開港から太平洋戦争までとは? わかりやすく解説

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開港から太平洋戦争まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:57 UTC 版)

函館港」の記事における「開港から太平洋戦争まで」の解説

1854年3月31日嘉永7年3月3日)に「日米和親条約」が締結マシュー・ペリー (Matthew Calbraith Perry) は旗艦以下5艦を率いて同年5月17日4月21日)に箱館湊に入港して測量などを行ったこの際複数乗組員箱館イベリア半島先端ジブラルタルがよく似ているとの印象受けたという。翌1855年安政2年)、薪水食料補給港として箱館使用されることになったため、江戸幕府箱館付近直轄領として箱館奉行を置き、湊の防衛外交のために奉行所移転進めた本格的な貿易のための開港ではないので外国人との交易行為禁止されていたが、外国船の入港が始まると実質的な物品売買避けることは困難であった1859年安政6年)、箱館奉行外国人居留地のため大町埋立着手し周辺個人の手により埋立が行われた。同年7月1日6月2日)、「安政五カ国条約」により開港し貿易が始まるが、横浜港長崎港比較する貿易額決し高くはなかった。その後コンブ中心とした海産物を主に清に向けて輸出していた。 明治になると戊辰戦争勃発箱館湾箱館戦争戦場となる。1869年明治2年)、明治政府蝦夷地直轄化して開拓使所管とし、箱館を「函館」と改称箱館港も「函館港」と改称する1879年明治12年)から港湾整備調査が行われた。当時内務省技師ローウェンホルスト・ムルデル (Anthonie Thomas Lubertus Rouwenhorst Mulder) の提言に基づき亀田川津軽海峡面する大森浜付替え、砂や泥の港への流入防いだ同年開拓使三菱会社三菱財閥)に青函航路運営委託した貨物扱いなどの評判悪く1882年明治15年)に開拓使廃止され農商務省移管後、船は北海道運輸会社貸与された。同年北海道運輸合併し共同運輸会社設立して青函航路開設すると、三菱との間で激し競争起きた共倒れ懸念などから政府仲裁入り1885年明治18年9月両社合併して日本郵船設立された。 1896年明治29年)から函館港本格整備始まり港内浚渫砂防堤・防堤・灯台の設置埋立てによる埠頭建設などが行われた。この工事一環として整備され広井勇手掛けた石積み防波堤函館漁港船入澗(ふないりま)防波堤」は北海道最初近代港湾施設といわれ、「函館港改良施設群」として「土木学会選奨土木遺産」に選定されている。日露戦争後締結したポーツマス条約」(日露講和条約)により樺太獲得しロシア日本海オホーツク海ベーリング海沿岸漁業権日本許与すると、函館港は露領漁業策源地としての地位確立した1908年明治41年)には青森港との間に日本国有鉄道国鉄)の青函連絡船開設1921年大正10年)に蟹工船操業開始となり、1927年昭和2年)に鮭鱒沖取工船操業開始するなど、大正期から昭和戦前期にかけては北洋漁業基地としての全盛期迎えた1932年昭和7年)には西埠頭供用開始若松埠頭有川埠頭青函連絡船発着加わったことで機能高まった太平洋戦争第二次世界大戦)の真っ只中には北海道石炭本州輸送する役割果たしたが、1945年昭和20年7月米軍による北海道空襲では客貨船4隻と貨物船6隻が沈没し、2隻が損傷した。なお、空襲以前に2隻が海難事故沈没しており、壊滅状態であった

※この「開港から太平洋戦争まで」の解説は、「函館港」の解説の一部です。
「開港から太平洋戦争まで」を含む「函館港」の記事については、「函館港」の概要を参照ください。

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