高上家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 06:03 UTC 版)
「我が家のお稲荷さま。」の記事における「高上家」の解説
天狐空幻(てんこ くうげん) 声 - ゆかな(女) / 中村悠一(男) 本作の主人公。天狐と称される三槌家の守り神。神族などからは「三槌の空幻狐」と呼ばれている。空幻という名は真名ではない。長く生きて強大な霊力を身に付け、守り神に祀り上げられたはいいが、やりたい放題の行状が祟って遂には封印されてしまった狐の大妖怪。長生きしているあいだに無関心になるほどに性別を忘れており、どちらの性にも人化できる。 数百年も封印されていたが、知能が高いせいか驚くほどのスピードで現代社会に順応しきっている。大食いのため、食事代が高上家の経済を圧迫している。しかし守り神としては、優秀かつ勤勉。労を惜しむことなく高上兄弟に訪れるピンチを防ぐ。普段は軽薄で飄々としているが、かなり短気で喧嘩っ早いのが玉に瑕。なお愛称は「クーちゃん」(命名は美夜子と透)または「クー」(昇)。空幻自身はこのシンプルなあだ名を気に入っているようである。 コウ 声 - 早見沙織 三槌家に仕える「護り女」。高上兄弟を空幻と共に守護し、同時に空幻を監視するよう三槌本家から命ぜられて高上家に同居することとなった。普段の服装は巫女装束ではあるが、昇の家計簿には、剣道着と記されている。五行のうち特に「水気」を駆使した術を得意とし、高上兄弟の護衛に日々勤しんでいる。 生真面目で正義感と責任感が強く護衛としては優秀なのだが、それまで三槌本家から出たことがなかったため極度の世間知らずである。 また家事一切が全くできず登場時ではお金の数え方も知らない有様で、現代社会にさっさと馴染んだ空幻にたびたびからかわれたり振り回されたりしている。現在家事全般をゆっくりとではあるが習得しているが、不器用であるため皿や花瓶などを割ることが多く高上家の経済を圧迫している。 ボキャブラリー不足のためか説明も大の苦手。擬音やジェスチャーを多用して何とか物事を説明しようとするのだが、彼女の「説明」でそれを理解するのは至難の業である。反面、専門とする五行術の説明はやたらと流暢かつ正確。 高上昇(たかがみ のぼる) 声 - 水島大宙 高上家の長男。赤城高校の2年4組、男子バドミントン部所属。家事を一手に引き受けるしっかり者で、家計のやりくりに関しては高校生というより主夫、料理の腕前は主婦顔負けであるが、空幻とコウが家族の一員に加わったことにより、両名が作り出す思わぬ出費に頭を悩ませている。空幻の真名を知る一人。 兄は陰陽道でいう陽にあたるため、母からの三槌の霊力が受け継がれにくく、目立った霊力はほとんど無い。しかし物の怪と関わりが増えたことにより、人とは異なるモノをうっすらと感知できるようになる。名目上三槌家の当主であるため、頼ってくる、あるいは狙いにくる物の怪と接触する機会が多い。 恋愛まわりには極度に鈍感で、美咲の昇への思いがあまりにもあからさまで周りの誰もがわかっているにもかかわらず全く気付かないほどである。 高上透(たかがみ とおる) 声 - 嶋村侑 高上家の次男。小学6年生。少年野球チーム「鈴西ドラゴンズ」に所属する。怪しい夢を見たことをきっかけに空幻と出会い、色々あって空幻に守護されることとなる。 昇同様、空幻の真名を知る一人。人を疑うことをあまり知らない純真さを持ち、その素直さは嘘発見器も真っ青なくらい。最近は空幻の扱いに対してしたたかな面も見せ始めている。弟は陰陽道でいう陰にあたり、母由来の三槌の霊力が受け継がれやすい。このため潜在的に強い霊力を持っている。 高上春樹(たかがみ はるき) 声 - 宮本充 昇・透の父。バスの運転手を務める一家の大黒柱。大学時代に美夜子と出会い結婚し昇と透の息子ふたりに恵まれるが、美夜子は若くして他界。それ以来男手ひとりで息子たちを育ててきた。三槌の家にまつわる運命や空幻、護り女について、ある程度ながら妻から聞いていたためか、息子ふたりが突然連れてきた空幻やコウにも動じる素振りもなくあっさりと受け容れる。 高上美夜子(たかがみ みやこ) 声 - 堀江由衣 昇・透の母。水気を司る「三槌の司祭」として生を享けるが、その運命を拒絶するかのように三槌本家を出奔。大学で春樹と出会い結婚、ふたりの息子を授かる。しかし「三槌の司祭」の運命から逃れることは叶わず、30歳の若さで他界する。 天真爛漫でよく笑う快活な女性。かわいいもの、ふかふかなものに目が無かったらしく、かわいさのあまりいきなりのタックルで抱き付いてはその対象(着ぐるみを着た春樹、狐の姿の空幻、ミッキーマウス etc...漫画版では昇も病院送りになっている模様)を凄まじい強さで締め落とす。付いたあだ名が「アナコンダ美夜子」。 なお、夫・春樹もかわいいもの好きであり、2人の息子にも遺伝している。 シロ 声 - 釘宮理恵 白鬼(角無し鬼)。炎を操る・相手の生命力を吸い取る能力を持つ。ある日突然高上家にクロネコ宅急便で送られてきた少女。呪布でぐるぐる巻きにされており、透にのみ心を開く。髪の色は白く、瞳はルビーのように赤い。全身に刺青あり。高上家には家族の一員として迎え入れられる。その後紆余曲折の果てに保管係の汨羅に引き渡され、眠りについた。シロという名付け親は高上兄弟の父親、春樹。 透の初恋の(そして失恋の)相手でもある。
※この「高上家」の解説は、「我が家のお稲荷さま。」の解説の一部です。
「高上家」を含む「我が家のお稲荷さま。」の記事については、「我が家のお稲荷さま。」の概要を参照ください。
- 高上家のページへのリンク