鷲巣編(7巻 57話 - 35巻)
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「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」の記事における「鷲巣編(7巻 57話 - 35巻)」の解説
1965年。東京都内で、血が抜かれた若者の死体が多く発見される不可思議な連続怪死事件が起こる。その犠牲者の一人はニセアカギであり、そこから安岡は、犯人は政財界を裏から支配し、現代の王と称される怪老・鷲巣巌だと見当をつける。旧知の稲田組若頭・仰木と組んだ安岡は、アカギを使って鷲巣の全財産5億円を毟り取ることを提案する。 かくしてアカギ、安岡、仰木の3人は、特殊麻雀牌を使い、また挑戦者は金の代わりに血液を賭ける「鷲巣麻雀」に挑む。
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鷲巣編
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「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」の記事における「鷲巣編」の解説
鷲巣巌(わしず いわお) 声 - 津嘉山正種、演 - 津川雅彦(ドラマ) 戦後日本の影の支配者。1965年8月の時点で75歳。 長い白髪をオールバックにした、大きな釣り目で鷲鼻の老人。戦前は内務省官僚として出世するも早期に日本の敗戦を予測し、退職。戦後にコンサルタント業を立ち上げると内務省時代の情報(スキャンダル)や人脈(コネ)を駆使して政財界の要人たちを背後から操り、巨万の富を築き上げて「闇の帝王」「昭和の怪物」などと異称される。卓越した先見性と頭脳だけではなく、神懸かり的な「剛運」を有し、自分を絶対的な王として唯我独尊に振る舞う。アカギから唯一「自分と同類」と認められた存在。もともと『天 天和通りの快男児』においても、かつてのアカギの強敵としてその存在について触れられている。福本作品では大物の部下やヤクザは黒スーツにサングラスの「黒服」で統一されることが多いが、鷲巣の部下たちは白スーツとなっており、「白服」と呼ばれる(作中上は稲田組の組員と見分けられる演出でもある)。 もともと稲田組を通して挑戦者の若者を提供して貰う高レート麻雀を嗜んでいたが、老いと死への絶望から狂い、血液を賭けさせ、若者の命を奪う「鷲巣麻雀」を発案する。これによりニセアカギこと平井を始めとして何人もの命を奪うが、やがてその死体が発見されたことで一転して窮地に立たされる。それでも多額の金とコネを使って海外で10年ほどほとぼりを冷ませば済むまで盛り返すが、まったく凝りておらず、日本滞在のラスト勝負としてアカギとの勝負が組まれることとなる。 純粋な麻雀の技量はアカギに劣るものの、「鷲巣麻雀」を知り尽くしていることや、牌を自らの手で引くという「剛運」の作用する形で好配牌と神懸かり的なツモを行う。結果として、アカギに勝てず、その多額の資産を削り取られていく形にはなるものの「運だけ比べたら話にならない」とアカギに言わしめ、何度も彼を窮地に陥れる。一方でその「剛運」によって降りたい時でも有効牌を引き続けてしまうというデメリットもある。 半荘6回戦の長丁場において、途中でアカギを失血死に追い込めば勝利できるという鷲巣に有利な状況下で、隠し財産も含め7億円(現在の価値で70億円)を結果として奪われ、最後は自ら血液を賭ける状況にまで追い込まれる。自らの身体を心配する部下たちを恫喝してまで、なおアカギとの勝負に拘り、採決量が合計1900ccに達して一度は臨死体験する。その後、復活を遂げ、最終6回戦のオーラスまで引っ張り、そのまま行けば勝ちが確定する中で昏睡状態に陥り、部下の独断で輸血を受け敗北が確定する。しかしながら、アカギは自分は負けていたとして勝ち金を受け取らなかったことを覚醒後に知り、勝負結果に納得せず、アカギが置いて行った大金を元手として、彼との再戦を願って日本中を捜し続ける。 本作での人気を受けてスピンオフ作品『ワシズ -閻魔の闘牌-』が制作され、彼を主人公として戦後日本で成り上がっていく物語が展開された。 岡本(おかもと) / 吉岡(よしおか) 声 - 三宅健太、演 - 郭智博(ドラマ) 鷲巣の部下でリーダー的存在。 鷲巣に仕えて十数年という古参の部下。彼から杖で殴られるなど、理不尽な目に遭いながらも慕っており、献策や助言を行う。対局中は基本的に鷲巣の真後ろに控える。 名前については表記揺れないし誤植があり、岡本の場合と吉岡の場合がある。また、アニメ版では吉岡、ドラマ版では岡本で統一されている。 『ワシズ -閻魔の闘牌-』で描かれた来歴によれば鷲巣に憧れ最初の部下となった。 鈴木(すずき) 声 - 森川智之、演 - 笠原秀幸(ドラマ) 鷲巣の部下。対局において鷲巣の下家(アカギの上家)。 アイコンタクトだけでほぼ通しに近い、鷲巣との意思疎通を行い、鷲巣麻雀では重要な戦法となる差し込みなど、的確にサポートする。基本的に自分のアガリは考えておらず、ひたすら差し込み用の牌を揃えることに専念している。 『ワシズ -閻魔の闘牌-』で描かれた来歴によれば元特攻隊員で先身性と頭の切れる逸材。このため鷲巣に目を付けられ部下にするエピソードが展開される。当時のあだ名は「ハヤブサ」(日本陸軍の戦闘機・隼のパイロットだったため)。 山中(やまなか) 声 - 大塚芳忠、演 - 水橋研二(ドラマ) 山東組傘下・倉田組の賭場(丁半博奕)の壷振り。 角刈りと両方の二の腕から肩越しまで入った刺青が特徴の男。卓越した洞察力から全ての客の心理を読み切り、目を意図的に操作することによって大勝を許さない、胴元として優れた人物。しかし、アカギには通用せず、逆に彼の心理的誘導に翻弄されてしまう。積み重なった負け分を補填するため最後の大勝負を挑むが、それも失敗する。ここに至って日本刀で斬りつけるなど、暴力で強引に脅し、負けを認めるように圧力をかけるが、仰木の介入によって不発に終わる。 倉石(くらいし) 声 - 原康義 山東組傘下・倉田組の代貸。 角刈りと厚唇が特徴の男。賭場のトップとして丁半博打で連勝するアカギに対して危機感を覚え、最終的な山中や組員の暴挙を黙認する。ところが踏み込んできた安岡、仰木に現場を押さえられた上、仰木から組長に伝えることを示唆され、勝負を無かったものとしてアカギを引き渡すことに同意する。
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