通商院と要塞化とは? わかりやすく解説

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通商院と要塞化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 07:08 UTC 版)

キューバの歴史」の記事における「通商院と要塞化」の解説

キューバ1492年10月27日クリストバル・コロン第一次航海「発見」された島である。翌年彼の進言西インド諸島貿易従事する船舶カディス唯一港とした。1501年スペイン王室鉱脈探査鉱山開発勅許要する布告出した。これは3年たって認可制となった1503年には通商院創設にともないセビリア新世界貿易管理独占することになった1511年キューバベラスケス率い遠征隊が征服植民地化した。翌年バルトロメ・デ・ラス・カサスキューバ総督呼ばれてイスパニョーラ島からキューバ移った1516年イスパニョーラ島最初精糖工場建設された。やがて精糖業はキューバ伝わった精糖業の発展着実ながら緩慢であった16世紀の間、牛馬使った工場利用され、やがてこの種の工場複数所有する者が出てきた。一方水力使える有数工場スペイン政府全面的優遇措置受けられた。 1519年カール5世即位に際してラス・カサススペイン本土会議召還した。そこでラス・カサスキューバでの残虐行為非難した。島にはタイノもしくはアラワク呼ばれる先住民がいた。スペイン人による虐待強制労働疫病により、彼らのほとんどが絶滅したとされる同時に植民地化砂糖奴隷産業盛んにし、キューバスペイン中南米中継地点として開発された。1521年キューバヌエバ・エスパーニャ一部となった1526年帝国内の臣民新世界への移住認められた。1528年プエルトリコ在住の全スペイン人今後2年以内結婚しなければ労働力として割り当てられインディオたちを没収するという勅令出された。同年二人ドイツ人アシエント契約握りカリブ海諸地域向こう4年間で4千人黒人奴隷輸入することを約した1531年ラス・カサススペイン政府500から600人の黒人奴隷西インド諸島へ送るよう要請したラス・カサスによれば1540年までにスペイン帝国全域10万人以上の黒人奴隷投入された。1542年ラス・カサスが「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を当時太子であったフェリペ2世上申した。彼はエンコミエンダ制カトリック価値観から厳しく批判した人権問題根本的な解決はなされなかった。ラス・カサスインディオ対し同情したが、しかし黒人奴隷については砂糖産業和解した。そしてイタリア戦争ウィーン包囲生じた債務返済するために、カールスペインと結びついた国際アントウェルペン盛り上げねばならなかった。16世紀後半キューバ砂糖輸出量が年平均460トンとなった宗教改革が、メリノ羊独占体制強化してゆくスペイン牽制しつつ、また修道院取り潰し諸侯財源となした。1556年西インド諸島輸入される奴隷一人につき100ドゥカデンの関税課された。ユグノー戦争序盤1565年スペイン人以外の移住本格化した。このときスペイン政府150人のポルトガル人とその妻子イスパニョーラ島への移民許可した1584年西インド諸島への移民要件身元確認を一層厳しいものとした。16世紀末までに黒人奴隷密貿易は相当な規模となったラス・カサスが『新世界史』に記したところによると、黒人奴隷技術革新による水力砂糖工場働かされるようになって労働過酷なあまりサトウキビシロップから採れる飲料がぶ飲みし悪疫多く死者出した1586年スペイン議会自国輸入過剰地金流出嘆きフェリペ2世に対応措置請願したカリブ海植民地王室独占物として管理されキャラバン船団が通る港が要塞化された。スペイン領フロリダ後背地として、キューバがイスパニョーラを凌ぐ要衝となったキューバ総督には軍人任命されるようになった1581年オランダ独立し、また1588年アルマダの海戦敗れてしまった以上、前線下げるわけにはいかなかったのである

※この「通商院と要塞化」の解説は、「キューバの歴史」の解説の一部です。
「通商院と要塞化」を含む「キューバの歴史」の記事については、「キューバの歴史」の概要を参照ください。

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