ネオン・サインとは? わかりやすく解説

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ネオン‐サイン【neon sign】

読み方:ねおんさいん

ネオン管用いた装飾的な文字や絵。ネオンの赤、アルゴンの紫、ヘリウムの白、水銀青色など、封入するガスによって色が変化するので広告など利用される

ネオン‐サインの画像

ネオンサイン

作者若月清一

収載図書越後ラプソディー
出版社西田書店
刊行年月2004.6


ネオンサイン

作者川上弘美

収載図書ハヅキさんのこと
出版社講談社
刊行年月2006.9


ネオンサイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 01:42 UTC 版)

ネオンサイン

ネオンサイン(neon sign)とはネオン管などを使用した看板広告などであり、単にネオンともいう。

主に、都市部の人通りや交通量の多い大規模駅周辺や幹線道路沿いのビルの屋上や外壁に設置される。

歴史

ネオン電球はフランスの化学者ジョルジュ・クロードが、空気を液化する産業用システムを構築した際に、廃棄物として生成されるネオンの用途を模索する中で発明された[1]。クロードは、ネオンの他にもアルゴンクリプトンなどの希ガスに電気を通すと白熱電球よりも5倍以上明るく、様々な色に発光することを発見し、特許を取得して1915年に電飾のフランチャイズ企業「クロードネオン社」を設立した[1][2])。 1912年にパリ万国博覧会で公開されたのが最初(ただの理容店だったとの説あり[2])とされる。 クロードはネオン電球の効果を公開するため、ディスプレイ装置をグラン・パレの前に設置し、多くの需要を得てヨーロッパやアメリカにビジネスを展開した[1][2]

1920年代のアメリカのユタ州で看板業を営んでいたトマス・ヤングは、希ガスを封入したガラス管で文字を書くことを思いつき、クロードネオン社の許諾を得てネオン管のベンチャー企業ヤング・エレクトリック・サイン・カンパニー(YESCO)を設立した[1]。YESCOは、当時は無名な田舎町に過ぎなかったラスベガスの大半のネオンサインをデザインし、世界中の都市景観に影響を与えた[1]

日本国内での最初の設置は谷沢カバン店(東京都中央区銀座/現タニザワビル“銀座タニザワ”本店・1918年?)、白木屋大阪支店(大阪市中央区備後町/現第二野村ビルディング1925年?)、日比谷公園(東京都千代田区1926年?)と諸説ある。

21世紀になると、ネオン同様の多色と自由設計が可能で扱いやすいLEDが登場したことで置き換えられていったが、文化的価値を評価する声も多く、ラスベガスにはネオン博物館が開業している[3][4]

概要

ネオンサインに用いられる灯体は、直径8 - 15mm、長さ1.5mくらいのガラス管で、広告主の注文に応じてほぼ手作業による職人技で、いろいろな形状に曲げられ作られる。 ネオンサインに用いられる管は、ガスそのものの色を出すための透明なものと、様々な色を出すための無機蛍光体を内面に塗布した蛍光管がある。

一般には、ネオン管を用いたものだけでなく様々な色の灯体が「ネオンサイン」と総称されているが、実際にはネオンガスのみで出せる色は限られているため、アルゴンガスなどが併用されている。アルゴン管ではアルゴンガスの他に若干の水銀も加えられている。

ネオンガスの透明管では赤く発光し、ネオンガスの蛍光管ではピンク、オレンジを出すことができる。アルゴンガスの場合、透明管では青を、蛍光管では青、緑、紫、白などを出すことができる。

両端の電極に加えられる6000 - 15000Vの高電圧により発光する。

蛍光灯のような点灯開始時のちらつきがない特性を利用し、文字や模様の点滅で演出がなされることもある。

用途

ネオンサインを使った看板広告企業業種に限らず広く見られるが、とりわけ夜の歓楽街パチンコ店で使われることが多い。

特に、歓楽街の代名詞として、ネオン街という言葉が存在する。

また、屋外の看板や広告以外では、小型のものが室内のインテリアとして使われる。

ネオンサインのイメージ

ネオンサインが多い・多かった都市や地区

脚注

  1. ^ a b c d e スティーブン・ジョンソン『世界をつくった6つの革命の物語:新・人類進化史』 大田直子訳 朝日新聞出版 2016年、ISBN 978-4-02-331530-3 pp.286-293.
  2. ^ a b c 小野博之. “ネオン史余話”. 社団法人全日本ネオン協会. 2010年4月17日閲覧。
  3. ^ 減少傾向にあるネオンサインとLEDネオンの違いまとめ | 看板のサインシティ
  4. ^ 「使用済みネオンの墓場」こと、ネオン博物館がオープン

外部リンク


ネオンサイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:59 UTC 版)

通天閣」の記事における「ネオンサイン」の解説

夜間は、黄金色白色基調とするネオンの光で塔全体彩られ、さらに毎時0分になると、塔東側面にある大時計文字盤鮮やかなグラデーションで光る。ネオンはおよそ5年ごとに更新されていて、2017年2月時点では13代目である。また、頂上には翌日天気予報4つの色の組み合わせで示すネオンサインが点灯する(晴=白、曇==青、ピンク)。このネオンサインの装置日本気象協会関西支社専用回線接続されており、そこからの情報基づいて予報表示される仕組みになっていて、1979年日立製作所により制作設置されたものである大阪ではめったに「雪」観測されないため、予報時に表示されるピンクネオンは、かなりレアなものとして認識されている。 2006年再建50周年迎えるに当たり、改修工事が行われた。大時計の形が丸から八角形変更されたほか、ネオンの色も変更されより目立つようになった。 さらに、2011年7月から10月までの間にも、ネオンサインの改修工事実施4種類の色を発していた広告部分ネオン管大部分を6色のLED管に変更することによって、消費電力抑えつつ、多彩なイルミネーション実現した同年10月28日より点灯2016年9月からの再建60周年改修工事前述)では、工事前まで長らく東面設置していたアナログ時計を、季節応じたデジタル時計歴代時計盤面デザインなど表示できるLED動画ビジョン変更。ネオンサインで表示する広告文言一新した。さらに、使用するLED総数19,650個から32,579個、LED表示する色彩数を6色から12色に増加このため、月替わりで1色ずつ表示する方式ライトアップ可能になった。 2018年9月大阪市内通過した台風21号では、市内最大瞬間風速 47.4 m/s記録した4日に、飛来物によってネオン管破損雨水によって機器故障したことも重なって日立製作所ネオン広告一部天気予報表示できなくなったため、翌5日からライトアップ見合わせていた。災害によるライトアップ休止は、1957年開始以来初めてで、休止中には住民観光客などから「街が暗い」などの苦情寄せられていた。しかし、破損故障個所修復急いだ結果同年11月1日からライトアップ再開至った

※この「ネオンサイン」の解説は、「通天閣」の解説の一部です。
「ネオンサイン」を含む「通天閣」の記事については、「通天閣」の概要を参照ください。

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ネオンサイン

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 08:00 UTC 版)

名詞

  1. ネオン管利用した広告一種ネオン管任意曲げ照らし、夜間などに文字意匠掲示できる。

語源

関連語

翻訳


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