過去の加盟国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 21:44 UTC 版)
1. ^ 中華民国は、国際連合設立当初からの原加盟国であった。しかし国共内戦により、国民党率いる中華民国政府は台湾に逃れ、中国大陸(本土)の大部分を制圧した共産党が1949年10月1日に 中華人民共和国の建国を宣言した。この両政府間の紛争(台湾問題・一つの中国)の中で中国大陸の広大な地域を実効支配する中華人民共和国側は国際連合における中国の代表権の獲得を図ったが、中華民国が国際連合の代表権と安全保障理事会常任理事国の座を維持し続けた。1971年10月25日に国際連合総会で中華人民共和国を中国の唯一の正統な政府とし、「蒋介石の代表(中華民国)」を追放するとした2758号決議が採択され、中華民国が国際連合とその機関から脱退し、代わりに中華人民共和国が安全保障理事会常任理事国を含む代表権を獲得した。1990年代以降中華民国(台湾)が「中国」としてではなく、人口2300万人の「台湾」として国際連合へ加盟しようと様々な提案が試みられているが、いずれも委員会を通過するまでには至っていない。現在14の加盟国とローマ教皇庁(バチカン市国)が中華民国との外交関係を維持している。 2. ^ チェコスロバキアは国際連合設立当初からの原加盟国であった。1992年12月10日にチェコスロバキアは1992年12月31日をもって解散し、チェコとスロバキアとして改めて加入することを国際連合事務総長に通知した。両国は1993年1月8日に安全保障理事会の推薦をもらって同年1月19日に同時に加盟した。 3. ^ ドイツ民主共和国(東ドイツ)と ドイツ連邦共和国(西ドイツ)は1973年9月18日、共に加盟した。両国は1990年10月3日に東ドイツが西ドイツに吸収される形で再統合されたので、ドイツは1973年9月18日から加盟していると見なされている。 4. ^ タンガニーカは1961年12月14日に、 ザンジバル王国は1963年12月16日に国際連合に加盟した。タンガニーカが タンガニーカ共和国、ザンジバル王国が ザンジバル人民共和国となった後、両国は1964年4月26日に合併してタンガニーカ・ザンジバル連合共和国となり、さらに1964年11月1日に タンザニア連合共和国に改称し、その時から1つの国として加盟している。 5. ^ エジプト王国と シリアは共に1945年10月24日の国際連合設立当初からの加盟国であった。両国は1958年2月21日に連合を組んで アラブ連合共和国となり、1961年10月13日までは1つの国として加盟していた。その後シリアがエジプトから独立して別々の加盟国となった。エジプトは1971年9月2日までアラブ連合共和国という名前で国際連合に加盟していたが、その後エジプト・アラブ共和国と改称した。 6. ^ ソビエト連邦は1945年10月24日の国際連合設立当初からの加盟国であった。1991年12月24日に独立国家共同体の11か国の支持を受けて、ロシアのエリツィン大統領は国際連合事務総長に、ロシア連邦がソビエト連邦崩壊後に安全保障理事会を始めとする各国際機関の地位を引き継ぐと通知した。残りの旧ソビエト連邦構成共和国は全て国際連合に加盟している。: ベラルーシとウクライナは既に1945年10月24日からそれぞれ 白ロシア・ソビエト社会主義共和国、 ウクライナ・ソビエト社会主義共和国として国際連合設立以来の加盟国であり、ソビエト連邦の崩壊後は独立した ベラルーシと ウクライナがそれぞれ地位を引き継いだ。 エストニア・ ラトビア・ リトアニアは1991年9月17日に加盟した。 アルメニア・ アゼルバイジャン・ カザフスタン・ キルギスタン・ モルドバ共和国・ タジキスタン・ トルクメニスタン・ ウズベキスタンは1992年3月2日に加盟した。 グルジア(当時であり、現在は ジョージアである。)は1992年7月31日に加盟した。 7. ^ イエメン(北イエメン)は1947年9月30日に加盟した。加盟時は イエメン王国であったが、その後 イエメン・アラブ共和国に体制が変わった。 南イエメン人民共和国(南イエメン)は1967年12月14日に加盟した。その後イエメン人民民主共和国に名称を変更した。両国は1990年5月22日に統一され、それ以降はイエメンという一つの国として加盟している。 8. ^ ユーゴスラビアは1945年10月24日の国際連合設立当初からの加盟国であった。当初はユーゴスラビア民主連邦として、後にユーゴスラビア社会主義連邦共和国として加盟した。1992年のユーゴスラビア解散後は、2000年11月1日まで新たに作られた ユーゴスラビア連邦共和国として加盟していた。しかし国際連合は新しいユーゴスラビアが以前のユーゴスラビアを継承する国だと承認しなかったため、新規加盟とされている。かつてユーゴスラビア連邦を構成していた国々は現在全て国際連合に加盟している。 スロベニアは総会決議A/RES/46/236によって1992年5月22日に加盟した。 ボスニア・ヘルツェゴビナは総会決議A/RES/46/237によって1992年5月22日に加盟した。 クロアチアは総会決議A/RES/46/238によって1992年5月22日に加盟した。 マケドニアは総会決議A/RES/47/225によって1993年4月8日に加盟した。しかし、国名についてギリシャと係争していたため「旧ユーゴスラビア・マケドニア共和国」の名前で加盟していた。2019年に国名を「北マケドニア共和国」に変更した。詳しくはマケドニア共和国#国名を参照。 セルビア共和国とモンテネグロ共和国はユーゴスラビア連邦共和国を作った。2001年11月1日に総会決議A/RES/55/12によって再加盟しているがユーゴスラビア社会主義連邦共和国を継承したとは認められなかった。2003年2月4日にセルビア・モンテネグロに改称。2006年5月21日、モンテネグロは独立の是非を問う国民投票をする。その結果を受けて2006年6月3日に独立を宣言した。国際連合憲章第40条に基づいてセルビア・モンテネグロの席はセルビアが引き継ぎ、モンテネグロは総会決議A/RES/60/264によって2006年6月28日に加盟した。
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