10あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:16 UTC 版)
「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の記事における「10あらすじ」の解説
アイルズベリイ・ストリートの屋敷に独居するウライア・ギャリスンは、親族からも忌まわしく思われていた。ウライアはわたしの大伯父にあたるが、わたしの父や叔母は、大伯父に逆らった末に不可解な死を遂げている。そのウライアが亡くなり、遺言には相続人としてわたしが指名されていた。土地と財産を相続するにあたって大伯父が添えていた条件は「死後一年目の夏の3ヶ月間、屋敷に住むこと」。わたしは結婚を控えており、土地や家具類を売却して新生活の資金にしたい。3ヶ月という期間も博士論文を書くには丁度いいと判断し、滞在することを決める。翌日、婚約者のローダがやって来て、屋敷が薄気味悪いと感想を述べる。ローダを泊めた夜、わたしは屋敷内で女の気配を感じ取る。翌朝ローダに問い詰められ、気のせいではなかったと判明するも、誰なのかわからない。大伯父の家政婦だろうかと疑うも、雇い主が死んだことを知らないはずもないだろうと、わたしとローダはいぶかしむ。ローダは不吉を感じ取り、一緒に帰ろうと言い出すが、わたしは断る。 大伯父の禁断の屋根裏部屋に入ってみたところ、女の衣服とゴム製の仮面があり、天井と壁には「歪んだ人型に見える跡」がみられ、また赤い線で奇怪な模様が書かれていた。理論的を自認するわたしは、調べてみようと決意する。近隣住民に大伯父の家政婦について尋ねてみたところ、どこから通って来ていたのか誰も知らず、大伯父が屋敷に住みこませていたのだと思われた。大伯父の所有していたオカルト本には、憑依や転生などについて記されており、わたしはいかにも死の差し迫った老人らしいと感想を抱く。 一方ローダはボストンのワイドナー図書館に出向いて妖術について調べており、わたしに電話をかけてきて、すぐに家を出るべきだと警告してくる。彼女の話によると、屋根裏部屋の影は、穴からやって来た異界のものが焼き付けたシルエットなのだという。馬鹿馬鹿しい。 夜になると、わたしは大伯父の幻覚か幽霊のようなものが見えるようになってくる。また台所には邪悪な目をした家政婦がおり、彼女は20年以上前に見たことがある家政婦と同一人物としか見えなかった。死んだ大伯父となんらかの関わりを持ち、今もなお屋敷にいて務め事をしている彼女は何者だろうか。また屋根裏部屋の鼠穴から謎の青い光が漏れ出てきている。ようやくわたしは、頭では屋敷を離れるべきだと悟るも、わたしに流れる血の呪縛がわたしを屋敷にとどめようとする。説得にやって来たローダを、わたしは帰ってくれと冷たく突き放す。 そして再び夜になると、青い光が射し、女と大伯父が見えるようになり、わたしに向かって何か蛇のようにのたくる物が伸びてくる。絶体絶命の正にそのとき、煙の臭いと炎の燃え盛る音が響き、窓の外からはローダがわたしを呼ぶ声がする。幻覚は消えた。ローダが立てかけた梯子を伝うことで、わたしは焼け落ちる屋敷から無傷での避難に成功する。遺言は履行され、わたしは地所を相続して売却し、ローダと結婚する。ローダは、大伯父が妖術でわたしの肉体を奪おうとしていたのだと言う。わたしは、女ならではの妄想を根拠に火を放った彼女に半ば呆れつつも、彼女の考えよりも合理的な説明がつけられないことを悩ましく思う。
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10あらすじ
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「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「10あらすじ」の解説
碩学セルレッド・グストーは、スルスエイ山の噴火跡地から、古代ティームフドラ大陸の魔術師テフ・アツトの魔道書を入手する。グストーは、タイタス・クロウに翻訳を依頼し、タイタスは対価として複製を作る許可を得る。かくして、タイタスは古代の魔術の知識を己のものとする。 武器商人シュトルム・マグルゼル・Vは、英国政府に新防衛システムを売り込んでいた。だが彼の真の目的はテロである。タイタスは、MODがマグルゼルに原子爆弾を発注していたことを突き止め、英国がマグルゼルの陰謀に騙されていることを知る。マグルゼルは、手始めに世界の複数個所に原爆を落とし、続いて新兵器で報復戦の連鎖を起こさせることで、最終的には人類を絶滅させることを目論んでいた。 タイタスは、マグルゼルを葬り去らねばならないと決意する。お互いの数と名前を把握した2人の戦いは、数秘術を駆使した知略戦となる。タイタスを強敵と勘付いたマグルゼルは、工場敷地内の私設飛行場から国外へ脱出しようと試みるが、タイタスは追いつき、敵の数を宣言して生殺与奪を握る。続いてタイタスは情報を政府に流し、原爆を撤去させる。マグルゼルは世間的には謎の急死を遂げ、原爆の件も隠蔽される。マグルゼルの遺灰は風に撒かれる予定である。 アンリ‐ローラン・ド・マリニーは、1964年3月6日の深夜に、タイタスの自宅に呼び出される。タイタスはアンリに、自分とマグルゼルが戦っていたことを説明する。アンリは、マグルゼルが既に死んでいたことに拍子抜けしたものの、説明を聞くうちにマグルゼルの仕掛けを理解し、戦慄に震える。だが、タイタスの読みはさらに上回っており、マグルゼルに完全勝利する。
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