論争・騒動
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『境界のないセカイ』打ち切り 2015年3月、マンガボックスの連載漫画『境界のないセカイ』(幾夜大黒堂)が打ち切りに追い込まれた。作中に性的少数派への差別的表現があったとして講談社が単行本化を拒否したことが原因とされている。一方でLGBT団体「レインボー・アクション」は、本作には特段差別的な表現が見つからず、打ち切りは性差別の助長や表現の自由への侵害につながると講談社を批判した。
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論争・騒動
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「アメリカン・スナイパー」の記事における「論争・騒動」の解説
本作は大ヒット作となり、アメリカではさまざまな著名人が鑑賞して感想を述べている。しかし作品の内容を巡って保守派とリベラル派の間では大きな論争が巻き起こっている。 保守系のサイト「Breitbart.com」は本作を「愛国的で、戦争を支持する傑作」と好意的に評価している。 女優のジェーン・フォンダは本作のクリス・カイルの描写を高く評価し、「『アメリカン・スナイパー』には『帰郷』とは違った戦争の見方がある。クーパーの演技は鮮やかだ。ブラヴォー、クリント・イーストウッド」とツイートした。 映画監督のマイケル・ムーアは「スナイパーは背後から人を撃つ臆病者だと教わった。ヒーローではない」と発言し大きなニュースとなった。後にムーアは叔父が第2次世界大戦で日本軍の狙撃手に射殺されていることや、本作に反戦のメッセージがあるなど作品そのものについては評価していると発言をしている。 コメディアンのセス・ローゲンはTwitterで『イングロリアス・バスターズ』に出てきたナチスのプロパガンダ映画と本作を比較した発言を行いツイッターが炎上した。ローゲンは「『アメリカン・スナイパー』は好きだ。ただタランティーノの映画のシーンを思い出しただけだよ」と反論している。 上記の二人に対しては俳優のロブ・ロウ、政治家のニュート・ギングリッチらがTwitter上で厳しい批判を行った。また、ミシガン州のレストランの店主が二人を入店禁止にすると発表して話題となった。 『ガーディアン』はクリス・カイルの残忍な殺人者としての姿をまとめた記事を出し、カイルを英雄視する人々に疑問を投げかけている。 サラ・ペイリンはFacebookにおいて「私たちの軍隊、特に私たちの狙撃手たちに神の祝福を」と述べたうえで、「ハリウッドにいる左翼は光り輝くプラスチックのトロフィーは愛撫するのに、自由を守ってくれる戦士たちの墓には唾を吐くのだ。自分たちがクリス・カイルに及ばないということを左翼は自覚するべきだ」と主張し、ブラッドリー・クーパー、クリント・イーストウッド、米軍に感謝の意を示している。 批評家のマックス・ブルメンタルとラニア・カレックが本作の保守性の強さを批判したところ、ティー・パーティーの支持者をはじめとする保守層から脅迫などのハラスメントを受けた。 民主党所属のアメリカ合衆国副大統領ジョー・バイデンは本作を鑑賞し、ラストシーンでは涙を見せた。 アーノルド・シュワルツェネッガーは本作を高く評価し、クレジットで涙したとツイッターで発言している。 映画の舞台となったイラクのバグダードでも本作は公開された。映画は好評で、子供が自爆しようとするシーンでは「撃て!IEDを持ってるぞ、許可なんかいらない!」と叫ぶ声も聞かれた。また、RPG-7を拾い上げた子供を射殺するか迷うシーンでは「撃て!」の大合唱が起きたという。差別的だと思うかという問いかけに現地に住むモハメッドという人物は「そうは思わない。コーランのことはなにも知らないと言ったシーンだけは唯一不満だ」と答えた。 映画評論家の町山智浩は、本作を鑑賞してイーストウッド本人に取材した上で保守派とリベラル派の論争が起きていること自体を批判している。イーストウッド監督自身がアフガンやイラクにおける戦争を批判していることや、『父親たちの星条旗』で英雄とされた兵士たちがPTSDで苦しむ姿を描き、また『グラン・トリノ』では朝鮮戦争の体験から心を閉ざした老人を描いている例を挙げ、本作も戦争経験で壊れていく人間の姿を描いた作品であるとしている。 作家の村上春樹は自身のサイトで「とてもよくできた緊密な映画で感心しました。イラク戦争が舞台の話だけど、好戦的なのか反戦的なのか、どちらともまったく判断できない映画で、そういうところに監督としてのイーストウッドの、底の知れない不気味さを感じました。政治的な観点から、日本での評価はたぶんわかれると思いますが」と本作の感想を述べている。 イーストウッド監督本人は、「『アメリカン・スナイパー』は職業軍人や、海軍の将校、何らかの事情で戦地に赴いた人々を描いている。戦場では様々なことが起こるという見方以外に、政治的な価値観は反映されていない。」とコメントしている。なおイーストウッドは共和党支持者として知られているが、イラク戦争には一貫して反対の立場を取っている。
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