議論を呼んだ判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:18 UTC 版)
2019年5月17日に埼玉スタジアム2002で行われたJ1第12節・浦和 - 湘南戦の前半31分、湘南MF杉岡大暉の放ったミドルシュートが必死で飛びついた浦和GK西川周作の左手をかすめて右ポストを叩き、跳ね返ったボールが左サイドネットを揺らして西川の手元に転がったように見えた。西川は失点を喫したことを悔しがるリアクションを示したが、山本はこれをノーゴールと判定しプレーを続行させた。 このプレーの判定をめぐり、湘南の選手・スタッフからの抗議により試合が7分間中断したほか、中継でこの試合を観戦していた現役選手らからも「これは誤審ではないか」との声が上がり、複数のメディアが試合直後から「大誤審」と報じた。この試合を現地で観戦していたJリーグチェアマンの村井満も試合後に「私の見ている席からもゴールを割っていたように見えた」「ゴールライン・テクノロジーも先行して導入していくことも議論していかないといけない」と述べている。 日本サッカー協会 (JFA) は2019年5月20日に開いた臨時の審判委員会において、この判定を「誤審」と認めた上で山本とゴール側の副審(副審2)を務めていた川崎秋仁に「試合割り当て停止2週間」、もう一方の副審(副審1)を務めた中野卓および第4の審判員を務めた熊谷幸剛に「試合割り当て停止1週間」の処分をそれぞれ下すとともに、8月以降のJ1リーグ戦での追加副審(ゴール付近の判定を補助する副審)の導入を検討することとなった。今後、山本ら4人の審判員は再発防止のため協会の定めるプログラムを受講する。なお、山本自身は6月14日に行われた川崎 - 札幌戦で復帰している。 なお、Jリーグ(Jリーグメディアプロモーション)が制作し、試合中の判定について毎週検証しているインターネット番組動画コンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」では、2019年5月21日配信分でこの判定を取り上げ、試合の現場ではビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) 以外の映像確認が禁止されていることを踏まえた上で、Jリーグ副チェアマンの原博実が「両チームの普通ではない反応を基に、やはりゴールと認め判定を変える勇気も必要では」と質したのに対し、JFAトップレフェリーグループシニアマネジャーの上川徹が「確証がない限り印象だけでは判定を覆せない」と反論している。 山本自身はこの試合を振り返り「主審である自分の責任」とした上で、ハーフタイム終了時点で誤審を察知して「自分の主審人生は終わった」と思い、とにかく残り45分をやり切ることに集中した為、「後半のことはあまり覚えていない」と語っている。また、処分期間中はJFA審判委員会国際・Jリーグ審判デベロプメントシニアマネジャーの扇谷健司に復帰プログラムから精神面までサポートを受けて復帰できたものの、シーズン終了までは「ミスしたくない気持ち」との葛藤があったことを明かしている。また、VARが1年前倒しでの導入が決まったことに対して「自分がきっかけを作ってしまった」と自責の念を述べている。
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議論を呼んだ判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 14:35 UTC 版)
2019年7月13日に行われたJ1第19節・横浜F・マリノスvs浦和レッズ(日産スタジアム)戦で主審を務めた際、後半14分の横浜FMMF遠藤渓太のクロスからゴール前にいた横浜FMFW仲川輝人と浦和MF宇賀神友弥が絡みながらボールがゴールに吸い込まれる。このとき、松尾は副審の田尻智計からの連絡により仲川がオフサイドの位置にいたことは把握できていたが、仲川と宇賀神のどちらに当たってゴールしたかは松尾をはじめとした審判団全員が目視で確認できなかったため「ボールがゴールに入った」という事実を基に得点を認めた。その後、もう一人の副審の相樂亨が第四審の大坪博和に指示して運営担当者に「得点者は誰か」と確認させ、「仲川の得点」であることを松尾に伝える(この時点で相樂は運営担当者に確認した情報であることは伝えなかった)と、松尾は一旦は仲川のオフサイドによりゴール取り消しの判断を下す。しかし、相楽と大坪が運営担当者に確認してそのことを判断したことが判ると、松尾はサッカー競技規則に照らして「審判団以外の情報で(反則か否かを)判断してはいけない」と再度当初の判定に戻し「(仲川の)ゴール」としたため、大きな混乱を生じた。さらに、この経緯について松尾が両チームに説明する際の「得点者を特定したのは運営であり、我々審判員ではない。だからその情報を元にジャッジを変えることはできない。」と言う旨の発言が、選手サイドには運営がジャッジを決めているかのような発言と誤解されてしまっため、結果的にさらなる混乱を招いた。 この一連の騒動に関して、日本サッカー協会審判委員会は2019年7月17日、松尾に対して1ヶ月の試合割り当て停止処分、判定の根拠として外部の情報を取りにいった相楽と大坪に対して1ヶ月の資格停止処分、また田尻にも1試合の試合割り当て停止処分を下した。
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議論を呼んだ判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 17:49 UTC 版)
2021年4月7日 J1第8節・FC東京対北海道コンサドーレ札幌(味の素スタジアム) 55分、札幌DFキム・ミンテがFC東京FWディエゴ・オリヴェイラをタッチライン際でファールで倒した際に、主審の荒木は当初「大きなチャンスの阻止(SPA)」と判断してイエローカードを提示したが、この判断にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。オンフィールド・レビューの結果を経て、キム・ミンテの「決定的な得点機会の阻止(DOGSO)」と判断を変え、レッドカードを提示した。VARの介入直前にFC東京の森重真人などが抗議していたため、あたかも選手の抗議によってVARが介入したように思われたのと、ゴールから遠い場所でのファールに「決定機阻止」の判断を下したことで、ネット上ではさまざまな意見が噴出した。 この判定に対し、DAZNで配信された「Jリーグジャッジ リプレイ」の中で、FIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子は、一見するとイエローカード止まりのプレーにも見えるが、ゴール裏に近い方からのカメラで見るとDOGSOであることが明白なように見えると指摘、VARの介入が妥当だったと述べる一方、Jリーグ副理事長の原博実は「(SPAともDOGSOとも)どちらとも取れる案件」とVARの介入に疑問を投げかけたほか、Jリーグウォッチャーの平畠啓史はDOGSOの4要件のうち『(ファウルを受けなかった場合に)ボールをコントロール出来る可能性』に疑義を呈し、イエローカード相当ではないかとの見解を述べた。
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