金日成体制から金正日体制後期までとは? わかりやすく解説

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金日成体制から金正日体制後期まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 10:12 UTC 版)

張成沢」の記事における「金日成体制から金正日体制後期まで」の解説

江原道川内郡出身金日成総合大学卒業生1968年から1972年までソビエト連邦モスクワ留学していた。 若い頃容姿端麗かつ性格開放的で酒にも強く大学では性別問わず人気者であった。頭の回転速く機敏気の利く遊び人だった性分を、当時上級生だった金正日気に入られ幼少時事故死去していた弟の代わり様に可愛がられる金敬姫とは大学同級生であり、張成沢憧れ惹かれていた金敬姫からのアプローチきっかけ付き合うようになっていた。生来遊び癖気質やその出身身分低さ金敬姫実父あり、か当時、既に国内最高権力者地位にあった金日成には疎んじられ一時江原道元山経済大学強制転学させられる実妹悲しみ払いたい想い金正日自身張成沢将来への期待などから、やがて金正日とりなし中央復帰し1972年金敬姫結婚学生時代から金正日希望通り彼の側近となった。しかしその後一時敬姫との夫婦仲悪くなり、DVなどにも及ぶようになったことを金正日激怒1978年から2年間、ガンソン製鉄所思想化教育を受ける。この際金正日の妻である成恵琳助力立ち直ったことから恩義感じその子金正男後継者推すようになったという。 金日成体制下では、平壌市委員会指導員としてキャリアスタートさせ、党組織指導部外交部担当党員登録課長務めながら実務学び1982年に党青少年事業部副部長1985年に党青少年事業部第一副部長1988年に党青少年事業副部長1989年青年および三大革命小組部長就任し三大革命赤旗獲得運動推進するなど、金正日側近としてキャリア進めてきた。 金日成死去し金正日体制発足した後は、1995年朝鮮労働党中央委員会組織指導部第一副部長行政担当)に就任し1997年から2000年まで社会安全部内の秘密警察組織深化組」を指揮2万5千人にも及ぶ大規模な粛清行った深化組事件)。 2003年10月より以後消息報道長期間途絶えるほどなく2004年2月頃には、「権力欲による分派行為」を疑われ失脚したという情報飛び交い同時に張が所掌していた党行政部解体された。これについては、張と同職党中央委員会組織指導部第一副部長組織担当)の李済剛(リ・ジェガン)により失脚させられたとの疑いがある。李済剛金正日次男金正哲後継者推していたため、長男金正男後継者推していた張成沢にとって政敵だったとされる。しかし2006年1月29日朝鮮中央通信報道などで、張が2005年12月復権していたことが判明復権の際、北朝鮮報道では、党中央委員会組織指導部第一副部長ではなく、単に党中央委員会第一副部長として紹介された。なお、首都建設第一副部長として復権したとされている。 復帰前後2005年2006年9月には、張が乗っていた乗用車軍用トラック衝突して張が重傷を負う事故発生2007年には、国家安全保衛部人民保安省中央検察所中央裁判所などの公安部門を統括する行政部復活し、党行政部長に張が就任し本格的に権力への復帰果たした。これと同時に党組織指導部思想検閲査定権限が、党行政部大幅に移管したのではないか分析されたが、専門家により意見分かれた。張の失脚後に、李済剛が張が所掌していた業務一手引き受け労働党内の総督」と呼ばれるほどの権勢揮ったことから、金正日李済剛牽制するために張を復帰させたものと分析されている。

※この「金日成体制から金正日体制後期まで」の解説は、「張成沢」の解説の一部です。
「金日成体制から金正日体制後期まで」を含む「張成沢」の記事については、「張成沢」の概要を参照ください。

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