音楽性とイメージ、制作背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:46 UTC 版)
「LOVEppears」の記事における「音楽性とイメージ、制作背景」の解説
アルバムに封入されている別冊ライナーノーツ内にて、当時の専務でもある松浦勝人と浜崎本人による対談が以下のように綴られている。 本当の浜崎あゆみを知る上での重要なキーワード。それは “目に見えるモノと真実のギャップ” 松浦勝人 「“目に見えるモノと真実のギャップ”。ayuは、自ら命名したアルバム『LOVEppears』のタイトルに、“目に見えるモノと真実のギャップ” は、まさに、本当の浜崎あゆみを知る上での重要なキーワードだと思う。スタッフ・サイド、しかもすごく限られた、(ayuを信頼した) スタッフにしか見えない本当の姿。何かをつくる上では、ベースとなる企画立案から制作過程の細かな裏方的作業まで…。ayuは、どんなモノでも最終段階ギリギリまで自分の目で確認してから世の中に発表したがるし、インタビューを受けた後には、初校 (ゲラ) や色校と呼ばれる印刷見本のようなモノまでも全てチェックし、自分で直し (ペン) を入れる。雑誌の写真やCDのジャケットを飾るスチール撮影の時には、出来上がったポジ (写真) も全て自分で確認し、何十何百枚の中から自分で選ぶ。プロモーション・ビデオやCMなどの撮影時は、1カットごとに必ずその場で今録った映像をモニターで確認し、自分で演技を直したり、気がつけば監督やカメラマンと構図や演技するタイミングについて話し始めることもある。また、衣装・ヘアメイクに関しては、事前にある程度のことをやっておいて、現場の雰囲気や空気を感じて作り上げていく。衣装は常に多めに用意をしているし、突然、何かを追加することも珍しくない。ちなみに、アルバムと同時発売のマキシ・シングル『appears』のプロモーションビデオに出てくるピンクのセットアップは、実際に現場を自分の目で確認してから、パンツにハサミを入れて短パンにしたんだよね。」「少なくとも自分で今まで巡り会って来た人間の中でそこまで徹底的にこだわるひとはいなかったんだなぁ。」と語っている。 浜崎あゆみ 「だってayuがやらないで誰がやるの?」「ayuが信頼した人たち、プロフェッショナルな人たちがやったこと、つくったモノに自分なりの考えやカラーをくわえさせる感じ」と語っている。 松浦勝人 「大抵初めだけの三日坊主で終わるのがたいがい。ayuの場合これだけ知名度が出てきてもなお、裏方的な作業まで全てを自分でするというのは正直頭が下がる…。だから、ホントはProduced by ayumi hamasakiと明記してもいいと思ってる。事実、全て自分でやっているし、ayuがやっていることはもうプロデュースの域に十分達してると思うから…。」と語っている。 ayuの詞を初めて見た時は、こんなの18歳が書く詞じゃないよと思った 松浦勝人 「“ayuは本当に詞を書いているのか?” なんていう中傷を聞くことがある。確かに、自分も最初にayuの詞を見た時は、“本当にこいつが書いた詞なのか? 18歳 (当時) が書く詞じゃないよ” と思った。」「当時の詞はまだ荒削りで、ハマりが悪く、何のことを言ってるのか分からないモノとかもあったからね。でも、フニャフニャの手書き文字で書かれた詞を見た時、職業作家が書く詞の何百倍も痛いものがあった。心にグッと突き刺さってきた。」と語っている。
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