駐清代理公使にとは? わかりやすく解説

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駐清代理公使に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:17 UTC 版)

小村壽太郎」の記事における「駐清代理公使に」の解説

日清戦争」および「下関条約」も参照 翻訳局の廃止により、小村通常ならば退官というコースをたどるところであったが、「元勲総出内閣呼ばれた第2次伊藤内閣外務大臣陸奥宗光見出されて、1893年11月清国公使館参事官として北京着任した。これが、小村にとって外交初舞台であった原敬星亨といった異才見出して登用する独特の眼力をもっていた陸奥には、原、加藤高明林董の「三羽ガラス」と呼ばれる側近がいた。陸奥小村のことをいつ知ったのかは定かではないが、ある宴席小村原綿生産額貿易状況綿花種類に至るまで事細かに論じていたのを、陸奥感心して聞いたことがあったという。小村は、借財返済のために翻訳内職をしていて様々な書籍文章翻訳して原稿料得ていたが、これによりあらゆる知識もともに得ていたのである。ただし、体格小柄身なり貧相毒舌周囲から変わり者呼ばわりされてきた小村外交官となるのを反対する声も多かった陸奥小村対しアメリカ通の小村にとって清国行き不本意ではないか尋ねたが、小村喜んで北京在勤申し受ける旨、返答している。小村北京到着後、すぐに駐清臨時代理公使昇進したいくらか清国事情知っていたつもりの小村であったが、その実北京では慮外のことばかりわずかにあった自信喪失していた。小村は、日本語文献のみならず清国について書かれた英語文献可能な限り取り寄せ外国公使とも積極的に交際して情報収集奔走したあらゆる方面顔を出し絶え動き回る小柄な小村を、欧米外交官たちは "rat minister"(ねずみ公使)と呼んだ1894年2月朝鮮王国起こった東学党の乱への対応が小村初仕事となった折衝あたった小村報告正確無比なものだったといわれている。寸暇を惜しんで大量洋書読み清国国内視察おこなった小村出した結論は「眠れる獅子」と称される清国は必ずしも獅子ではなく清国軍は日本軍相手ではないというものであった6月7日清国政府朝鮮政府要請により朝鮮国内に派兵することを日本側に通告した小村は、陸奥指示により日本政府派兵すると通知したが、清国は、朝鮮が清の属国だから派兵するのであり、日本派兵はまった性質異なるものである主張しまた、自国保護目的のための派兵ならば極力少人数にすべきだと唱えた。これに対して小村日朝修好条規天津条約規定持ち出し日本朝鮮他国属国であったことを認めたことはなく、出兵相互取り決めよるものであり、また、派兵規模主権国家専権事項であって他国指示を受けるものではないと反論している。日清関係の極度悪化対しロシア帝国イギリス調停申し出たが、これについても仔細陸奥報告した。なお、この年7月16日ロンドン日英通商航海条約調印され5年後領事裁判権撤廃決定している。 小村清国に対して陸奥開戦方針忠実に守って行動し朝鮮半島での日清対立においてはあくまでも自国正当性主張した小村各国公使の前では日本あたかも戦争望んでないよう振る舞い平時変わらず泰然としていた。また、あくまでも清国側非があるように、清国軍の撤退要求し日清協同して朝鮮内政改革進めるよう呼びかけた。戦闘が始まると、7月31日には国交断絶清国伝え、翌8月1日には早くも北京公使館引き払った。これは、小村独断よるもので、自身処罰覚悟して剛胆な行為であった。しかし、偶然ながら、同じ日に陸奥宣戦布告発し小村行為不問付した日清戦争中は、第一軍民政長官として現地盛京省安東県)に派遣された。小村日本軍占領地域の民心安定させるために採った施策も、理にかなったものであり、第一軍司令官山縣有朋などから高い評価を受け、第3師団長の桂太郎とも意気投合した戦後外務省政務局長として、日清講和交渉において伊藤博文陸奥宗光両全補佐したが、下関条約調印直後腸チフス罹って入院した1か月後には退院したものの、頬はこけ、眼の周囲くぼんで容貌以前とはすっかり変わってしまったという。

※この「駐清代理公使に」の解説は、「小村壽太郎」の解説の一部です。
「駐清代理公使に」を含む「小村壽太郎」の記事については、「小村壽太郎」の概要を参照ください。

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