郡山都市圏の成立史とは? わかりやすく解説

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郡山都市圏の成立史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 02:56 UTC 版)

郡山都市圏」の記事における「郡山都市圏の成立史」の解説

1615年参勤交代制度化により、当時郡山村奥州街道郡山宿設置され1643年以降二本松藩領地となった江戸時代通じて現在の福島県範囲は、数多くの藩の本領分領天領旗本領があり、幕末期見て11藩の本領14藩の分領乱立する状態であった現福島県最大の藩である会津藩23万石城下町若松最大都市であったが、他には養蚕業発達していた福島藩3万石城下町福島白河藩城下町白河磐城平藩3万石城下町磐城平中村藩6万石城下町中村比較大きな都市として存在したが、それぞれ別の藩の城下町であって関連薄く郡山単なる一宿場町の地位にあって交通の要衝でもなかった(会津道は奥州街道白河城下で分岐、また郡山北・本宮宿でも会津街道三春街道相馬街道分岐している。)。又、郡山宿がある郡山盆地安積原野)は水利悪く原野広がっていた。 明治時代入り廃藩置県によって藩が廃止され士族特権徐々に廃止されるなど、武士階級没落始まった。この時、「殖産興業」と「士族授産」の目的で、県や国の開拓事業として郡山盆地開墾事業開始された。安積疏水猪苗代湖郡山の間にある山に導水トンネル掘って郡山盆地灌漑用水を引く)の事業により、郡山盆地水利劇的に向上し1870年代末からは各地士族当地続々入植開始し結果全国の9藩から約2000人が郡山移住した安積疏水は、1881年全て完成した)。疏水完成は、農業用水としての利用のほかに、水力発電による電力工業用水供給実現させ、製糸・紡績業盛んになった。すると、人口の増加商業の発展起こり疏水飲用水利用下支えになって郡山都市として発展始まった。すなわち、安積疏水によって、農・工・商、全ての発展始まったことになる。 このような郡山盆地変化流れの中で、1876年8月21日には、若松県会津地方)・福島県1876年以前中通り)・磐前県浜通り)の3県が合体合併され現在の福島県設置された。この時、県下1位の都市で旧若松県所在地であった若松町21,584人)ではなく陸羽街道(旧奥州街道)沿いの福島町16,629人。県下2位)に県庁置かれ中通り優越時代始まったその後郡山は、東北本線上野 - 郡山開通1887年)、郡山 - 若松鉄道開通1899年、後の磐越西線)、磐越東線開通1917年)、水郡線開通1934年)などの鉄道開通によって、交通の要衝という地位も得ることとなる。すると郡山は、町制施行1889年)、市制施行1924年人口約4万人)と発展していき、1935年には人口5万4709人となって福島県下一都市成長した戦後になると、郡山市新産業都市指定1962年)を受け、京浜工業地帯企業郡山進出するようになって工業都市として発展したまた、国道4号東北自動車道東北新幹線開通により、更に交通の要衝としての地位確立していった。近年では、1997年全通した磐越自動車道開通や、郡山近郊設置され福島空港により、東北有数工業流通地区となって郡山都市圏60万人)、列びに郡山経済圏100万人)は、東北第二の都市圏・経済圏成長した現在の郡山都市圏は、民放テレビ局2局と県域放送FM局1局、cFM2局を持ち中通り情報発信地としても機能している(県庁所在地である福島市には、NHK民放テレビ局2局、cFM1局がある)。また、歌手全国ツアー福島県開催される場合基本的に郡山での開催となり、文化受容においても福島県中心的役割を担うようになっている東北地方県庁所在地中核都市が、江戸時代からの城下町重要港町を基礎にして発展してきた歴史持っている中で、郡山市だけが北海道のような明治以降開拓歴史持っており、「東北の中の札幌のような異質な存在となっている。 郡山都市圏は、岩手県北上都市圏と共に今後東北地方内陸工業流通都市として発展していくと考えられている。

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