kマウントの系譜とは? わかりやすく解説

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Kマウントの系譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 01:40 UTC 版)

PENTAXのカメラ製品一覧」の記事における「Kマウントの系譜」の解説

広義でのKマウントは現在も採用機種リリースされているが、同マウント前述のとおりカメラ・レンズの進化あわせて各種機能追加されてきたおり、それぞれ以下のような細分なされている。 Kマウント狭義)(レンズ/ボディ) - 初代Kシリーズより、MシリーズLX採用され基本となるマウントである。マウント向かって左側の絞り制御レバー右上側の絞り値伝達レバーだけが設けられており、ボディレンズ機械的に連動するパテント公開されたため、PENTAX以外にも、主に一眼レフ参入ねじ込みマウントからの移行後発となったメーカーや、輸出向け製品を扱うメーカー採用していた。現行の採用機種としては、フェニックス江西鳳凰光学)(中国)製一眼レフカメラなどが存在するKFマウントレンズ/ボディ) - Kマウント向かって右下側に、オートフォーカス機能用の電気接点5点追加された。うち2つフォーカス信号用、他の2つレンズが無限または近距離限界達したことを示す信号用、他の1つAFレンズ側のフォーカスボタンの作動本体伝え信号用接点である。世界初オートフォーカス機能対応マウントであり、レンズモーター駆動方式オートフォーカス機、PENTAX ME F採用された。しかしこの方式はユーザー受け入れられるレベルには至らずカメラME Fの1機種、対応レンズも「35-70mmF2.8」1本のみである。後続マウントにはこの接点継承されず、その後登場するオートフォーカスマウント『KAFマウント』との互換性もない。 KAマウントレンズ/ボディ) - AシリーズからPシリーズまで採用されマルチモードおよびマルチプログラムAE対応マウントである。Kマウント向かって左下側に6個の電子接点追加しボディ側から電子信号による絞り値制御実現した。これによってシャッター速度優先自動露出と、完全自動プログラム露出が可能となったが、新機能の実現のためには設定されシャッター速度に対して高精度絞り込み機構実装する必要があったため、ボディ側のレンズへの伝達レバー精度統一するために規格化し、そのためにボディ側に「オプティカルエンコーダー」が内蔵され電子的に絞り値制御する仕様となった一方対応するSMCペンタックスAレンズ側もそれに対応した正確な絞り値を出すために絞り込み機構大幅な設計変更が行われている。先行他社瞬間絞り込み測光などで"再測光"するなどの実際設定値を"後出し補正する方式"を採用していたが、旭光学工業は「絞り位置制御方式」という無駄なプロセスを必要としない正攻法選んだのであるKA2マウントボディのみ) - PENTAX MZ-Mのみに採用されている、KAFマウントからオートフォーカス駆動軸除いたマウント製造コスト面の事情から生まれた産物のような雰囲気がただようが、そのためにKAマウントとは異なりレンズROM情報参照接点があるため、Fレンズ以降は各レンズごとにROM情報参照したプログラム撮影をすることが可能となっている。KAマウント比較して主な実質的な恩恵は、レンズROM情報によるファインダー内表情報精度向上と、測光精度の向上が挙げられるKAFマウントレンズ/ボディ) - SFシリーズより採用された、位相差検出方式オートフォーカス機能対応したマウントである。機能的にKAマウントより向かって左下側右端新たに1個のレンズ焦点距離情報接点右下側にオートフォーカス駆動軸AFカプラ)を追加しボディモーター内蔵式対応したオートフォーカス対応マウントである。そのほかにも、対応レンズ側にROMチップ搭載されレンズ個別情報参照しレンズごとに最適化された自動露出が可能となったKAFマウント絞り連動省略型)(ボディのみ) - 従来KAFマウントよりマウント内径右側にある機械式レバー省略された。ただしPENTAXにおいてはマウント区別する公式な呼称存在せずあくまで分類上の仮称である。主流カメラ製品AE化も完了し互換性のために精度保障できない機械式連動機構を残す理由なくなり小型軽量化目指していたMZシリーズ普及機より採用され始めた。この省かれレバーレンズ側の絞り環に連動しており、絞り値ボディ側に伝達するための機能担っていたため、後期型KAFマウントでは電子情報接点持たないK、Mレンズなどの完全機械式連動レンズでは、絞り環の情報ボディ側に伝達されない、という実用面での制約発生する当初KAF採用機はAレンズ、あるいはFレンズ以前レンズには未対応カメラとして製品化された。 KAF2マウント(パワーズーム対応版)(レンズ/ボディ) - KAFマウント内径向かって右下側ミラーボックス手前に2個の電源供給接点追加したマウントである。これは、レンズ内にモーター搭載した機能実装するためのものであった当初はパワーズーム機能への対応を目的として、Zシリーズ全機種にて採用された他、MZシリーズの上機に採用されていた。Zシリーズでは、パワーズーム関連付加機能として、露光間ズーム、ズームクリップ(ボタンを押すと予め設定していた特定の焦点距離復帰)、像倍率一定機構等々充実した機能搭載されていたがパワーズームの展開が市場受け入れられなかったためか、発売されたパワーズーム対応レンズは、初期FAズーム4本と、高級レンズFAズームレンズ3本のみに限定された。カメラボディ小型軽量化されたMZシリーズ以降は、パワーズーム関連付加機能廃止され新たなFAズームも、レンズ小型軽量化のため、パワーズーム機能搭載となったフィルムカメラでのKAF2マウント採用は、2001年の『PENTAX MZ-S』が最後となり、MZシリーズ普及機、*ist、及びデジタル一眼レフカメラの*istDシリーズ至っては、コスト削減のため、電源供給接点廃止したKAFマウント採用するようになったKAF2マウントレンズモーターAF対応版)(ボディのみ) - 従来KAF2マウントから、マウント内径右側にある機械式絞り連動レバー省略し電気的仕様レンズモーター方式オートフォーカス対応にしたマウントである。ただしPENTAXにおいてはマウント区別する公式な呼称存在せずあくまで分類上の仮称である。2006年秋発表されデジタル一眼レフカメラPENTAX K10D』以降機種採用され2007年7月より、このマウント対応した超音波モーター(SDM)を搭載したレンズ順次発売されている。KAFマウント採用の*istDシリーズやK100Dのカメラボディ装着した時、カメラボディ搭載モーターによるオートフォーカスが可能となっているSDM搭載レンズは、KAF2マウントレンズとされ、K10D以降KAF2マウント機種にのみオートフォーカス対応するレンズは、後述のKAF3マウントレンズとされる。なお、K10D以降発売された機種において、前述した一部FAズームFAズームレンズのパワーズームに対応するのは、K10D、K20D、K-7、K-5等の上機に限定されるKAF2マウントレンズモーターAF版)(レンズのみ) - レンズ内にAF用のモーター持ち電源供給接点通じてカメラ本体から電源を得るマウントである。パワーズーム用に開発されKAF2マウント流用しているが、電圧の関係から、ボディ上述KAF2マウントレンズモーターAF対応版)でしかレンズモーター作動しない。よって、KAFマウントおよびKAF2マウント(パワーズーム対応版)のボディでは、ボディモーター作動するようになっている。このマウンは、KAFマウント採用していた*ist DシリーズでもAF使用できるよう配慮され時代境目マウントと言えるDAシリーズでのみ採用されている。 KAF2マウント電磁絞り対応版)(ボディのみ) - ボディモーター方式レンズモーター方式両対応のオートフォーカス加え絞り駆動機構電磁式にしたKAF4マウントレンズにも新たに対応したマウントである。K-50から採用されている。 KAF3マウントレンズのみ) - KAF2マウントからオートフォーカス駆動軸除きオートフォーカス駆動レンズ側に搭載したモーター専用にしたマウントである。KAF3マウント採用しているボディ未だ存在せずSMCペンタックスDA17-70mmF4AL[IF]SDMなどのレンズマウント採用されている。KAF3マウントレンズは、KAF2マウントボディの内、レンズモーターオートフォーカス対応した機種においてのみオートフォーカス作動しKAFマウントボディにおいてはレンズモーター電源供給する接点持たないため、オートフォーカス作動しないKAF4マウントレンズのみ) - KAF3マウントから絞り駆動機構電磁式にしたマウントである。HDペンタックスDA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REから新たに採用されており、KAF4マウント対応するボディは、2013年6月発売のK-50以降機種となる。KAF4マウントレンズは、フィルムカメラやK-30以前デジタルカメラなどの従前機種では、絞り駆動機構互換性がなく実質使用不可である。 他社拡張Kマウント規格 リコー - XRシリーズKマウント採用したリコーは、マルチモードXR-Pで「RKマウント」として、Kマウント向かって右下側に1個の電気接点追加しリコー独自にプログラムAE機能持たせたプログラム連動機能についてはPENTAX KAマウント互換性はないが、レンズメーカー製のレンズにはKAマウントRKマウント両方電気接点設けて両対応にしているものがあった。なお、RKマウント電気接点配置PENTAX KAFマウントオートフォーカス駆動軸近接しているため、RKマウントレンズKAFマウント装着する取り外せなくなる場合がある。 チノン - レンズ側に外光式測距機能フォーカス制御モーター搭載したKマウントオートフォーカスレンズや、Kマウントのままで追加電気接点なしにプログラムAE可能なマルチモードCP-5やCP-7mを出していた他、Kマウントベースしながらマウント上部に8個の電気接点有しレンズモーター方式専用レンズによるオートフォーカスカメラCP-9AFも販売していた。

※この「Kマウントの系譜」の解説は、「PENTAXのカメラ製品一覧」の解説の一部です。
「Kマウントの系譜」を含む「PENTAXのカメラ製品一覧」の記事については、「PENTAXのカメラ製品一覧」の概要を参照ください。

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