Windows 2000
別名:Microsoft Windows 2000,ウィンドウズ2000,Win2000,Win2K,W2K
Windows 2000とは、Microsoftが2000年に発売したオペレーティングシステム(OS)の名称である。
Windows 2000は、ネットワークOSのアーキテクチャを持つWindows NT 4.0の後継OSとして開発された。開発時には「Windows NT 5.0」とも呼ばれていた。Windows 9x系との融合を図ったことで、ネットワークサーバー向け、個人のクライアントPC向け、いずれの用途にも用いることができた。特に個人向けPCとしては、従来のWindows 95、Windows 98に比べてより安定性の高いOSとして評価を得た。
Windows 2000では、Windows 9x系OS上で技術進化してきたACPIやDirectX、プラグアンドプレイなどの技術へ対応するとともに、アクティブディレクトリやEFS(暗号化ファイルシステム)などの新機能の追加を図っている。
Windows 2000は、用途に合わせて4つのエディションが用意されている。個人のクライアントPC向けOSである「Windows 2000 Professional」から、データセンターなどの大規模なネットワークシステム向けの「Windows 2000 Datacenter Server」までが用意されている。Windows 2000 Datacenterでは、最大16個のCPUによるSTP(対称型マルチプロセッシング)に対応しており、大規模ネットワークやオンライントランザクション処理などの高度なシステム運用に耐えることができる。
2001年に登場したWindows XPにおいて、Windows NT系OSとWindows 9x系OSは完全に一体化し、長らく続いた2種類のアーキテクチャが一本化された。
※画像提供 / マイクロソフト株式会社
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Microsoft Windows 2000
(Windows2000 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 00:33 UTC 版)
Microsoft Windows 2000(マイクロソフト ウィンドウズ 2000)は、マイクロソフトによってWindows NT 4.0の後継として開発されたオペレーティングシステム[7][8]。1999年12月15日(米東部時間)に製造工程向けリリース (RTM) が発表され[1]、2000年2月18日(日本時間)に一般リリースが発売された[3]。
注釈
- ^ なお後述のように後期のIA-64(Itanium)版サーバについては2000ベースでありながら内部バージョンが5.1であり、この影響でx64版XPやServer 2003は5.2を名乗っている。
- ^ 開発段階において、すでにNeptune等の一般ユーザー向けOSが並行開発されていた。後にNeptuneで予定されていた一部の機能は9x系のWindows Meで実現し、最終的にWhistlerで統合されることとなった。
- ^ インストールCDの提供は既に終了している。
- ^ マイクロソフトのサポート ライフサイクルにあるビジネス向け製品のオンラインセルフヘルプサポート期間は「製品が出荷されてから最短10年間」であり、「最短年数」を経過した製品では完全にはサポートされない場合がある。
- ^ 例えば2011年9月・2012年8月・2013年2月といったセキュリティリリースにはいくつか含まれていることが確認できる。
- ^ 例えばKB2803751などは特定の不具合が無ければ導入しないことが推奨されている。
- ^ 例えば2012年になって日本市場に本格参入したALYacに至っては、当時すでにWindows 2000が延長サポート終了後2年も過ぎていたにもかかわらず動作対象に含めており、2018年9月現在も現行製品となっている。
- ^ “標的型攻撃対策ソフトウェア FFR yarai(エフエフアール ヤライ)”. 日立情報システムズ. 2015年3月14日閲覧。 - ただし新規販売は2013年3月末で終了。
- ^ 例えば玄人志向の複合機能PCIカード「CHANPON3」は日本国外のAT互換機用パーツのOEM販売品であるが、PC-9800シリーズでサウンド機能を使う場合はWDMドライバを使うように指示されていた(インターフェースボード CHANPON3(2015年10月29日時点のアーカイブ))。
出典
- ^ a b c “Microsoft Releases Windows 2000 to Manufacturing - News Center”. Microsoft (1999年12月15日). 2016年11月10日閲覧。
- ^ “Microsoft(R) Windows(R) 2000日本語版、 開発完了し、製品発売に向け、製造を開始 - News Center”. マイクロソフト (1999年12月24日). 2016年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月10日閲覧。
- ^ a b “Windows 2000深夜販売レポート:秋葉原編”. Impress Watch (2000年2月18日). 2015年8月21日閲覧。
- ^ “「Microsoft(R) Windows(R) 2000 」日本語版 2月18日(金)発売開始 - News Center”. マイクロソフト (2000年2月18日). 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月10日閲覧。
- ^ “Update Rollup 1 for Windows 2000 SP4 and known issues”. Microsoft (2015年12月9日). 2005年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月10日閲覧。
- ^ “マイクロソフト サポート ライフサイクル”. マイクロソフト (2015年6月22日). 2015年8月8日閲覧。
- ^ 日経パソコン『日経パソコン用語事典 (2009年版)』日経BP社、2008年10月20日。ISBN 9784822233907。
- ^ ASCII.jp (2010年4月16日). “ASCII.jp デジタル用語辞典”. アスキー / KADOKAWA. 2021年7月16日閲覧。
- ^ “Microsoft、NT 5.0の製品名を「Windows 2000」へ変更”. PC Watch. Impress (1998年10月28日). 1999年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月11日閲覧。
- ^ “SuperSite Flashback: NT’s First Decade”. IT Pro. (2013年8月8日) 2018年10月15日閲覧。
- ^ 瑠沢るか『パソトラ るかぽんのパソコントラブル奮闘記』キルタイムコミュニケーション〈PC-DIY books〉、2001年11月、94頁。ISBN 4-86032-005-0。
- ^ “Windows のダウングレードに関して”. Microsoft. 2019年2月1日閲覧。
- ^ “マイクロソフト、作成困難を理由にWindows 2000 Server向けパッチを提供せず”. COMPUTERWORLD. International Data Group (2009年9月9日). 2013年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月10日閲覧。
- ^ “Windows 2000の維持とパッチ適用に悩む管理者の実態が明らかに”. ITmedia. (2010年2月26日) 2011年1月17日閲覧。
- ^ “50万件以上のサイトがWindows XP・2000などサポート切れOSベースのサーバーで動作中”. (2014年4月9日) 2014年7月4日閲覧。
- ^ 例えば東京エレクトロンデバイス、岡谷エレクトロニクス、菱洋エレクトロ、アヴネット。
- ^ “コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[6月分および上半期]について”. 情報処理推進機構 (2010年7月5日). 2011年1月17日閲覧。
- ^ 日経産業新聞 (日本経済新聞社): p. [要ページ番号]. (2000年3月7日)
- ^ 日本経済新聞 夕刊 (日本経済新聞社): p. [要ページ番号]. (2000年3月15日)
- ^ 日本経済新聞 夕刊 (日本経済新聞社): p. [要ページ番号]. (2000年4月21日)
- ^ “インテル(R) Itanium 2プロセッサに最適化されたMicrosoft(R) Windows(R) Advanced Server,Limited Edition 1.2日本語版を提供”. マイクロソフト (2002年3月11日). 2003年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月13日閲覧。
- ^ “米MSが「Windows Datacenter Server Limited Edition」”. nikkei BPnet (日経BP社). (2002年3月5日). オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Windows 2000に対するサービス・パックの提供はまだ続けてほしい”. ITpro/日経BP (2004年11月29日). 2011年5月29日閲覧。
- ^ “Windows 2000 Service Pack1日本語版がついに登場”. @IT (2000年9月8日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Insider's Eye -- 速報;Windows 2000 Service Pack 2 日本語版 1.SP2の入手とインストール”. @IT (2001年6月2日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Windows 2000 用のセキュリティ ロールアップ パッケージ 1(SRP1)、2002年1月”. Microsoft (2007年10月29日). 2004年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月23日閲覧。
- ^ “@IT:Insider's Eye -- Windows 2000 Service Pack 3日本語版がついに登場(1)”. @IT (2002年8月10日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “@IT:Windows HotFix Briefings:Windows 2000 Service Pack 4日本語版登場”. @IT (2003年7月9日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Windows 2000用の修正パッチ群「Update Rollup 1」公開”. INTERNET Watch (2005年6月29日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “新 フィルタ マネージャ 機能は、 Windows 2000 で使用できます。”. Microsoft (2006年10月26日). 2008年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月3日閲覧。
- ^ “Windows 2000用のUpdate Rollup 1、適用後の不具合を修正した新バージョン”. INTERNET Watch (2005年9月14日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Microsoft、Windows 2000 SP5中止とアップデート・ロールアップ提供を正式に発表”. ITpro/日経BP (2004年11月30日). 2011年5月29日閲覧。
「Windows 2000」の例文・使い方・用例・文例
- Windows 7に対応したソフトウェア
- Windows7をインストールする
- Windows 7 64ビット用
- Windows95対応のゲームを動かしたいのです。
- Windows Vistaのセキュリティ機能を迂回する方法を研究者が公表します。
- Windows Media Player の新しいスキンを入手し、プレーヤーの外観を変えてみましょう。
- Windows系OSではアドミニストレーターアカウントがルートに相当する。
- 彼の番組は2000年に始まった
- 2000年まで彼はずっとこの会社の社長だった
- CopyMax 2000は使い勝手がいいですが、使いすぎないでください。私たちが紙を節約しようとしていることを思い出してください。
- 2000万トンのTNT
- 彼は20ドルをさらに賭けて2000ドルに増やした。
- リボソームの構造は2000年に発表された。
- 連結会計制度は、2000年3月期より導入されている。
- スマートフォン市場の急拡大に対応するため、A社は来期に2000人の新卒採用を予定している。
- あなたのお兄さん(弟)と私は2000年から知り合いです。
- 2000円が必要です。
- この写真は2000年に撮られたものです。
- この店は2000年に開店した。
- その会社の株価は2000年の105円から2010年末には60円まで下落しました
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