生殺与奪
生殺与奪とは、生殺与奪の意味
生殺与奪とは、生かすも殺すもだけではなく与えることも奪うことも自分の思うままになる絶対的権力を握っているという意味のこと。英語で表現すると have the power of life and death となる。生殺与奪の由来は、荀子「王制」の記述からである。語源は、「生殺」が生かすことと殺すことを指しており、「与奪」には与えることと奪うことといった意味がある。
生殺与奪は生かすも殺すも、与えるも奪うも自分次第でどうにでもなるという、他人やその対象への支配力や権力が絶対的であることを意味する四字熟語だ。元々古代中国では、国の支配者が国民の命を握る圧倒的権力者だった。それを中国の思想家荀子が書き記し日本に伝わったのである。
生殺与奪の例文、使い方
生殺与奪を使用した例文は、「動物や生物は生殺与奪の権利を人間に握られている立場の弱い存在だ」や、「個人事業主の私にとって、生殺与奪の権利は取引先の社長が持っていると言っても過言ではないだろう」などが挙げられる。生殺与奪は基本的に動物と人間の間の関係で使用されることが多いとされている言葉だが、実際には人の立場を生殺与奪で表現することも少なくない。生殺与奪の使い方としては、圧倒的な立場の違いがある時に用いるということである。先輩後輩程度の関係で生殺与奪を用いるのは適切ではない。
せいさつ‐よだつ【生殺与奪】
生殺与奪の権利
(生殺与奪 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/10 02:41 UTC 版)
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概説
国王や統治者が臣民や奴隷に対し、罰則や懲戒として裁判などを経ずに死刑を実施する様子や、その権利を掌握している影響力のこと。通常は、権力を掌握したものに同調する側近などがいる。
生殺与奪の権利を掌握するということは、特定の人物の職業上もしくは活動上の人生を成功もしくは失敗させる強い影響力を掌握していることを意味する[2]。具体的には、特定の人物を自分の形式的もしくは実質的な支配下に置く事により、その特定の人物の将来の人生に対して強烈な影響力を及ぼす。また、生殺与奪の権利を掌握されるということは、自分自身の将来の人生が、自分自身の自己実現に向けた努力よりもある特定の人物の意図的な意向から強い影響力を受けることを意味する[3]。
また、歴史的には文字通り生物学的な生殺まで掌握することがあった[4]。たとえば西晋の大貴族石崇は来客があると美人の召使に酒を勧めさせ、客が飲まなければ召使を斬ったという[注釈 2]。
脚注
注釈
出典
関連項目
生殺与奪
「生殺与奪」の例文・使い方・用例・文例
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