豊洲用地の確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 20:51 UTC 版)
豊洲は1954年(昭和29年)の造成当初から大部分が工業用地として用いられていたが、1980年代以降はそれらの移転に伴って未利用地が多くなり、1990年(平成2年)から東京都は「豊洲・晴海開発整備計画」を策定し、都と江東区の他、土地を保有する東京ガスやIHIなどの各企業によって住居や商業施設を中心とする街作りが進められていた。東京都は築地市場の移転がほぼ確定した1999年11月、これら開発地域のうち旧豊洲埠頭頭端部の土地(以下、豊洲用地)について、保有者である東京ガスに市場用地として譲渡してもらうよう打診を始めた。移転先を豊洲としたのは、「必要な面積(40ヘクタール)が確保できる」「大消費地に近く交通の便も良好である」「築地市場の商圏から極端に離れていない」という条件が揃っていたためで、その中でも頭端部としたのは、従来の再開発計画との調和を図り、新しくできる豊洲の市街地を他地域から遠ざけないためであった。 改修の費用と工期が莫大なものになることが判明したことで市場関係者も移転賛成に転じ、2001年(平成13年)に江東区豊洲への移転が決定した。
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