アルカリ性

デジタル大辞泉

アルカリ‐せい【アルカリ性】

読み方：あるかりせい

物質が水溶液中で塩基性を示すこと。赤色リトマスを青く変え、フェノールフタレインを赤くし、酸を中和する。⇔酸性。

生物学用語辞典

アルカリ性

英訳・(英)同義/類義語：alkaline status, alkaline

水溶液の状態を表し、水素イオン(H+)濃度が低く、水酸イオン(OH-)濃度が高い状態。

アルカリ

同義/類義語：アルカリ性, 塩基
英訳・(英)同義/類義語：alkali, Base (chemical)

水にとかすと、OH−イオンを生じる物質のことを示す化学の用語。

「生物学用語辞典」の他の用語

化合物名や化合物に関係する事項：

アラタ体ホルモン  アラニン  アラビノース  アルカリ  アルカロイド  アルキル化剤  アルギニン

ウィキペディア

塩基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/08 14:44 UTC 版)

この項目では、酸と対になって一般の塩基について説明しています。特にDNA・RNAのヌクレオチドを構成する核酸塩基については「核酸塩基」をご覧ください。

酸と塩基
酸塩基抽出 酸と塩基 中和と塩 アシドーシスとアルカローシス 酸解離定数 酸度関数 緩衝液 pH pH指示薬 プロトン親和力 自己解離 酸 無機酸 有機酸 強酸 超酸 塩基 有機塩基 強塩基 超塩基 非求核塩基
表 話 編 歴

化学において、塩基（えんき、英: base）とは、一部の化学物質を指す総称である。具体的な定義は後述。酸の対義語。

概要

一般に、プロトン（H⁺）を受け取る、または電子対を与える化学種^[1]。歴史上、概念の拡大を伴いながら、幾つかの定義が考えられた。

塩基としてはたらく性質を塩基性（えんきせい）といい、水溶液の塩基性はアルカリ性ともいう。

酸・塩基は相対的な概念である。ある物質に対する塩基が、他の物質に対して酸であることが多い。例えば、水は塩化水素に対して塩基である（H⁺を奪う）が、アンモニアに対して酸である（H⁺を与える）。

${\displaystyle {\ce {H2O + HCl <=> H3O^+ + Cl^-}}}$

英語 Base の語源

錬金術用語 "the matrix" の類義語として、1717年にフランスの化学者 Louis Lémery が使用したのが最初である^[7]。錬金術師のパラケルススは、普遍的な酸か潜在原理が土壌の matrix もしくは wombに含侵することで天然に存在する塩が地中で生まれると主張した。その理論を近代化学に導入したのが フランスの化学者 Guillaume-François Rouelle で、中性塩がアルカリ水溶液等と酸を混ぜ合わせる事で生成されることを明らかにした。18世紀における既知の酸のほとんどが揮発性か蒸留可能な"spirits"で、一方、塩基は酸を「結晶状態の塩か凝固した状態」の形を与え、定着させられる"Base"と考えられた。

出典

1. ^ base - IUPAC Gold Book
2. ^ 『理化学辞典』 第五版, 岩波書店
3. ^ Ullmann, M. (1986). "AL-ḲILY". In Bosworth, C. E. [in 英語]; van Donzel, E. [in 英語]; Lewis, B.; Pellat, Ch. [in 英語] (eds.). The Encyclopaedia of Islam, New Edition, Volume V: Khe–Mahi. Leiden: E. J. Brill. ISBN 90-04-07819-3。
4. ^ Définitions lexicographiques et étymologiques de « alcali » du Trésor de la langue française informatisé, sur le site du Centre national de ressources textuelles et lexicales
5. ^ Brønsted base - IUPAC Gold Book
6. ^ Lewis base - IUPAC Gold Book
7. ^ Jensen, William B. (2006). “The origin of the term "base"”. The Journal of Chemical Education 83 (8): 1130. Bibcode: 2006JChEd..83.1130J. doi:10.1021/ed083p1130. オリジナルの4 March 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304023719/http://www.che.uc.edu/Jensen/W.%20B.%20Jensen/Reprints/129.%20Base.pdf. 

関連項目

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塩基

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• 酸
• 強塩基、超塩基

外部リンク

• 『塩基』 - コトバンク

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

アルカリ性

出典:『Wiktionary』 (2021/07/10 08:47 UTC 版)

名詞

アルカリ 性（アルカリせい）

1. (化学) 物質が水溶液中で塩基性を示す性質。

発音^(?)

あ↗るかりせー

関連語

• 酸性
• 中性

翻訳

• イタリア語: alcalinità ^(it)
• 英語: alkalinity ^(en)
• キルギス語: шакардуулук ^(ky)
• スウェーデン語: alkalinitet ^(sv) 通性
• スペイン語: alcalinidad ^(es) 女性
• 中国語:  (繁): 鹼性/ (簡): 碱性 (jiǎnxìng)
• 朝鮮語: 알칼리성 ^(ko)
• デンマーク語: alkalitet ^(da) 通性
• ノルウェー語: alkalitet ^(no), alkalinitet ^(no)
• フランス語: alcalinité ^(fr) 女性
• ポルトガル語: alcalinidade ^(pt) 女性

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「アルカリ性」の例文・使い方・用例・文例

• 小学校のときから、酸性・アルカリ性という性質をリトマス紙で調べたりしてきていますね。
• 酸性[アルカリ性]染料.
• アルカリ性
• アルカリ性の物質
• チョークか石灰岩から得られるアルカリ性土壌
• アルカリ性になる傾向がある
• 比較的アルカリ性環境で繁栄する
• （物質を）アルカリ性にする
• アルカリ性になる
• この地域の水のアルカリ性の傾向
• 乾いたアルカリ性の土壌で育つ、ハマアカザ属の各種の低木性植物の総称
• 米国南西部およびメキシコのアルカリ性平原に育つ、銀色に粉をふいた葉を持つとげのある低木
• 丈が低く枝分かれの多い、とげのある耐寒性の低木で、米国西部のアルカリ性土壌によく見られる
• 快い香りのある低木で、直立した細い柔軟な有毛の枝と小さい黄色の花が密に詰まった房を持ち、西部のアルカリ性の草原の広い地域を覆って、ジャックウサギの隠れ家となる
• 体内が正常な酸塩基平衡であるとき血液は若干アルカリ性である
• エステルが酸基性物質で暖められたときの化学反応（特に石鹸を作るための脂や油のアルカリ性加水分解のこと）
• 尿がアルカリ性の状態（通常尿はやや酸性）
• アルカリ金属の水酸化物は、強アルカリ性である
• アルカリ性で、高い電気泳動移動度を有する血漿または血清中のグロブリン
• 強いアルカリ性の腐食薬で、石鹸や紙、アルミニウム、ナトリウム化合物の製造に用いられる