電卓の登場 - 1960年代前半とは? わかりやすく解説

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電卓の登場 - 1960年代前半

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:25 UTC 版)

電卓」の記事における「電卓の登場 - 1960年代前半」の解説

1960年代登場した電卓は、重量が15kgから20kg以上、消費電力も50Wから100Wを超える大型卓上計算機だった。また、当時の物価からすると電卓はまだ高価なもので、1964年頃製品は車1台分の値段だった。電卓は、1970年頃までは主に企業向け販売された。1970年頃から激化した電卓戦争により価格急激に下落し個人でも手にすることのできる製品となった1963年 - 世界初電卓 Anita Mark8(en)/英 Bell Punch and Sumlock-Comptometer(en)Mark8真空管式の電卓日本のメーカー数社はこれを輸入し分解研究した。他にブラウン管表示のFriden(en) EC-130がありそちらはトランジスタ1964年 - 日本電卓元年。以下、特記あるものを除き、どれも(表示管などを除き)オールトランジスタである。早川電機(現シャープ)がCS-10Aを3月発表6月に535,000円で発売した。これは当時普及していた電動の機械式計算機50万円台であり部長クラス権限決裁できる上限でもあったため、大きさ価格目安となった開発チーム安価なラジオ用のトランジスタ用いるなど工夫重ねたものの、50万円超えてしまった。しかし一割引実売価格)なら50を切るので目標達成ということになったテンキー式ではなく毎に1~9の数字が並ぶフルキー方式だった。また、まだ試作品であったソニーMD-5新聞発表したのはCS-10Aのそれと同日であった。なお、ソニーが「Sobax」として市場投入したのは1967年であった同年5月ビジネスシヨウではキヤノン大井電気(これは前述パラメトロン式)も展示している。 キヤノンには社内レンズ光学計算という需要があった。前年試作機完成し展示会好評のため商品化踏み切り64年秋からCanola 130販売した同機販売され電卓としては初となるテンキー方式採用し、現在に近い操作性をもっているのが大きな特徴である。 前述大井電気パラメトロン計算機1964年4月から販売された。高価格80万円)で消費電力が大きい(300W)という問題もあり、3号モデルまで改良されたが撤退した1965年 - カシオ電卓参入カシオ001型を9月発売380,000円。同社リレー式計算機同様の定数機能持っており、電卓では初。カシオは「究極リレー式」と言えるようなモデル開発進めていたが、同年5月代理店集めて発表した際の代理店担当者失望見て急遽試作中の電子計算機見せ切り替え決断。3箇月で電子式完成させ製品化した。 1966年7月 - 日本計算器販売1970年ビジコン社名変更)、Busicom 161発売記憶トランジスタ直接使うのではなくコアメモリ採用することで298,000円の価格設定成功価格安さ大ヒット商品となり、たちまち電卓市場10%シェア確保するが、三菱電機ダイオード供給によって制限がかかり、それ以上シェア伸びなかった。電卓市場価格破壊第1波もたらすビジコン電卓風雲児として名をはせることになったその後洗練されたポータブルポケット電卓登場させたり、インテルマイクロプロセッサ4004開発にも関わるなど、異彩を放った

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