTC 版)
メインは、最近一ヶ月間に発売されたLPの批評である。当初は各部門二人ずつで批評しており「立体批評」と呼ばれていた。これはレコード芸術誌で現在行われている形だが、ステレオ芸術の方が先行していた。レコード芸術が大木正興や志鳥栄八郎などの音楽評論における国内の権威を起用していたのに対し、ステレオ芸術は新進の評論家を起用した新鮮な感覚のレコード評が売り物であった。のちに諸井誠、金森昭雄、高橋英郎、黒田恭一らが交響曲・管弦楽曲・協奏曲などのそれぞれのジャンルを担当する形式に変わった。各ジャンルで月に何点かの推薦盤・注目盤が選ばれる。 1979年からはそれまでのレコード評の形式を一新し、岡俊雄、小林利之、高橋英郎の3者による座談会形式のレコード評を行った。意欲的な試みではあったが、大量の新譜を聴き、それを座談会で批評する形式の時間的制約や選者への負担、またそれまでと比べて推薦盤・注目盤が極端に減ってしまったこともあって、座談会形式のレコード評は1年間のみで終了し、従来の形式へと戻っている。
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