鳥飼助右衛門とは? わかりやすく解説

(初代)鳥飼助右衛門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 18:44 UTC 版)

鳥飼家」の記事における「(初代)鳥飼助右衛門」の解説

桑名藩鳥飼家先祖鳥飼助右衛門は、賤ヶ岳の七本槍知られる豊臣秀吉家臣福島正則左衛門大夫)に尾張清洲24万石文禄4年1595年)の頃から仕えていた。桑名藩の「天明由緒」および鳥飼家に伝わる「由緒書」では鳥飼助右衛門は福島正則より知行地320石あまりを頂戴していたとある。しかし「広島県近世資料」「四家分限帳」「続群書類従二十五巻上)」の福島正則分限帳いずれも内容はほぼ同じ)に鳥飼左衛門助右衛門誤記400石の記述がある。慶応15年1610年)に書き写したとの添え書きがあるものがあることから、広島藩転封の翌慶応16年1601年)入封とともに行われた検地併せ宛行書も作成され、ここでは400石と記されている。 【桑名藩鳥飼家家紋丸に盛り三つ巴」の起源福島正則家紋は「福島沢寫」「中貫十文字」「五三の桐」に加え三つ巴」もあったという。 また、福島正則同じく賤ヶ岳の七本槍一人数えられる糟屋武則家紋は「三盛り左三つ巴」である。 豊臣秀吉亡き後石田三成反感を持つ福島正則は、関ヶ原の戦い慶応5年1600年)では東軍徳川家康味方し多く戦果をあげた。その功績により安芸備後広島藩498千石)を拝領した慶長15年(1610年)閏2月加藤清正(熊本城主)、池田輝政(姫路城主)らとともに名古屋城築城助役仰せつかったが、重な天下普請により経済的にも非常に苦し状況となっていましたその後大坂冬の陣大坂夏の陣により豊臣家滅び徳川家康天下時代となると今度は旧豊臣家臣粛清始まり福島家も「勝手に広島城修復した元和5年1619年)」ととがめられ武家諸法度適用による大名改易第一となった。 【広島城明け渡し福島正則が突然安芸備後二国召上げられ、信州配流することが決まり広島城受取の上使として、永井右近太夫直勝、安藤對馬守重信守護の兵が向かった広島城では「言うまでもなく籠城なり」と福島丹波をはじめ士分の者2千人余り血判して結束固め国境までやってきた幕府の上使と、毛利加藤池田蜂須賀山内の兵五万余り押詰るも城近くへは寄せなかった。福島丹波守は「主君正則公の命なき上は、たとえ将軍の命なりとも渡すまじ」と城明け渡し使者伝えた。このことは早速早馬江戸へ伝えられ正則はこれを聞いて涙を流し吾が為に丹波始め一同死の覚悟極めてくれたのは嬉しい。しかし勇士犬死にせしむるは、如何にも残念なり」と直ぐに自筆の書を使者渡し丹波らはこれに従った。 城引渡し当日所領の兵はことごとく領外退き重役礼服着用し侍大将士卒率い弓矢鉄砲をもって城内守った福島丹波馬上にて七十人の侍を引つれ大手外において上使面謁し、城内武器目録諸士分限帳行政に関する書類等を引渡し城門の鍵を渡した後、諸士一隊一隊列を整えて引き退いた上使城内入って一巡すると「掃除万端残るところなく行き届き今度死を決して籠城せんとせし侍の名を大書して大広間張り出したり」とあった。 この出来事が他藩の間で家臣の鏡と評判になり、改易後家臣多くの藩が召抱ようとした福島正則傳(著者田部井鉚太郎/大正6年4月発行)より 天明由緒にも『家臣75人の内にあり』と記されている。浪人となった助右衛門は、山城淀藩(35千石)へ移付となり淀城造営あたった松平定綱大鏡院)より招きがあり元和9年1623年松平家出仕することとなったが、その頃宛行あてがい)や役職については判っていない。この時期同じよう召し抱えられた元家臣何人かいることが天明由緒記されている。 【天明由緒にみる福島正則家の家臣】 鳥飼助右衛門のほかに何人かが、福島左衛門太夫正則家臣であったことが天明由緒掲載されている。戦国時代豪傑として有名な吉村又右衛門宣充もその一人である。他に坂井右衛門の名もあり、共に「福島正則分限帳」にも記載がある。 ■寛永7年1630年7月20日没。法名、感譽寂應閑随居士

※この「(初代)鳥飼助右衛門」の解説は、「鳥飼家」の解説の一部です。
「(初代)鳥飼助右衛門」を含む「鳥飼家」の記事については、「鳥飼家」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鳥飼助右衛門」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鳥飼助右衛門」の関連用語

1
12% |||||

鳥飼助右衛門のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鳥飼助右衛門のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鳥飼家 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS