さえ〔さへ〕
[副助]《動詞「そ(添)う」(下二)の連用形「そえ」から生じたという》名詞、活用語の連体形または連用形、助詞など種々の語に付く。
1 すでにあるものの上に、さらに付け加える意を表す。…までも。「風が吹き出しただけでなく、雨—降りだした」
「霧も深く露けきに、簾(すだれ)—上げ給へれば、御袖もいたく濡れにけり」〈源・夕顔〉
2 ある事柄を強調的に例示し、それによって、他の場合は当然であると類推させる意を表す。…だって。…すら。「かな文字—読めない」
「その大切な神仏(かみほとけ)さまがたで—金銀を御信心遊ばす」〈滑・浮世風呂・四〉
3 (仮定表現を伴い)その条件が満たされれば十分な結果が生じる意を表す。せめて…だけでも。「これ—あれば鬼に金棒だ」「覚悟ができて—いれば、心配はない」→すら →だに →まで
「一の棚—領じておいたらば(=手ニ入レテオケバ)後には何を商売いたさうともそれがしがままぢゃ」〈虎明狂・鍋八撥〉
[補説] 「さえ」は、古くは格助詞の上にも下にも付き、「さへも」「さへこそ」のように係助詞にも先行するところから副助詞とする。中古から「すら」の意を吸収した「だに」との混同が始まるが、2・3の用法は、中世末ごろ「だに」がほとんど用いられなくなってその意をも吸収したもの。
さえ【×冴え/×冱え】
冴え、冱え
障え、冴え、冱え
障へ
さえ
小枝
姓 | 読み方 |
---|---|
小枝 | さえ |
さえ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 07:06 UTC 版)
「ながされて藍蘭島の登場人物」の記事における「さえ」の解説
高虎の母ですずの祖母。温泉同好会の一員。すずとは別に暮らしており、すずらん失踪後、一緒に暮らさないかと心配していた(すずは心配させまいと一人でも大丈夫と言っていた)。
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さえ
「さえ」の例文・使い方・用例・文例
- 二の腕を押さえて出血を止めなさい
- 彼は聡明な学生だったが,その彼でさえハーバード大学に入ることができなかった
- 鳥のさえずりで目が覚めた
- 我々はあの会社と交渉しようとしたが,きっかけさえつかめなかった
- 木で鳥がさえずっている
- その城は深い森でさえぎられて見えない
- 小休止の後で彼は頭がさえた
- その男はひどく金にせちがらかったので,家族でさえ彼を好いていなかった
- 今夜の彼女の演技はさえなかった
- 彼は相手の腹に右のジャブを加えようとしたがさえぎられてしまった
- 彼は夏でさえ靴下をはく
- 私が謝ったときでさえ,彼女は私と話そうとしなかった
- 私は彼の名前を聞いたことさえない
- 英雄さえ身震いすることがある
- 犬でさえそれを食べることはできない
- 彼は失業したときでさえ平静を装った
- ジョージは彼をばか呼ばわりさえした
- こつさえつかめばコンピュータの取り扱いは簡単だ
- 警察は暴動をおさえようと努めた
- 彼女はその委員会をおさえている
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