音楽性とコンセプト
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「Satellite Young」の記事における「音楽性とコンセプト」の解説
Satellite Young 結成時に掲げたコンセプトは、日本の80’sアイドル歌謡を、『只のリヴァイバルではなく、ずっと途切れる事無く継承され、進化してきたジャズやロックのように、一つのジャンルとして普遍化・進化させる』ということだった。ベルメゾン関根は、幼少期は父親に80’s洋楽を聴かされて育ち、ヤン・ハマー、ジャーニー、CUSCOなどに大きく影響された。渡辺真知子の『フォグ・ランプ』というアルバムを聴いて日本の歌謡曲に興味を持ち始め、アレンジャーだった船山基紀繋がりで、つちやかおりやWinkなど80年代アイドルに興味を持ち始めた。南野陽子の『楽園のDoor』や、松田聖子のアルバム『The 9th Wave』を聞いて、こんな素晴らしい音楽が“懐メロ”のレッテルを貼られて過去の遺物扱いになっていることに憤りを感じ、その想いがSatellite Youngをはじめるきっかけになったという。 レトロなメロディーとは裏腹に、歌詞は原題のテクノロジー社会に関しての違和感を歌っていることが大半である。1stシングル「ジャック・同士」は、TwitterのCEO、ジャック・ドーシーをもじっている。「フェイクメモリー」は情報過多が生む偽装の記憶について、「Break!Break!Tik!Tak!」に関してはソニー・タイマーをアップル製品にかけて歌っている。他にも小説家の平野啓一郎が提唱した分人主義や「Dividual Heart」、「Al Threnody」では人工知能との恋について歌っている。「Morden Romace」はアメリカ人コメディアン アジズ・アンサリ著の同名のエッセイ本からインスパイアされ、Tinder時代の恋を歌っている。 でんぱ組.inc プロデューサーである 福嶋麻衣子は「80年代を徹底していながら、歌詞にSNSなどの原題のワードを取り入れ新しい音楽に進化させています」と大絶賛。 現代美術家の土佐信道は「宇宙からやってきた外タレ」と賞賛しており、明和電機忘年会でもコラボパフォーマンスをしている。
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音楽性とコンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 14:37 UTC 版)
「人間椅子 (バンド)」の記事における「音楽性とコンセプト」の解説
ハードロック・ヘヴィメタルを基調としながらも、ドゥームメタルと類似する点を持ったサウンド、それにのせた津軽弁の歌詞や歌唱法といった独特の特徴がある。鈴木・和嶋両人が熱心なファンだというブラック・サバスを彷彿とさせるハードロックが基調である。技術的には一音半下げのチューニングを多用したヘヴィかつ緻密なリフ、スリーピースのサウンドを埋めるように重くうねるベースライン、1970年代のハードロックバンドを想起させる起伏に富んだ楽曲展開、ハードロックよりもドゥームメタル寄りのミッド・テンポからスロー・テンポの多用などが特徴として挙げられる。また、津軽三味線由来の旋律の応用や和音階を絡めるなど、郷土の青森、ひいては日本の風土からの影響を色濃く受けている。いわば和洋折衷、和魂洋才とも形容できる音楽性とバンドコンセプトである。 また、洋楽を踏襲した本格派の音楽性を意図しているがゆえに、日本の音楽シーンにおいてはその個性が色物のように扱われる結果となったことは、自他共に認めている点である。奇正のギャップ、およびその兼ね合わせとバランスが特徴ともいえる。しかし、近年はサブカルの台頭によって和風ロックバンドが増加し、人間椅子のコンセプトがそれに分類される、もしくは自称していることも多い。 5thアルバムから、楽曲とアートワークがすべてセルフプロデュースによって制作されるようになった。作詞・作曲は主に和嶋と鈴木の2人が中心で、たびたび両者の合作も行われる。和嶋はたゆまず音楽性を変化・進化させること、つまり流動性と進歩性を重視している一方、鈴木は「ヘヴィメタルは変わっちゃいけない」という不変性と保守性を重視している。一見、相反する両者のスタンスだが、この違いが人間椅子の音楽性に好転的な化学反応をもたらしていることは両者も認めているところである。 作曲者以外がボーカルを担当することも多く、和嶋が作詞・作曲した楽曲『孤立無援の思想』や『赤と黒』をナカジマノブが歌っている。また、ドラムスがボーカルを担当するスタイルは、後藤マスヒロがサポート参加していた頃の『人間椅子倶楽部』に端を発している。
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