連接台車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 09:26 UTC 版)
連接台車(れんせつだいしゃ)は、鉄道車両において車体間に設置して2つの車体を支える台車のこと。
- ^ 例として小田急50000形電車(VSE)中間車はホイールベース(≒車体長)が13.8mだが、同系列の先頭車両や通常ボギー車である30000形(EXE)や60000形(MSE)もホイールベースは13.8mであり、車体長の違いはあくまでオーバーハング分によるものである。
- ^ 例として、札幌市電や東急世田谷線では非連接構造の電車は貫通路が設けられなかったり、江ノ島電鉄にいたっては連結車(2軸ボギー車同士の連結)の200形に初めて貫通路を設けてみた所、危険があったため閉鎖した事例がある。
- ^ 例えば小田急ロマンスカーの連接車はほとんどが全体の1/3が付随台車(50000形に至っては3/11が付随台車)であるなど、むしろ車軸数には余裕がある状態である。
- ^ 小田急3100形電車(NSE)は最初10両編成の計画であったが、軸重軽減のため台車数に対し軽い中間車(平均18.42t、先頭車は28.40t)が増える11両編成に変更している。
- ^ ただし、このフローティング車体をつけてしまうとバランスの関係上両端車体の台車を編成中央よりにつけるか両端車体の小型化(運転台に特化)の必要がある。前者は低床式に不利になり、後者は運転台と客室の段差が生じる問題がある。
- ^ 一応C2・A3方式なら連接台車式と違い2or3両単位で自由に増解結できるが、後述のように増解結しない路面電車に多くつかわれるので意義は薄い。
- ^ 連接台車の場合もそうだが編成長の上限は駅などの有効長の都合などで決まるため、個々の車体が短くなれば両数を増やせばいいだけなので編成全体ではタイプA5は5両固定編成で全長18mと一般の私鉄電車1両並みの長さがある。また、別メーカーの車両だがA5方式のように車両をつないだ広島電鉄5000形電車が5車体合計で全長30.5mと、軌道運転規則第46条の編成全長上限30mを越えた特例編成となっている。
- ^ 参考までにフローティング車体式の場合、(車両によりある程度の差はあるが)コンビーノが30cmほど、リトルダンサーが33cm~38cmほどである。
- ^ 国鉄キハ391系気動車は「連節車」だが、連接台車ではなく「通常ボギー台車の中間車が前後の単一台車付き車体を支える」という構造。
- ^ 大半が専用軌道だが、路面電車として開業された区間があったので車両限界をそちらに合わせる必要があった。
- ^ これは当時の小田急電鉄の山本利三郎がスペインのタルゴの連接構造へ関心を持ったことが一因だとされている。
- ^ ただし、札幌市電は最後の連接車であるA830形を65年に製造後、20年近く車両の新造を中断し再開後は単行車のみ製造。広島電鉄は連接車と合わせて単行車も製造しており、5000形からは連接車を増備している。
- ^ 試験的なもので、量産されていない
- ^ 試験的なもので、量産されていない、E331系は営業運転はしていた。
- ^ 連接台車は付随車編成のみ
- ^ 連接台車は1軸
- ^ 西ドイツからの譲渡車
- ^ 762mm軌間の車両
- ^ 試験的なもので、量産されていない
- ^ ヴィルヘルム・ヤーコプスはドイツ語版を参照。中山(2016) p.31、中山(2017) p.34。
- ^ 前橋(2008) p.27 図2
- ^ 1935年(昭和10年)の鉄道省内での業務研究資料において、「関節式新電車ニ就イテ」と題する構想が発表されている。(福原 (2008) p.167)
- ^ 中山(2016) p.32、中山(2017) p.35。「節」が用いられた理由をドイツ語の「Gelenkwagen」の直訳 (「Gelenk」は関節、「Wagen」は車両) でないかと推測している。「Gelenkwagen」はドイツ語版を参照。
- ^ 前橋(2008) p.26
- ^ a b c 生方・諸河(2012) p.87
- ^ 代田(2007) p.23
- ^ 宮本(2012) p.32
- ^ 生方・諸河(2012) p.70-71
- ^ 生方・諸河(2012) p.123
- ^ 鈴木・板垣・岩崎(2018) pp.60-61。
- ^ 神谷(2012) p.35・37
- ^ 中山(2016) p.34、中山(2017) p.37。2車体ともに同番号が与えられている。グレズリーはヤーコプスに次いで「連接車」を提唱している。
- ^ 高畠潔『イギリスの鉄道の話』成文堂書店、平成16年、ISBN 4-425-96061-0、P92。なお「昭和32年の使用確認」は書類などのデータではなく、英国に行った筆者の目撃情報。
- ^ 中山(2016) p.34、中山(2017) p.39。2車体ともに同番号が与えられている。
- ^ 神谷(2012) p.45
- ^ トランスロール-三井物産プラントシステム株式会社、>事業内容>交通分野>交通分野取り扱い商品>国内交通プロジェクト。
- ^ 中山(2016) p.34、中山(2017) pp.38-39。各車体に番号が与えられている。
- ^ Southern Pacific Daylight Train 99
- ^ a b Illinois Railway Museum (2012年9月18日). “Nebraska Zephyr Excursion Sunday, November 9, 2014”. 2017年12月9日閲覧。
- ^ 青田(2009) p.137
- ^ 白川 保友、和田 洋『JR東日本はこうして車両をつくってきた』交通新聞社、2017年、71-74頁。ISBN 978-4-330-84517-3。
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