電卓の歴史における重要なトピックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 電卓の歴史における重要なトピックの意味・解説 

電卓の歴史における重要なトピック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:25 UTC 版)

電卓」の記事における「電卓の歴史における重要なトピック」の解説

電卓歴史の中で重要な点に、以下がある。 トランジスタからICICからLSIへと至る半導体発展の歴史歩調合わせる形で、電卓発展進行した。 特に、従来メインフレームミニコンピュータ主流TTLECLであったのに対し、後にパーソナルコンピュータ多用されるうになるMOS IC需要先導した同時に1960年代後半から1970年代前半にかけて、電卓戦争呼ばれる激し価格破壊技術革新による競争が行われた。 従来は、軍事宇宙産業需要高価なコンピュータ向けの需要中心であったIC膨大な民需もたらし半導体産業一段と発展させるとともに日本半導体技術の向上にも影響与えた電卓戦争の過程で、世界初マイクロプロセッサであるインテル 4004誕生した液晶太陽電池本格的に商業的に実用化された(シャープ)。 電卓発展その後電子辞書携帯情報端末 (PDA) に代表される携帯情報機器へとつながった低価格化が進みコモディティ化により、100円ショップ等でも販売されるようになった携帯電話スマートフォンアプリケーションソフトウェア組み込まれ組み込み機能一部になった1960年代登場した電卓重量が20-30kgもある大型のものもあったが、その後演算を行う素子当初真空管からトランジスタ経て集積回路へと世代交代させ、また表示装置蛍光管ニキシー管から液晶パネル置き換えることで急速にコンパクト化ていった1970年代前半には重量1kg程度電池駆動可能な電卓現れ1980年代になると太陽電池駆動可能なカードサイズ大の小型・超薄型電卓現れる。この時期はちょう半導体産業発展していく時期とも重なっている。 また、部品小型化・高集積化することはコスト下げ効果もある。初期には軍事用など特殊な用途にしか使えなかったものも、次第企業業務用にも使えるものになり、さらには一家に一台個人一個という具合身近に利用することのできる道具となった。この循環は、コンピュータ現在のパソコンにも見られる大きな要素である。 当初個別電卓製品毎に専用集積回路設計製造していたが、日本計算器販売(のちのビジコン)がプログラマブルな電卓開発企図し、その過程インテルがはじめて製作したマイクロプロセッサである4004生み出された。その後同社プロセッサパーソナルコンピュータCPUとして、世界大きな影響与えることになった4004用いた電卓CPU読み書き可能メモリプログラム格納するROM入力部であるキー出力部である表示装置(およびプリンターからなりその構成コンピュータそのものである。マイクロプロセッサ用いた電卓は、電卓特化した専用ハードウェア用いるのではなくハードウェア汎用のものを利用しプログラムソフトウェア)によって計算機機能実現している点で従来電卓とは異なる。 1971年電卓市場価格破壊もたらしたTIのTMS-0105は、同様の構成チップ集積したもので、マイクロコントローラ初期のものである。 この意味では、電卓それまでコンピュータに縁のなかった人々初め身近に手にしたコンピュータ製品であるという側面持っている

※この「電卓の歴史における重要なトピック」の解説は、「電卓」の解説の一部です。
「電卓の歴史における重要なトピック」を含む「電卓」の記事については、「電卓」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「電卓の歴史における重要なトピック」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「電卓の歴史における重要なトピック」の関連用語

1
6% |||||

電卓の歴史における重要なトピックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



電卓の歴史における重要なトピックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの電卓 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS