modo601
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2012年3月1日 (日本語版は3月8日) に、modo601が発表された。前バージョンから約14ヶ月ぶりの登場となった。 主に、アニメ、キャラクター、人物の動きを重視した機能が多く追加された。 modo601新機能 modo601では、かねてより非常に要望の高かった「ボーン」がついに搭載され、本格的なキャラクターアニメーションができるようになった。(IKinema社ライセンス)(これにより、モデリングからアニメまでmodo一本で完結できるようになり、アプリケーションを行き来する手間が大幅に減ることが期待される。) セルシェーダーが追加され、塗りも含めたアニメ調のレンダリングが可能になった。 以前よりプラグインとして別売りにされていた、物体の衝突をシミュレーションする「リコイル」がmodo本体に統合され、さらに布の衝突も扱えるようになった。 テクスチャリプリケータ技術の搭載。 エリアライトが可視化できるようになった。(従来は可視化しようとすると、エリアライトに発光を設定した板ポリゴンを重ねなくてはいけなかった。) 「スカイポータル」機能の追加。(外光の入る室内インテリアレンダリングにおいて、発生しやすいアーティファクトを低減させる補助機能) マテリアルに「Round Edge Widht」(ラウンドウェッジウェイト)が追加された。これにより、SDS上で非破壊タイプの角の丸めが可能になった。実際に形状を変えていないので変更が簡単にできる。(ただし擬似的な角の丸めなので、不都合が出る場合がある。その場合フリーズなどを使う必要がある) 「レンダーパス」という複数の設定のレンダリング結果を比較するツールができた。 「レンダーブーリアン」が搭載され、従来は形状をスライスして断面をレンダリングしていたが、この機能を使うことにより、非破壊的に断面をレンダリングすることができるようになった。 リトポロジー機能(クリーンなポリゴンモデルを再生成する機能)専用画面が追加された。これにより3Dスキャナーや3DCADからのインポートなどで取り込まれた不具合の多いモデルを、きれいなメッシュモデルに再構築することができる。 スリップUV機能:ポリゴンメッシュを動かすとメッシュ上のUVも変形されてしまったが、「スリップUV」を使うとメッシュ上のUVをうごかさずメッシュを変更できる。(トランスフォームツールにチェックボックスがついた) 人間の肌専用シェーダーとして、スキンシェーダーとヘアシェーダーが新たに搭載された。 modo601から、アダプティブサブディビジョンがP-subでも使用できるようになった。 Matcapという、光源の光の影響を受けないシェーダーが新たに搭載された。形状を把握するのに見やすい。(ZBrushに搭載されたものに近い。) レンダリング結果のウィンドウが進化し、従来に加え、画像に対して後処理なども行えるようになった。また、複数のレンダリング結果半透明で重ねてを比較する機能もついた。→「レンダーディスプレー機能」 modo 601ではAlembic 1.0に対応した入出力プラグインに対応した(2012年時点で最新の3D入出力フォーマット。Alembicの基本コードはプロジェクトのGoogle Codeサイトよりダウンロードすることが可。) 履歴デフォーマーの搭載 フォールオフツールにsoftimage XSI風の選択方法「ソフトセレクション」追加。(選択周辺にあるメッシュ等に距離に応じたウェイト値を設定)が搭載されている。 「シルエット表示チェックボックス」を搭載。「ipodのCM」のように[要説明]オブジェクトをシルエット表示できる。 601からRender Outputに新しくVolume専用のOutputが幾つか追加されており、Volume Depthを使うとDepthの情報がバッファに出る。 「丸めエッジ幅」の追加。オブジェクト同士がくっつきメタボール的な表現が出来る。マテリアルを設定し、マテリアルプロパティ内にある、サーフェース法線の丸めエッジ幅の数値を上げる。 F8キーで出てくる「プレビューレンダラー」の上部に「フルレゾリューションモード」が追加された。実際のサイズまでレンダリングを続けてくれる。しかもプレビューレンダリングの上部メニュー[save]でフルレゾリューションでセーブも出来る。 ペンツールのウォールモードが進化。壁の厚さも書いた直後なら変更できる。頂点に数字を表示できるチェックボックスが下部についた。 雲や煙などのボリュームレンダリングが追加。また水の流れをアニメーションするRealFlowのbinファイルも取り込み可能([シェーダーツリー」>「アイテム追加」>下部の「ボリューム」>マテリアルプロパティ「パーティクルソース」で変更) 3Dconnexionの3Dマウスが使えるようになった。素早くビュー操作ができる。 2012年6月19日 modo 601 SP2リリース たくさんのバグが修正された。 2012年8月14日 modo 601 SP3リリース たくさんのバグが修正された。 別売りプラグインなど modo601用に「CAD Loaders for modo」が別売りで発売され、従来「ポリゴン抜け」などが多く修正に非常に時間がかかっていた「IGES」などの3DCADデータが非常にきれいに取り込めるようになった。IGES,STEP,Parasolid等が読み込める上位版は695ドル(約56295円)、Parasolidのみの下位版は495ドル(約40095円)である。複数の同じ部品は取り込むときにリプリケーターとして取り込まれるため、動作が軽くなる。 Power SubD-NURBS (http://www.luxology.com/store/Power_SubD-NURBS/index.aspx) アメリカのカリフォルニア州サンディエゴのIntegrityWare社によってluxologyのために開発されたプラグイン。 これはsubdivisionとNURBSをつなげるプラグインで、modoで作ったsub-DをCADのNURBSにエクスポートできるツールである。601以降に使用できる。(595ドル/約48195円) 参考 modo601ツアー その他 3Dゲームエンジン「unity」開発ツールはmodoのlxoネイティブに対応している。 ソリッドワークスのデータを直接読み込むことが出来る様になった。(ただし、32ビットのWindows版のみ)
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