電気自動車メーカー時代とは? わかりやすく解説

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電気自動車メーカー時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:12 UTC 版)

プリンス自動車工業」の記事における「電気自動車メーカー時代」の解説

1945年 石川島飛行機製作所(石川島重工業系)を前身とする立川飛行機終戦後から民生分野進出目論んだ燃料事情の悪い時期であったため、バッテリー搭載した電気自動車開発志す戦前の有名小型車メーカーで、戦時体制下立川飛行機系列企業となっていた高速機関工業ブランドは「オオタ」)からシャーシ技術導入開発進めた1946年 3月自動車産業への転換申請11月、オオタトラックベースの試作車「EOT-46」完成同時に工場アメリカ軍接収軍管理下におかれアメリカ極東軍自動車修理工場とされることが決定外山保をリーダーとする自動車部門独立決意する接収され工場内の資材機械設備借り受けることが認められた。東京北多摩郡府中町府中刑務所隣、日本小型飛行機グライダー工場跡で活動開始モーター製作は日立製作所搭載バッテリー開発湯浅電池協力得た1947年 立川飛行機GHQ指令により企業解体4月トラック「EOT-47」完成6月東京電気自動車として法人化実質的な創立)。最初市販電気自動車発表工場地元地名にちなみ「たま」号と命名最高速度35km/h、航続距離65km。ホイールベース間のシャーシ部分的に切り欠いて側面からスライド脱着できる電池ケース搭載し電池交換充電時間節約するアイデアをすでに採用していた。当時電気自動車の中で群を抜いた性能注目を集める乗用車形とトラック形があった。なお、のちに乗用車型の1台は現在の日産自動車静態保存されたが、2010年9月7日実際に運転できるように同社復元され上で公開された。 1948年 より大型化高性能化狙った新型車「たまジュニア」・「たまセニア」を開発横置きリーフスプリングによる前輪独立懸架油圧ブレーキ採用一方でバッテリー固定搭載式に変更セニアにはX型クロスメンバー入り低床フレーム採用した商業的成功電気自動車市場リードする存在となったが、さらに企業として安定を図るため、外山義父自由党代議士でもあった画商鈴木里一郎依頼し鈴木顧客であったブリヂストン会長石橋正二郎出資請う以前より自動車製造への関心があった石橋検討の末、翌年出資をおこなう。 1949年 2月石橋正二郎鈴木里一郎出資行い石橋会長就任石橋の意向鈴木里一郎社長となる。以後日産との合併まで、ブリヂストンおよび石橋家との関係が強くなる11月府中から三鷹移転同時にたま電気自動車社名変更。車の名前と同じ社名とした。「ジュニア」「セニア」は1948年下期から1949年上期にかけ、木骨ボディから全鋼ボディマイナーチェンジホイールベース拡大性能を向上。最上級モデルセニアホイールベース2400mm、自重1.9t以上(重量の相当部分がバッテリーであった)という堂々たる中型セダンとなり、最高速度55km/h、航続距離200kmという当時日本製電気自動車最高水準性能到達する1950年 朝鮮戦争勃発に伴う特需で、バッテリー主たる資材となる鉛の市場価格高騰しバッテリーコスト急騰したため、電気自動車価格競争力を失う。打開策としてガソリン自動車生産への転換企図し、11月エンジン開発契約を旧中島飛行機 東京製作所荻窪)および浜松製作所母体とする富士精密工業と交わす。 1951年 たま自動車社名変更在庫の「ジュニア」「セニア」のボディとシャーシ高速機関工業オオタ車用ガソリンエンジン搭載してオオタ・ブランドで販売することで処分した。全保持していた日本興業銀行富士精密工業自動車乗り出すことには賛成していなかった。このため、すべてを興銀から石橋買い取ることで解決される。これにより富士精密工業株主日本興業銀行から石橋正二郎となり、また石橋自身富士精密工業会長納まることで、この後合併布石となっていく。

※この「電気自動車メーカー時代」の解説は、「プリンス自動車工業」の解説の一部です。
「電気自動車メーカー時代」を含む「プリンス自動車工業」の記事については、「プリンス自動車工業」の概要を参照ください。

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