金旋とは? わかりやすく解説

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金旋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 07:50 UTC 版)

金 旋(きん せん、? - 209年)は、中国後漢末期の人物。元機司隸京兆尹の出身。前漢金日磾の末裔。子は金禕

事跡

姓名 金旋
時代 後漢時代
生没年 ? - 建安14年(209年
字・別号 元機
出身地 司隸京兆尹
職官 黄門侍郎漢陽太守→議郎→

中郎将武陵太守

爵位・号等 -
陣営・所属等 曹操
家族・一族 祖先:金日磾
子:金禕

三国志』によると、赤壁の戦い曹操が敗れた後、209年に劉備荊州南部に侵攻し、武陵太守だった金旋は、劉度韓玄趙範らとともに降伏した[1]

一方、『三国志』の裴松之注が引用している『三輔決録注』の「金旋伝」によると、金旋の字は元機、京兆尹の出身で、黄門侍郎から漢陽太守となった後に、改めて徴召され議郎を経て中郎将となり、武陵太守も兼任した。このときに劉備に攻め込まれるのは『三国志』と同じだが、こちらでは死に追いやられたと書かれている。また、金旋の子が金禕である[2]

『三輔決録注』の「金禕伝」で今日まで残っている部分に金旋への言及はない[3]が、文中で金禕は金日磾の子孫とされている[4]ので、金禕の父である金旋も同様ということになる。金禕は218年に曹操に対する反乱に失敗し、この時に彼を始めとする一族は皆殺しとなって滅亡している。

なお、『三輔決録注』は趙岐の『三輔決録』を西晋摯虞中国語版が補完したもの[5]であるが、趙岐は201年に死んでいるので、『三輔決録』の原文に金旋や金禕の顛末までは書かれていなかったはずである。

三国志演義では

小説『三国志演義』においても武陵太守として登場している。劉備軍の張飛が攻めてきたとき、配下である鞏志の諫言を退け戦ったが敗れ、武陵に逃げ戻る。しかし、鞏志に裏切られ矢で射殺されてしまう。金禕は演義にも登場するが、金旋の子であるとは明言されていない。

配下

演義のみ

脚注

  1. ^ 『三国志』「先主伝」 卷32#先主_劉備” (中国語), 三國志, ウィキソースより閲覧, "先主表琦為荊州刺史、 又南征四郡。武陵太守金旋、長沙太守韓玄、桂陽太守趙範、零陵太守劉度皆降。" 
  2. ^ 『三国志』「先主伝」より『三輔決録注』「金旋伝」 卷32#先主_劉備” (中国語), 三國志, ウィキソースより閲覧, "金旋字元機、京兆人、歴位黄門郎、漢陽太守、徴拜議郎、遷中郎将、領武陵太守、為備所攻劫死。子禕、事見「魏武本紀」。" 
  3. ^ 『三輔決録注』「金禕伝」道光十四年鐫 三輔決録 梅瑞軒藏板, p. PP53, - Google ブックス
  4. ^ 『三国志』「武帝本紀」より『三輔決録注』「金禕伝」 卷01” (中国語), 三國志, ウィキソースより閲覧, "自以世爲漢臣、自日磾討莽何羅、忠誠顕著、名節累葉。" 
  5. ^ 『三輔決録注』「趙岐伝」道光十四年鐫 三輔決録 梅瑞軒藏板, p. PP9, - Google ブックス "漢趙岐撰 晋摯虞注"

金旋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 21:42 UTC 版)

三国志 (横山光輝の漫画)」の記事における「金旋」の解説

荊州武陵郡太守プライド高く蜀軍対し徹底抗戦主張し自ら出陣張飛と戦うがあっけなく敗れ城に引き返すも、配下鞏志に見限られ討たれた。

※この「金旋」の解説は、「三国志 (横山光輝の漫画)」の解説の一部です。
「金旋」を含む「三国志 (横山光輝の漫画)」の記事については、「三国志 (横山光輝の漫画)」の概要を参照ください。

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