豊洲・晴海地区の整備とは? わかりやすく解説

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豊洲・晴海地区の整備

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 17:53 UTC 版)

東京都港湾局専用線」の記事における「豊洲・晴海地区の整備」の解説

第二次世界大戦後芝浦側の埠頭進駐軍によりほぼ接収されてしまった。このために、大戦前から建設進められていた豊洲埠頭工事1949年昭和24年)から緊急に再開され1950年昭和25年11月17日石炭埠頭供用開始された。これに合わせて1953年昭和28年7月20日越中島駅から豊洲石炭埠頭まで延長2,590 mの深川線開業した。この路線はしばし豊洲線と呼ばれることもあるが、東京都正式な名称では越中島から石炭埠頭までを通し深川線称している。この路線は、国鉄所有機関車による運転で使用開始された。当初越中島駅正式に未開業で、国鉄線は小名木川駅までの扱いであったため、小名木川駅分岐東京都専用線という扱い運行された。1958年昭和33年11月10日越中島駅正式開業により越中島駅までが国鉄営業線となり、越中島駅より南側東京都専用線として運行されるようになった東京都としては、こうした臨港鉄道国鉄主体として地元応分負担をする形で建設して国鉄営業線として運行管理をすることを当初から望んでおり、豊洲埠頭路線国鉄移管し、晴海線当初から国鉄によって建設してほしいと考えていたが、実際にはこれが実現することはなかった。こうした当初考えとは逆に東京都では1955年昭和30年)から専用線港湾設備一部として整備していく方針固めることになった臨港線運営主体どうすべきか、監督官庁所管の上からも問題となったことから、関係部局協議の上で、1956年昭和31年7月に、国鉄民鉄営業となっている路線以外は基本的に港湾設備として整備することが決定された。これにより運輸省でも鉄道局ではなく港湾局所管となり、地方自治体においても交通建設部署ではなく港湾部署所管とされることになった。 こうして豊洲地区への臨港鉄道伸びると、そこから分岐させる専用線建設希望する会社続出し次々使用者増えていった。 1955年昭和30年3月には、深川線から分岐して豊洲物揚場線(とよすものあげばせん)の最初区間開通したその後順次延長工事が行われ、1959年昭和34年3月30日までに深川線分岐 - 豊洲物揚場間1,512 m全通した。この豊洲物揚場線は深川線一部として扱われている資料もある。この豊洲物揚場線は、将来的東雲運河横断して東雲10号地(有明方面への延長起点となることも想定されていた。 豊洲地区では、富士倉庫運輸大倉商事豊洲鉄道運輸東京ガスの4社が専用線分岐しており、またこれ以外の会社による専用線第三者使用もあった。深川線主要な貨物は、コークス石炭鋼材鉄鉱石化学原料雑貨などであった晴海地区接収解除されると、晴海運河晴海橋梁越えて晴海埠頭まで晴海線建設され1957年昭和32年12月17日深川線分岐 - 晴海埠頭間が開通した晴海線も、開通時国鉄機関車による運行であった晴海地区では、小野田セメント日本水産日東製粉の3社が専用線分岐しており、豊洲同様に第三者使用行われていた。晴海線主要な貨物は、新聞巻取紙輸入小麦大豆セメント雑貨などであった当初国鉄機関車による運行が行われていたが、まず1958年昭和33年5月8日から晴海における仕訳作業東京都の手移管された。東京都では、この業務社団法人東京ポートサービス協会委託した1959年昭和34年4月1日には保線作業東京ポートサービス協会委託となり、1960年昭和35年4月1日からは越中島駅から先の豊洲晴海地区における運行すべてが東京ポートサービス協会によって行われるようになったこの後組織変更により1981年昭和56年4月1日から財団法人東京港サービス公社1988年昭和63年4月1日から財団法人東京港埠頭公社東京都港湾局専用線運営実施している。 1966年昭和41年10月1日には国鉄越中島駅改良工事完成し小名木川駅実施されていた貨車仕訳と列組成越中島駅実施されるようになった豊洲地区立地した東京ガスガス工場は、石炭処理して都市ガス生産し副産物コークス出荷するという枠組み稼動していた。このコークス出荷は、1971年昭和46年時点越中島駅貨物取扱量34%を占めるほどのもので、豊洲地区臨港線主たる貨物であったコークスカーバイドの製造メーカー向けで、北陸本線魚津駅まで毎日無蓋車45両の「とよす号」という専用列車運転されていた。 1967年昭和42年)の最盛期には年間170トン芝浦地区を含む)の貨物輸送し深川晴海の両線で1日22往復貨物列車運転されていた。

※この「豊洲・晴海地区の整備」の解説は、「東京都港湾局専用線」の解説の一部です。
「豊洲・晴海地区の整備」を含む「東京都港湾局専用線」の記事については、「東京都港湾局専用線」の概要を参照ください。

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