が‐な
がな
[副助]《係助詞「か」に終助詞「な」の付いた「かな」の音変化》体言・活用語の連用形、副詞・助詞などに付く。
1 (疑問語に付いて)不確かな物事を挙げ示す意を表す。さあて…か。
「今の分でも知れぬ(=今ノ勝負デモ勝チ負ケハワカラナイ)。何―勝負にさせう」〈虎明狂・伯養〉
「てっきり口舌(くぜつ)―なされて、ひそかに私は乗りかへて、様子を御覧なさるるであろうと存じます」〈浮・禁短気・五〉
1 体言、または体言に格助詞「を」「と」などを伴ったものに付く。願望を表す。…が(あって)ほしいなあ。…だったらよいのに。
「あっぱれ、よからうかたき―。最後のいくさして見せ奉らん」〈平家・九〉
3 活用語の連体形などに付く。確かめたい気持ちや、問いただしたい気持ちを込めた感動を表す。…だねえ。…だがなあ。…だよね。
「抜きさしならぬこの二百目。ある所にはあらう―」〈浄・油地獄〉
[補説] 1は、多く「もがな」の形で用いられたが、中古中期ごろから「をがな」の形も現れた。「もがな」は「も‐がな」と意識され分離し、のち「がな」単独でも用いられた。2は、中世末ごろからの用法。3は、近世の用法で、多くは推量の意を表す語に付く。
雅な
~がな
京ことば | 意味 |
~がな | ? |
---|
がな
・・がな
~がな
「がな」の例文・使い方・用例・文例
- あの騒音には我慢がならない
- この種の魚にはうろこがない
- これは他に何とも説明のしようがない
- 疑いの余地がない
- 教えてよ,聞きたくてしょうがないよ
- 「今晩泊まる場所がない」「わかったよ,僕の家へ来いよ」
- ますます時間がなくなってきた
- 私はお金の持ち合わせがない
- 彼の本はどれも読んだことがない
- もしあったとしてもバター入れには少ししかバターがない
- 私は彼らと友だちになろうとしたが,彼らはその気がなかった
- 今日は何もすることがない
- ここでぶらぶらしていても意味がない
- 見知らぬ人と話すときくつろいだ気分になれたためしがない
- 彼は私には全然魅力がない
- その部屋には家具がない
- 口ばかりのやつは大したことがない
- 推薦状には校長の署名がなければいけません
- この木はあまり実がならないだろう
- 生まれてこのかたそれをしのぐものを見たことがない
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